表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/44

6話 そして事態は急転する

 俺は腕時計の新機能の”属性付与”を試していた。

 ダイヤルを3に合わせて左下のボタンを押すと”炎”が出る。

 同様に左上のボタンは”水”、右上は”風”、右下は”土”が出た。

 これは刀にも可能で、刀を持った状態で属性付与を使えば刀身に纏わせるができた。


「マジ思ったよりも使えるな、腕時計」


「えぇ、本当に良い意味で予想外でした」


「そういえば刀が元のキーホルダーに戻ってんだけど。鞘つけても大きくならないし、どうなってんだこれ?」


「あぁ、その状態で”起動”と唱えると戦闘形態(バトルモード)になります。ある程度、魂武器が強くなると必要になるんです」


「そうなのか?腕時計は必要なかったけど・・・」


「まだその段階ではないと言うことです」


 ふーん。ただの小刀程度の大きさになっただけなのに、ある程度強くなったのか。

 よくわからんな。


「ではそろそろ魔物退治の修行に移りましょうか」


「おう頼むわ」


「では今日は、レベルを上げて、オーガ2体でいきま――」


 神が突然動きを止める。

 え、・・・何だ?

 俺が戸惑っていると、上から何かが姿を現した。


「おい・・・。何だあいつ?」


「炎真さん、今すぐここから逃げてください・・・」


「え?何だよ急に」


「急いで!!」


 神が声を荒げて言う。

 初めて神が大きな声で言ったので俺もびっくりしてしまった。

 だがそんな俺でもわかる――明らかに神は焦っている。


「なんかわかんないけど、わかったよ」


 俺は言われた通りに俺はその場を走り去る。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さて、久しぶりですね――魔王よ」


「あぁ、200年ぶりくらいだったか」


「できれば、もう会いたくなかったですよ」


「転生者はどこだ?」


「言うわけがないでしょう?ですが、あなたはまたすぐに封印されますよ――彼は魂武器を2つ持つ存在ですから」


「ほう、前回私を封印した転生者と同じ存在か」


「えぇ、なのでここで彼を殺されたら困るのでね。――少々足止めさせてもらいますよ!」


「丁度良い。封印が解けたのは良いが、体が鈍っていたのでな。相手をしてもらおうか」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 はぁ、はぁ、はぁ・・・

 神に言われたとおりにあの場から走ってきたけど、どのくらい離れれば良いんだ?

 かれこれ30分は走り続けている。

 途中ものすごい爆音が聞こえたが何だったのだろうか・・・

 うーん、やっぱり戻った方がいいだろうか。

 いやでも神だし、大丈夫か。


「――貴様が転生者か?」


 ――!?

 何だ?どこから・・・


「おい上だ。何だ、まだ感知能力も身につけていないのか?」


 上を見上げるとそこには、髪の長い女がいた。

 だが声は男だった。アニメだったら主役級のイケボ。

 神と逆だな


「誰だお前?」


 俺が聞くと、そいつは少し驚いていた


「ほう、私を見て逃げ出さないとは、ただの馬鹿かそれとも・・・」


 ボオーーーーーーー!!!!!!!!


 俺は即座に腕時計で炎を繰り出した。

 何故かはわからないが、俺の直感がこいつを攻撃しなければならないと告げている!

 その直感を信じて攻撃した。だが――


「いい炎だが、まだまだ弱いな。さては転生したてだな?」


 全く意に介していないようだ。

 ヤベェな、結構本気でうったつもりだったんだけど・・・


「まぁいい、”クロル”のようになられても困るからな。ここで消すとしよう」


 そう言うとそいつの手から巨大な炎の球体が現れる!

 な、何だあれ!?

 明らかに属性付与で水を出しても打ち消せるようなものじゃない!


「死ね」


 奴は炎を打ち出す。

 まずい、死ぬ!


「やらせん!」


 俺が諦めかけたとき、突然、極大の水の塊が炎を打ち消した!


「チッ、邪魔をするかソプラノ」


「お、おっさん遅ぇよ!何してたん――」


 俺はそこで喋るのを止めた。

 俺の目に映ったのは、片腕と片目がなくなり、血まみれになっている神の姿だった。

自分の中では次が第0部の終わり的な感じで書いてます。

炎真が戦うまでのことだったり、魂武器や魔法のことを紹介するプロローグって感じです。

そしてこの第0部が終わったら、仲間を増やす旅的なものを書いて行くつもりです。

よければ今後ともよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ