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4話 死の真相

ちょくちょく文章変更してます

神が世界に干渉してはいけない → 神が死んだら


「腕時計の方は照明機能がつきました。ボタンが4つあるでしょ?左下のボタンを押すと懐中電灯くらいの光を放ちます」


「それは魔物にどれくらい効くのでしょうか?」


「スライムすら倒せませんが、夜に使うと虫がたくさん寄ってきますよ」


「・・・」


「では魔物を倒しに行きましょうか。最初はスライムがオススメですが、何を倒しに行きますか?」


「今目の前にいる、(クソジジイ)を殺したいです」


 どこに懐中電灯機能しかない時計と刃渡り7cmの刀持って魔物倒しに行く馬鹿がいるんだよ!





 ・・・・・・・・・・・

  ・・・・・・・・・

   ・・・・・・・

    ・・・・・

     ・・・

      ・





「落ち着きました?」


「まぁ・・・少しは・・・・」


 あのあと、殺しにかかったのだが、また手から突風を出して吹き飛ばされてしまった。

 チッ、やっぱりこんなのでも神は神か!

 俺が悔しがっていると、神は俺に向けて言う。


「まぁ、魔物退治は後でいいでしょう。——まずはあなたが何故、この世界に転生したのかを話しましょう」


 ・・・そうだ、こいつが俺を転生させたんだよな。

 まだ理由聞いてなかった。

 俺は椅子に座りなおすと、神は話し始める。


「まず、あなたを転生させたのは、魔王の封印に協力して欲しいからです」


「魔王か・・・。いかにも異世界って感じだな」


「今まで魔王は封印されていたのですが、何者かによってその封印が解かれてしまったのです」


「・・・だったらあんたか、この世界の人に封印してもらえばいいじゃん」


「私が死ぬと世界のバランスが崩れてしまうので、基本的に危ないことはできないんですよ」


 うーん・・・、面倒なシステムだな。

 まぁ、自分でできたら最初から俺を転生させる必要なんてないよな。

 でも・・・


「封印だけなら、この世界だけでもできるんじゃないのか?」


 俺の問いに神は首を横にふる。


「普通の魔物ならいいのですが、魔王となると話は別になるのです」


「別?」


「魔王の封印にはこの世界の住人だけが使える”魔法”と転生者だけが使える”魂武器”の力が必要になるのです」


「なるほど、そこで俺か」


「はい。魂武器が強くなればなるほど、封印が強力になります。だから、あなたには魔物を倒して強くなってもらわないといけないのです」


 要するに魔物倒して強くなってから、協力して魔王を封印しろってことね。

 まぁ、話はわかったけどさ・・・。

 俺は聞かなければいけないことがある。


「話はわかった。だが聞きたいことが2つある」


「何でしょう?」


「なぜ俺なんだ?俺は喧嘩は負けたことないけど、流石に魔物とか魔王相手じゃ力不足もいいとこだし、もっと、傭兵とか、軍人の人とかの方がよかったんじゃないか?」


 俺の1つ目の疑問はこれだ。

 明らかに、ただ喧嘩の強い高校生には身に余る仕事だ。

 戦いのプロを転生させて、魂武器を銃にした方がいいような気がするのだが・・・。

 神は俺の質問にすぐ返答した。


「実は誰でも転生できるわけではありません。いや、転生自体は可能です。ですが、転生して()()()に来るのは話が違ってきます」


「どういうことだ?」


「世界から移動する際に、魂は裸で次元の狭間を渡って来なくてはなりません。大抵はその段階で魂が消滅し、二度と転生できなくなります。異世界に転生するには、それなりに魂が強い人でなければなりません」


「ほう?」


「身体能力が高く、理解力が早くて、魂の強い人を選んでいたときにちょうどあなたを見つけたというわけです」


「適任だったってこと?」


「その通りです」


 まぁ1つ目はわかった。

 では2つ目の質問をするとしよう。

 むしろこっちが本題なのだが・・・。


「だいたいわかった。2つ目の質問をしたいのだが?」


「どうぞ」


「俺はしゃべる隕石に殺されたんだが、それの正体が知りたい。知ってたら教えて欲しい」


「あぁ、その隕石は隕石生物(メテオ・ノイド)というこの世界の生物です」


 やっぱりこの世界の生物だったのか・・・

 まぁ普通に考えてしゃべる隕石なんているわけがないしな。

 どう考えても、この世界から来たとしか思えない。

 だが腑に落ちない・・・


「なぜ、あの世界に異世界の生き物がいるんだ?俺を殺しに来てたってことは、誰かに送られて来たということだよな?」


「あ、それ私が送ったやつです」


 ・・・え?

 俺が驚くと神の影から、俺を殺したあの隕石が姿を現わす。


「この子、私のペットのクーと言います」


 エ??


「可愛いでしょ?」


 ゑ???


「どうされました?」


 いや、だってさ・・・


「俺を殺したやつだよね?」


「そうですよ」


「あなたが送った?」


「はい」


「俺を殺してこいと?」


「まぁそうですね」


「じゃあ、俺を殺したのって・・・(おまえ)?」


「まぁ、元をたどれば私ですね」


「・・・・」


「だって、あなた死んで異世界に行きたいって言ってたし、丁度いいやと思って・・・」












 ・・・お、お前な・・・・テメェな・・・・・・









「丁度いいじゃねぇだろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」


 俺はブチ切れて神の胸ぐらを思い切り掴んだ!


「人の命なんだと思ってんだクソジジイ!!!!丁度いいで殺すなや!!!!!!」


「い、いやね?私もどうかと思ったんですよ・・・。ですけど、こちらも魔王復活でドタバタしてまして。早急に転生者が必要だったんですよ。それに異世界に行きたいって言ってたし・・・」


「本気で言ってるわけねぇだろぉが!友達に死ねとか言ってるけど本気で言ってねぇだろ!?あれと一緒だよ!!!」


「チッ、何だよ。1話で性格穏やかって言ってたじゃねぇか・・・」


「神舌打ちしたよ!神なのに舌打ちしてるよ!てか1話とかいうなや、世界観台無しだから!!!」


「まぁ落ち着きましょう。ね?」


「落ち着いてられるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」



 結局、俺が落ち着くまで、1時間かかった。

 そして、俺の神への信頼度がだいぶ低くなったのは言うまでもない。

趣味も何もなかったら、遊び半分で初めて見たけど、小説書くのって楽しいですね。

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