5/2
5/2、19:30 晴れ
なんとか今日も生き残れた、2日目だが奴等の生態がわからない以上下手な行動は出来ない。
隣の部屋のガラスを一部割り父親と一緒にふすまを拝借した。
どうせうちの部屋の上下左右(つまり5階、3階)はいない。
他の入り口からなら(うちは真ん中)確かにいるかもだが……ああ、そうだ。
奴等の生態が上記ではわからない、と言ったが手記を書いているうちに少しわかった、あとで家族に言わなくては。
……もちろん憶測だが。
奴等の聴力はそこまで高くないようだ、一階の住人は悲鳴をあげて朝方だったか深夜だったか?襲われたようだが集まったのはせいぜい10匹くらいだ(もちろんこれは今の現状であり現場を目撃した訳じゃない)
聴力がある、なら父親と平和な時に考えた秘密兵器が役立ちそうだ、製作も簡単、小学生だって使えるアイテムだ、少し楽しみだ。
……不謹慎か?いや、記録は大事だ。
次に奴等は走ることはないし早くもない、つまりフラフラゆっくり歩くタイプのようだ。
どっかのタイプ分けみたいに分けると楽なゾンビって訳だ……生存者を見つけたらその限りかは不明だが(実験のために自分の命を馬鹿みたいに晒すなんて愚の骨頂だ、ゲームじゃないんだ)
次に階段を上がるのは、少なくとも4階までは来ていない、バリケード……は表はまだ見てないが壊れていないようだ。
他の生存者からの接触はまだない、隣のアパートから声は聞こえるが……つまりこれも聴力が低いという証明になる。
明日は近くのスーパー、パウチに自転車で行けるなら(車はもう無理だ、道がない)行き情報、物資を手に入れなくては。
明日無事に太陽を拝み、また布団に入れるよう今から神に祈っても悪くないかも知れない。
今の現状
:簡易的なバリケード完成
:1階、2階の住民は一部死亡?
:隣のアパートから呼び掛ける生存者がいる
:自動車道路全滅、自転車はギリギリ
奴等の情報
:聴力は低いがある
:視力もある
:走らない
本日の偽物ネーム
パウチ→カワ〇