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PK職っていいものですよ?  作者: aaa168(スリーエー)
EFOの世界と、初めてのPK
5/46

昨日の敵はなんとやら

戻ってきました。


相変わらず人がいない狩場だ。


いるのは、『あいつら』のみ。


気づかれないよう注意し、草影に潜みながら北へ進んでいく。


まあ、狩るのに夢中で俺の方なんて意識してないだろうがな。


さて……まず確認しとこう。


〈ブルースライム level12〉


うん、十分だ。


次にあいつらだが……鑑定はバレるかどうか分からないのでやめておくか。


今は、ホッケウルフとブルースライムの二体を一気に狩っているようだ。


大盾持ちが前衛でタンクをこなし、その後ろで魔法使いが主力攻撃を、弓使いも後ろの方で支援攻撃といった感じかな。


「アラン!ヘイトがクロにいったわ!」


「OKだ、おいクロ!もうちょっと抑えろ!」


「ふひっ、わかったわかった」


大盾持ちと弓使いは、かなりの手慣れに見えるが……


魔法使いは、覚えたてであろう範囲魔法を主に暴れているようだ。


それでヘイトも魔法使いの方に向くときがあるし、タンクは苦労するだろう。


というかクロってなんだ?被るからやめろ!


しかしまあ、こいつは使えるな………



さて、敵は大体分かったし準備していくか。



まずスタミナエキスをMPポーションに入れて混ぜる。


□□□□□□□□□□


【スタミナドリンク】


MPポーションにスタミナエキスを溶かした飲み物。


5分間、疲れを知らなくなる。


また、MPも50回復する。


品質:1

レア度:1


□□□□□□□□□□□□□□


うん、まあこんなもんだろう。


変化といえばまあ、なんか青い液体が黄色くなったな程度だ。


次はモンスター。このフィールドのモンスターは、一定の距離を置いて分布している。


俺は周りを見渡し、ブルースライムを探す。


〈ブルースライム level13〉

〈ブルースライム level13〉

〈ブルースライム level11〉

〈ブルースライム level12〉

〈ブルースライム level13〉

〈ブルースライム level12〉


とりあえず近くにいたブルースライムはこれだけ。


〈ブルースライム level13〉

〈ブルースライム level13〉

〈ブルースライム level12〉

〈ブルースライム level11〉

〈ブルースライム level12〉

〈ブルースライム level13〉

〈ブルースライム level12〉

〈ブルースライム level13〉


少し離れた所には結構いた。


まあ、これだけいたら十分だ。


次は石拾いといこうか、かなり面倒だがこれから始める事を考えると弾む弾む。


―――――――――――


石ころ×50個調達完了!


……時間もないしさっさとやりましょう。


相変わらず、『あいつら』はここで狩りを続けているようで。


「ふひっ、もうちょい数増やしてもいけるんじゃね?」


「よせクロ、盾役のことも考えてくれよな」


「全くパーティーのことも考えてよね」


そんな会話が耳に入り、思わずニヤけてしまう。


――はは、増やしてほしいなら増やしてやるよ、その何倍にも。


あいつらがモンスターを倒し、またモンスターに攻撃を仕掛けようとしている所を確認してから、『作戦』を実行する。



まず石ころを投擲し、全てのブルースライムを俺との距離が同じようになるようタイミングを調節して投げていく。


《投擲スキルのレベルが上がりました!》


……よし、上手くいった。やっぱり投擲スキル上げてて正解だったな。なんかレベル上がったし。


〈ブルースライム level13 アクティブ〉

〈ブルースライム level13 アクティブ〉

〈ブルースライム level11 アクティブ〉

〈ブルースライム level12 アクティブ〉

〈ブルースライム level13 アクティブ〉

〈ブルースライム level12 アクティブ〉

〈ブルースライム level13 アクティブ〉

〈ブルースライム level13 アクティブ〉

〈ブルースライム level12 アクティブ〉

〈ブルースライム level11 アクティブ〉

〈ブルースライム level12 アクティブ〉

〈ブルースライム level13 アクティブ〉

〈ブルースライム level12 アクティブ〉

〈ブルースライム level13 アクティブ〉


おお、怖い怖い。


大量のブルースライムが、俺に向かってのそりのそりと近づいてくる。


そのブルースライム達と、タックルと水鉄砲を仕掛けてこない距離を取りながら、『あいつら』に少しずつ近づいていく。


「はは、良い子だ。こっちこっち」


そう、自分のペットのように呼び掛ける。


ブルースライムとは長く戦った相手だ、距離を間違えて総被弾なんて真似はしない。


はは、昨日の敵は味方ってな。

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