第二夜 鬼と陰陽師
その昔、この村は青鬼にたいそう脅かされたそうだ。青鬼が来るまで村人たちは森へ山菜を採りに出たり、田畑を耕したり、猟に出かけることもあった。しかし、青鬼が嵐のように現れるようになってからというもの、青鬼は村の田畑を踏み潰し、家畜を食い散らかし、はては人の子まで攫って食ってしまうという暴虐の限りを尽くした。来る日も来る日も繰り返される蛮行に、村人たちはすっかり困り果てて昼夜問わず山の神へ祈りを奉げたが、青鬼の悪逆非道は一向に止まなかったそうだ。
しかし、ある夜更けの晩に、突如として赤鬼が神風のように現れて見事に青鬼を退治した。村人たちは大喜びで赤鬼を祀り上げ、七日七晩に渡って宴を催した。赤鬼も村人たちのためによく働き、一度として私欲のために力を奮うことは無かったという。やがていつしか赤鬼は村人たちの守り神として崇められ、村人たちは赤鬼を山の神と等しく信仰するようになる。
だが、それが仇となった。山の神はこれを知ると激昂し、瞬く間に山への出入りを禁じ、村の田畑を荒らさせ、川の水を毒として、山に入り込んだ村人を次々と失踪させてしまった。
村人たちは山の神の怒りを鎮めようとこれまで以上に祀ってきたが、とうとう村は廃れてしまい、途方に暮れた頃に赤鬼がある一つの案を口にした。「己を退治しておくれ」と。
村人たちは泣く泣く赤鬼を退治し、再び山の神より恩恵を授かった。
「薄情な奴らじゃて」
そいつはおれの話を黙って聞くと、そう言っておれの前に鹿肉をどさりと投げて遣す。どうして良いか分からずにそいつを見上げると、奴は眼だけで「食え」と言ってきた。一夜にして村人たちを殺した恐ろしい奴だが、見た目ほど恐ろしくはないのかもしれない。今すぐ死ぬ危険はないと知ると、途端に空腹を覚え、息を吐くことも忘れて鹿肉を貪り食った。
「赤鬼のおかげで助かったというに、今度は神の怒りに触れたから殺す」
脇目も振らずに食っていると、どこか寂しげな声がぼそりと呟く。その声に聞き覚えがあるような気がして顔を上げると、小さな焚火の向こうで奴と背後にある夜の闇がぼうと照らし出された。耳を澄ませば、遠い夜の闇の中から梟の鳴き声がする。
「わしらは、人間にいいようにされて殺されたんじゃ」
そいつはそう言って、ぱちぱちと燃え盛る火の中に薪を焚べる。村に伝わる昔話をすれば、奴は何かの感情を顕わにするでもなくただじっと火を見つめるだけで、他には何もしない。
「……赤鬼、なのか?」
鹿肉を食い終わってやっと一息つくと、改めて正面に座る赤鬼に視線を移した。真っ赤な皮膚に、無造作に跳ねる短い黒髪の間からは二本の角が覗いている。おれと同じように指先は鋭く尖った爪があり、今は器用に使って木の枝で火の加減を見ていた。
やがて、すうとそいつの赤い瞳が持ち上がり、おれを映し込む。髪型のせいか、幾らかおれよりも年若く見えた。
「少なくともおめぇよりは年上だけんどな」
ゆらゆらと蠢く火の中におれを瞳に映し、口の端を吊り上げる老獪な笑みは、成る程たしかに見た目の年齢では到底出来るものではない。今ならこいつが全ての村人を殺したと言っても疑う人間など、いるわけもなかった。
赤鬼に聞いたところによると、どうやらおれが洞窟に篭って三年の月日が流れたらしい。儀式を強制的に終わらせてから洞窟に戻ると、洞窟の近くにある岩場には正の字で年月を記したものがあったということだ。
「それにしても、おめぇ村に残らなくて良かったんか」
赤鬼はそう言うとさっきまでの笑みなどすっかり影を潜め、ぱっと表情を明るくする。その切返しの早さは年の功によるものなのだろうか。本当に、奴については謎が多い。
「……まぁ、おめぇの村の人間。殺しても構わんかったろ」
続けて「すまんな」と全く悪びれた様子もなく言ってくるそいつの表情には、まったく感心するばかりだ。
一体こいつは普段から何を考え、行動しているのか。今まで一つの存在に深く考えたことは無かったため、初めて己に湧き起こる「好奇心」は抗いがたがった。
思い返せば、暗い洞穴で過ごすことが多かったから、明るいものなど片手で数えるほどしか知らない。岩の隙間や、奴らの眼光、白い髪の毛。明るいものなどそれぐらいだ。
しかし、ほぼ初めて知る外の光や音、人の言葉。どれをとっても全てが目新しいものばかりで、正直に言ってしまえば、あのまま何も知らずに仏の御許へ旅立つのは惜しいとさえ思っていた。それが、ひょんなことからまだ逝かずとも良いというのだから、己の好奇心に従うこともやぶさかではないだろう。
それに、おれだけが生き残ったのならまだしも、他の青鬼たちも生きているのだからあの村が廃れてしまうことも無い。あの村は、言い伝えによって「何かしら」が居れば廃れることは無いということをあらかじめ村長から聞いていた。
村に居るものがが人であるか、人ならざるものであるか。たったそれだけの違いだ。
「……村は、他の連中が、いる、から、いい」
「ほぉん」
「なぁ。妖怪の、都が、あるって、本当か?」
「人間の村があるんじゃ。おめぇみてぇなんが村を作ったかて、不思議はないじゃろ」
「……早く、見たい」
「いいからもう今日は寝ときぃ。明日は早いぞ」
そいつはそう言って、もぞもぞと身動ぎをする。どうやら本格的に眠りに入るようだ。話し相手が居ないのであればおれも寝るしかない。返事はせずに、ごろりと地面へ横になる。また、長い白髪がぐるりと蛇のようにとぐろを巻いて地面に散らばった。それを見てから、小さな声でぽつりと教えてもらった言葉を呟く。
「……おや、すみ」
「おう。しっかり休んどけ。また明日は歩くぞ」
これで次に目を覚まして岩穴の中であったとしても、「あぁ、夢か」と思うだけだろう。それほどまでに今は嬉しくて仕方がない。ただ、夢であったのなら、少し勿体ないなと思うかもしらんなぁ。
そんなことをつらつらと考えていると、いつの間にか寝入ってしまっていた。
*****
夢であったのか、はたまた現実だったのか。うつらうつらと夢と現の狭間を行き交っていると、あたたかいものが己の頭を優しく撫でた。それに撫でられる度に頭がふわふわとして心地が良く、ぽかぽかとした温もりが頭越しに感じられ、存外に気持ちが良い。
もしも両親がまだ生きていたら、こうしてさも愛おしげに撫でてくれたのだろうか。こんな風に撫でられることなど久しく忘れていたため、例え夢であろうと撫でてくれる感触を忘れまいと心に決める。
「忘れても、友達だから」
驚くほどに優しい声がして、声の主を探ろうとするが目が開かない。やがて、良い気分でまた深い眠りに落ちてしまった。
あの声は、一体だれのものだったのだろう。
*****
うとうとと微睡んでいると、何かの物音がして今度こそ眼が覚めた。薄っすらと眼を開けるとまだ空は白んでいて、近くの草木には朝露が滴り落ちる。
「……う、う?」
身を起こして辺りを窺うと、寝る前に見ていた赤鬼の姿がどこにも見当たらない。もしや夢だったのではないかと思ったが、朝の霧や瑞々しい草木があるということで、あれは現実のものだったのだと思い返した。
村人が殺されて、一夜が明けた。だというのに、全く実感が湧かないことに我ながら呆れてしまう。いやはや暢気なものだ。生まれて初めて故郷から離れたというのに、ちっとも怖ろしいとは感じない。赤鬼の姿も見つからないというのに、どうにかなると考えてしまうのだ。少し楽天すぎるだろうか。
「……あ、かおに?」
とりあえず赤鬼を探そうと思い立つが、はたとあることに気が付く。そういえば、いろいろなことがありすぎて名前を教えてもらうのを忘れていた。一体あいつは何と言う名前なのだろう。何と呼べば良いのか。そもそも、本当に置いて行かれてしまったのか。
さて。一体どうしたものだろう。腕を組んで首を捻る。考えるということをあまりしてこなかった頭では、どれほど捻ったところで何も思い浮かばない。ただ、村に帰ろうという気は少しも起こらなかった。ここはたしか村から少し離れた山道の茂みで、適当に歩けばそれらしい道にでも出るだろう。夜の内に焚火はすっかり消えてしまっていた。
「でも、どこ、行く……?」
よいしょと躰に付いた草を手で払い落し、立ち上がる。その時、茂みの奥からまた物音がした。視線を向けると霧の向こうから影がゆらりと蠢き、徐々にこちらへ近付いてくる。さては人だろうか、はたまた動物だろうか。
ざざざっと茂みは音を立てて揺れ、黒い影が勢いよく飛び出してきた。
「わっ?!」
視界いっぱいに広がるのは鋭い牙と黒い口中だ。鼻を衝く臭いからして獣だろうか。驚きのあまり、拳を強く握りしめて力の限り顎を殴りつける。恐らく生涯で初めて思い切り拳に力を籠めたかもしれない。
すると、「ぎゃん」と犬のような鳴き声がした。殴りつけた拳がじんじんと痛む。拳の感触から考えてみて、どうやらそこそこに重量はあるらしい。
「な、んだ、ぁ?」
慌てて目を擦り、襲い掛かって来たものへ注視する。犬だと思っていたものは不思議な形をしていた。特に目立った特徴といえば、とても躰が細長い。狐のような身体つきではあるが、前脚はあれど、胴から後足までが異様に長い。管から飛び出してきたような印象を受けた。さらに一匹だけではない。ざっと見た限りでは五匹いる。それぞれが体躯から淡い光を放ち、狐にしては白くて透明だ。
「ぐるるるる……!」
糸のような細い眼がおれを捉えたかと思った瞬間、いつの間にか周囲に散らばっていた五匹が輪になって飛び掛かってきた。横に裂けんばかりに開いた口は鋭い牙が上下に幾つも並び、四方から飛び掛かってくる。それが、ひどく恐ろしかった。
獣たちの襲い掛かってくる空気が、一斉に己へと伸し掛かる。
「ひっ……ぃっ!!」
咄嗟に頭を抱えて、目を瞑ったまましゃがみこむ。痛みには慣れているが、こんな風に襲われるとどうにも心構えが出来そうにない。せめて躰の弱い部分だけは守ろうと頭を両手で庇い、足を躰の前に折り畳んでお腹を守る。
「……?」
襲われる覚悟をして、ばしんと聞き慣れない音がしてから数秒が経った。いつまで経ってもやってこない痛みに恐る恐る眼を開ける。すると、足元の草地に一匹の狐が寝転がっているのが見えた。両手をゆっくりと下ろして顔を上げると、それぞれの狐が口に何か太い木のようなものを咥えて転がっている。
一体これはどうしたことだろう。
「平気か」
不意に背後で声がして、びくんと肩が持ち上がる。声の主を探ろうと振り返ると、そこには薪を小脇に抱える赤鬼が居た。よく見ると少し息が荒いようだ。走ってきたのだろうか。
「薪に使える物を探してたが、こいつらが来るのが見えてな」
赤鬼は「ほれ」と示すように抱えている薪を少し持ち上げて見せてからおれに近付いてくる。おれは立ち上がろうとして、あることに気が付いた。
「……何じゃ。腰が抜けたんか」
座り込んだまま動けないおれを見て、赤鬼は呆れたようにからからと笑う。おれは己の躰が動かないことが不思議で、赤鬼を見ながら首を傾げた。もしかしたら、病にでもなってしまったのかもしれない。今までこんなことなど、無かったというのに。どうしてだろう。
「ほれ。立ちぃ」
目の前に赤鬼の赤い手が差し出される。その手の意味が分からなくて、おれはもう一度だけ首を傾げた。赤鬼は、何がしたいのだろう。立てと言われたが、躰は動かない。
ぼんやりと赤鬼を見ていると、赤鬼が痺れを切らしたように「鈍い奴じゃな」とおれの手を乱暴に取り、無理矢理に立たせた。そうか。赤鬼はこうやって立たせたかったのか。こんなことしてくれる奴なんて、どこにもいなかったから分からなかった。
赤鬼は、優しいなぁ。
「さっきのは式神の管狐じゃ。どこぞに陰陽師でもおるんじゃろ」
「おん、みょう、じ?」
「わしらを滅ぼす人間じゃ」
「昨日の、赤鬼……みたいなものか」
初めて耳にする単語を聞いて、せめて理解しようと例えを出したが、赤鬼はおれの言葉を聞いてぎくりとしたように固まる。それから、小さな声で「そうじゃ」とだけ言って手を握る手に力を込めた。微妙に痛い。
「まぁ、ええ。逃げるぞ」
赤鬼は妙に焦った様子でおれの手を引っ張り、茂みの向こう側へと足を向ける。その拍子におれの青い足が草に当たって、草の葉から滴る雫がぽたりと落ちた。朝露の冷たさに、赤鬼の握る手の力に、思わず身震いする。何を焦っているのだろう。昨日から分からないことだらけだ。
「あ。あ、かおに」
「何じゃ」
大股で先を進む赤鬼に声を掛けると、棘のある声が返ってくる。その声にびくりと手が震えたが、そっと赤鬼の手を握り返してみた。
「おれ、なまえ、知らない」
「……赤鬼でええ」
「やだ。しり、たい」
「赤鬼でええと言うとるじゃろ」
「な、んで」
「……っ、あのなぁ!」
だんだんと赤鬼の機嫌が悪くなっていく空気を肌で感じるが、尚も食い下がる。すると今度はぐいと力任せに腕を引かれて勢いよく胸倉を掴まれた。一気に怒りに染めた顔が眼前に迫り、見たことのない赤鬼の表情にひゅっと喉が鳴る。
怒気を孕んだ赤鬼は、森に木霊するような大声で怒鳴り散らした。
「わしに名前なんぞ、無い!!」
赤鬼の大声に空気がびりびりと震える。赤鬼のあまりの大声に、傍にあった木々からは鳥たちが慌ただしく飛び立ち、声は朝靄の中に吸い込まれていく。赤鬼の気迫に圧倒されてしばらく口を噤んで見つめていると、赤鬼がはっとなった。ばつが悪そうにおれの胸倉から手を離し、そっぽを向いて顔も見せずに「すまん」と一言だけ謝る。
それを見て、おれの方こそ悪いことをしてしまんだと思った。そういえば、赤鬼はおれを村から連れ出してきてくれて、先ほども管狐とやらから助けてくれたのに、おれは何も返せていない。
何か、してあげたいな。そう思ったが、赤鬼に手を離された今、おれには何も出来ることが無かった。このままでは、お互いに気まずい。
おれが、謝らなくては。
「あ、かおに」
「……何じゃ」
「さっき、は……っ?!」
「ごめんね」。そう言いかけた瞬間だった。ぶわりと眼も開けていられないような風が忽ち吹き荒れ、風の檻に赤鬼と閉じ込められる。両腕で顔を庇いながら眼を開けると、赤鬼の焦ったような横顔が見えた。分かりやすく舌打ちをする赤鬼の視線の先に己も見据え、風の正体を見極めようとする。
「う、わぁっ……!!」
「管狐か?!」
息を潜めて地に足を固定すると、薄っすらとだが細長い胴のようなものが見えた。続いて、狐のような顔も見える。先ほど寝転がっていた管狐たちだろう。執念や怨嗟といった恨みが篭められた瞳でおれと赤鬼を捉えながら、辺りを凄まじい勢いで旋回している。
やがて、管狐の内の一匹が鉄砲の弾のように輪から飛び出し、おれと赤鬼の間を通過する。それだけで荒れ狂う風に吹き飛ばされそうになり、思わずおれは赤鬼から離れてしまった。離れたと思った瞬間に急いで手を伸ばすが、もう遅い。忽ちのうちにおれと赤鬼の間には、風の壁が目の前に聳え立った。
「あっ……!」
「おいこら、離れるな!!」
その瞬間を狙っていたかのように、次々と管狐たちがおれに牙を剥いてくる。風の檻の四方から管狐の牙が飛んできて、腕や足に噛みついてきた。管狐たちの躰は透き通っているのに感触は本物で、噛まれた箇所から血が流れ出てくる。痛みは血が出るわりには痛くはない。ただ息も吐かぬ間に襲ってくるものだから、次第に立ってはいられなくなってきた。
「っ、ぐ……ぅ!!」
痛みと恐怖で徐々に膝を折り、座り込んでしまう。風の檻の向こう側で赤鬼が何かを叫ぶ声がした。その声に反応したくとも、顔を上げれば管狐の牙が飛んでくるから、声も出せない。そうこうしているうちに管狐の牙は容赦がなくなっていき、だんだんと視界が暗くなっていく。
痛い。怖い。最早この頭の中にはそれ以外の言葉が浮かんでこない。やっぱり村から出ない方が良かったのかななんて思い始めて、唇を噛み締める。危機に追い込まれているとはいえ、そんな下らないことを考えてしまう己が、惨めで悔しかった。
「うっ、うぅ……っ!!」
ついに視界が暗くなり、どさりという音が耳に入る。横顔に生暖かい液体が滴り落ち、漸く己が倒れたのだと気が付いた。もう眼を開けているのか閉じているのかすらも分からない。倒れた直後に、風が再度ぶわりと吹いて静かになったことだけは分かった。
「ぇ、あ……?」
両手足が刃物で突き刺すような鋭い痛みに襲われ、痛覚に意識を集中させていると、ざっと目の前の草が何かに踏まれる音がした。何かが近付いてきたのだ。管狐だろうか、赤鬼だろうか。それとも陰陽師とやらだろうか。
近付いてきたものの反応を窺っていると、不意に躰がひょいと何かに持ち上げられる。それから、無理矢理おれの瞼を指でこじ開けられた。見たことも無い人間の顔が視界に入ってくる。そいつはおれを見るなりにたりと笑んだ。
「ほう。青鬼とは珍しい。いくらで買い取ってもらえるかのぅ」
人間がいう言葉の意味が分からず、首を傾げたくとも躰はうんともすんとも動かない。ただこじ開けられた眼で人間を見返すことしか出来なかった。もしも赤鬼なら、こういう時はどうするのだろう。抵抗するのだろうか。
「式神が戻らないからどうしたのかと思えば。大収穫だ」
人間はそのままおれを肩に担ぎ直すと、再び歩き出す。上機嫌なのか鼻歌が耳元で聞こえて来て擽ったい。赤鬼の次は人間か。赤鬼にはもう会えないのかな。それにしても、おれは一体どこに運ばれていくのだろう。
別段どこだって構わないが、赤鬼に会えなくなるのは少しだけ寂しいな。
意識を失う前に、不意にそんなことを思った。
いかがだったでしょうか。よろしければ、感想・質問・改善点などご指摘いただければと思います。