厨二病の男子 4
次の日きっと青山は休むかと思っていたが
元気に登校していた。
「すすむ!おはよう。」
「おはよう、青山。」
「すげえな渡辺、名前で呼んでもらってるし、
しかも青山って呼んでも怒られない!!昨日保健室運んだだけあるな。」
「もう大丈夫なのか?」
「言ったろ、悪魔にいたずらされていただけだって。」
・・やっぱり厨二病は治ってないのか。
まあ元気になってたからいいけど。
「お前からパワーもらったから、今日から魔王じゃなくて
俺の仲間の『すすむ』とする。」
「仲間て友達って事だよな。」
「え?あ・・う・・・ん。」
「じゃあ、友達な、青山。」
手を握ると青山は顔を下に向けて赤くしている。
「パ、パワー渡し過ぎるなよ!溢れ出る!!!」
「霧島も握ってやれよ、仲間になれるぞ。」
「おう!」
「ザコが握るとパワーが減る。」
「くっそー、俺はやっぱりザコなんだな。意地でも握ってやるぞ。みんなちょっと 来いよ!」
「やめろ!!」
「仲良くしろよ。」
これから青山はクラスの中に溶け込めていけるだろう。
まだまだこじらせてはいるけどな。
笑いながらみんなの真ん中にいる青山を眺めた。
END
とりあえず厨二病の青山くんはこれでお終いです。ありがとうございました。