厨二病の男子 2
「授業、やっと終わった!」
「部活いくか。」
??今日はやってこないなあいつ。
そういえば休憩中もなんか来なかったな。
いつもなら放課後に
『じゃあな魔王。また戦いに挑んで来い。』
とか言って帰ってくのにな。
青山の方をみたら、頭を抱えて机に伏せている。
まさか悪魔にでも本当に憑りつかれたのだろうか?
青山に近づき動向を伺ってみる。
「ううっ~~」
なんか唸ってるな・・。
「どうした勇者?悪魔が本当に憑りついたのか?」
「う・・頭が・・痛い・・・。」
本当に痛いのか?それとも演技なのか?分からない。
とりあえず揺さぶってみる。
「大丈夫か?」
「痛い・・・・」
・・・どうやら本当に痛いらしい。
「帰りまでよく痛いの我慢してたな、ひどくなる前に言えよ。
ちょっと保健室に青山連れてくわ。」
「どうしたんだ?朝あんなに元気だったのに青山。」
気にして霧島が駆け寄ってきた。
「連れてくの手伝うぜ。」
「いや、後ろに背負ってく。」
「そうか、じゃあ背中に青山乗せてやるよ。」
「おお、サンキュー。あとさ、部活今日休むからよろしく伝えといて。」
「了解。」
青山はかなりぐったりしている。悪魔どころじゃないな。
とりあえず早く保健室に行かないと。
「うわあ、渡辺すごい。」
「ちょー優しい!頑張れ。」
と女子に応援されながら教室から見送られ、
廊下を男が男子背負って歩いてるのが珍しいよなやっぱ、
かなり周りから好奇な目でみらるが、
そんなのはかまってられない。