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空飛ぶそうめん

作者: 千代華

私は高い所より狭い所が好きですけどね。

鳥には羽がある。



羽があるから空を飛ぶ。


羽があるから一羽(いちわ)と数える。





兎には羽がない。



羽はないけど飛び跳ねる。


飛ぶものだから一羽(いちわ)と数える。





「そうめんは?」





子どもが尋ねた。





「そうめんも飛ぶの?」





そうめんに羽はない。


羽はないけどイチワと数える。





一羽(いちわ)一把(いちわ)


とんだイチワ違いである。





で、片付けるのは面白くない。





「飛ぶかもしれない」





歌の中のおもちゃみたいに。


人間が見ていないときに実は。





大人の知らない秘密の発見。


僕と子どもはニヤリと笑った。





子どもが去ったあと


気になることが一つある。





この物語もイチワと数える。





(飛ぶだろうか)





いまはまだこの家の中


息をひそめているけれど



大人にも子どもにも


鳥にも兎にも僕にも秘密で





一把(いちわ)一話(いちわ)が空を飛ぶ。





そんな僕の想像が


羽もないのに飛躍する。





ある秋の日の物語

 

小学生時代、落ち着くという理由でランドセルロッカー(ランドセルと給食着袋がギリギリ入る大きさ)によく詰まっていました。いま考えると限りなく妖怪に近い生き物だったようです。やがて人間に進化しましたが能力的には刻々と退化しています…くっ

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