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やったぜ。(完全版)  作者: 水前寺鯉太郎
やったぜ。11―係長になったぜ

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78/100

第78話

投稿者:係長のわし 2027年4月10日

 やったぜ。2027年4月、新年度の定期点検という名の「健康診断(身体スキャン)」。

 最悪や。わしは自分の内臓からドバーッと排泄パージしたブツを、一ミリの隙もなく容器に圧入して持っていったんじゃ。

 だが、病院から一ミリの猶予もない緊急通信が入りおった。

 医師が白濁したような瞳で「係長、あなたの腸内から、人間には一ミリも検出されないはずの、未知の犬用細菌がドバーっと検出されました! あなたの内臓は、一体どういう設計(構造)になっとるんですか!?」と叫びよる。なんでや! わしの80kgの肉体は、いつからバイオハザードの工区になったんじゃ!

 ……よくよく現場(過去の記憶)をスキャンしてみると、わしが容器に打設(回収)したのは、ビーグルの太郎のブツやったわ!

 あぁ~~もう、めちゃくちゃや!

 太郎のブツを、わしの体内から出た資材として、一ミリの狂いもなく国(病院)に提出してしまったんじゃ! あぁー、もう気が狂う。一ミリの猶予もなく「再検」という名の追加工事が確定しおったわ。

「おい、太郎! お前の排泄物という名の『不法投棄物』のせいで、係長のわしが病院でシステムダウン(恥)しとるんじゃ! 一ミリの責任を感じなさい!」

 それからはもうめちゃくちゃや。病院の受付で、太郎の菌を喉の奥底まで一気に流し込まれたような感覚に陥りながら、わしは再検査のキットを握りしめ、ローソンの灯りへ、羞恥心をハツリ落とすための「高濃度・アルコール添加剤(聖水)」をドバーっと買いに走ったわ。

 ――もう一度、この「人間と犬がドロドロに混ざり合う、一ミリの妥協もないバイオカオス」を、喉の奥底まで一気に流し込みたい。

 春の病院の廊下、80kgの軽量化した足取りで、わしは今度こそ「純血(人間)の検便」を竣工させることを誓ったわ。

 

 こんな太郎の菌まみれの係長と、健康診断・再検盛り合い、しないか。

 あぁ~~早く、人間の腸内環境まみれになりたいのう。

 岡山の採便所、再びブツを容器にハツリ入れる指をホールドしながら、一ミリの狂いもなく待っとるぞ。

 

 ――わしの腸内環境を一気に正常化させる「超大型・工業用・乳酸菌資材」をしこたま持って来てくれる奴、おらんかのう。

 

 他種族の王となった55歳のわしは、80kgのトルクを「再採便」という名の精密ハツリ作業に注ぎ込み、この不名誉な健康診断を逆転竣工させてやるんじゃ。

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