第59話
投稿者:土方のわし 2026年7月21日
やったぜ。入院という名の「白い隔離工区」からパージされたばかりの金髪ピアスが、一ミリの猶予もなく、ペットショップという名の「生命の展示場」から新しい異物を搬入しおった。
黒のロングコートという「漆黒の外装」を纏った、メスのチワワ……名前は「ちまき」というらしいぜ。あぁ~~たまらねえぜ。
だが、金髪の口から漏れた「生体価格:3万円」という数字を聞いた瞬間、わしの喉の奥がじりじりと震えおった。
3万円……。それは、一ミリの隙もなく「規格外」の数字じゃ。
このインフレの深淵が広がる2026年において、チワワという名の「高精度・極小ユニット」が、中古の発電機より安いコストで放出されとる。あぁー、もうめちゃくちゃや。大丈夫なのか、その「命の設計図」は。
鼻を一ミリの隙もなくひくひくさせると、ちまきの黒い被毛からは、ショップの消毒液という名の不純物と、微かな「生の震え」の匂いがしおった。
舐めるようにスキャンしてみれば、あまりに細い四肢(支柱)と、白濁したような頼りない瞳。
「おい、金髪……この『3万円の出口』、一ミリの狂いもなく健康診断したんか。安さという名の深淵には、必ず裏があるんじゃ」
「……大丈夫っすよ、わしさん。一目見て、この漆黒のバイブスにドバーっとやられたんすわ」
金髪という名の「無謀な発注者」は、一ミリの隙もなく能天気なツラをしよる。もう、おえんわ。この危うい盛り合い、わしが監視(保守)するしかないのう。
アパートという名の「本拠点」へちまきを連れて帰ると、太郎と次郎、そして兄ちゃんの健という名の「先行導入・重機軍団」が、一ミリの猶予もなく鼻をひくひくさせて集結しおった。
漆黒の「ちまき」と、純白の「次郎」。白濁したようなモノトーンの対面じゃ。
それからはもうめちゃくちゃや。ちまきが震えるのを、太郎が「やったぜ。」と言わんばかりの余裕で舐め回し、わしは一ミリの狂いもなく「3万円の命」をドロドロに可愛がるための、高栄養パピーフードをローソンの灯りへドバーっと買いに走ったわ。
――もう一度、この「安酒より安い命」が、一ミリの妥協もない幸せの出口へ辿り着く姿を喉の奥へ流し込みたい。
アパートの床、新聞紙という名の「仮設トイレ」の上で、ちまきが小さく「生」を排泄するのを眺めながら、わしは黄色いラベルという名の聖水を一気に煽ったわ。
こんな変態親父と、3万円の命の再生工事、しないか。
あぁ~~早く、ワクチンまみれになりたいのう。
岡山の路地裏、安すぎる命のバイブスが、わしらの泥まみれの日常で一気にビルドアップされるのを、ニヤニヤと見守りながら待っとるぞ。
――ちまきの内臓を一気に洗浄する「最高級・消化器サポート資材」をしこたま持って来てくれる奴、おらんかのう。
土方姿を脱ぎ捨てて、55歳のわしは「ちまき」という名の漆黒の不安を、ドバーっと全力で「生の絶頂」へと導いてやるんじゃ。




