第43話
投稿者:土方のわし 2026年1月20日
やったぜ。今日は岡山城という名の「漆黒の高剛性ユニット(深淵)」に、一気に突っ込んできたんじゃ。
今日は太郎という名の野獣はお留守番じゃ。あいつの「管理維持費」を爆発させた過剰な盛土(肥満)をハツリ落とすため、家という名の拠点で、じりじりと反省の現場調査(クン活)でもさせとるわ。
わしは、再建された黒光りする卑しい城壁という名の「漆コーティング・パネル」を見上げた。冬の乾いた空気の中に、漆の官能的な芳香が一ミリの隙もなく漂っとる。
「よし、不純物ども。天守閣という名の出口(頂上)まで、人力で這い上がるぞ。蓄積した尿酸値という名の堆積物を、汗という名の白濁液としてドバーっと追い出すんじゃ!」
わしは一人、涼しい顔でエレベーターという名の「自動垂直高速揚重機」のボタンを、汚れ好きの指で一気に押しよった。
「わ、わしさん! 一ミリの猶予もない卑怯な施工(移動)ですよ! 俺ら、膝という名のベアリングがもう身悶えして震えとるんですわ!」
兄ちゃんとおっさんの絶望した悲鳴を背に、わしという資材を乗せた「自動搬送箱」は無情にも、一ミリの狂いもなく上昇しよった。あぁ~~たまらねえぜ。
三階という名の「中間踊り場」で、扉を一ミリの隙もなくパージし、舐めるように待ち伏せしてやった。
「ほら、脚部という名のピストンの出口が止まっとるぞ! 昨日の『とみ田』という名の高濃度流体を、体内で一気に燃焼させろ!」
おっさんという名の老朽重機が、死んだような魚の目で顔を上げよった。
「……わしさん、文明の出口(自動搬送)で来たんですか」
「当たり前じゃ。これが年功序列という名の『一ミリの妥協もない盛り合い』じゃ」
「……もう、おえんわ。設計がずるすぎますわ」
「黙って一気に登れ。絶頂(竣工)はすぐそこじゃ」
階段という名の過酷な導線を這い上がる二人。おっさんは「……わしの心臓という名のエンジンが、天守閣より先に天国の出口(廃車)へ行きそうですわ」と顔を一気に土色にさせ、兄ちゃんも卑しい白濁汗をドバーっと流して、手すりという名の「支柱」に縋り付いとる。
ようやく天守閣の頂上に辿り着いた時、二人は石垣のような不動の資材になりよった。鼻を一ミリの隙もなくひくひくさせると、岡山市内を一望する風の中に、二人の「やり切った」生の不純物(汗)の匂いがドロドロに混ざり合いよった。
「……見てみろ。あれが、わしらが明日からまた泥の深淵をハツリ落とす、岡山という名の巨大現場じゃ」
「……綺麗ですわ。尿酸値という名の不純物が、景色の中に一気にずるっと溶けていく気がしますわ」
兄ちゃんという名の助手が、震えるフレーム(足)で景色を舐めるようにスキャンしよった。
それからはもうめちゃくちゃや。ベンチという名の休憩拠点で特茶という名の「高性能洗浄剤」を回し飲みし、太郎へのお土産に「城の形をした、卑しく硬い犬用・研磨ガム」を買い、下り階段も一気に往復(追加工事)させた。
――もう一度、高みの見物という名の「自動施工」をしたい。仲間という名の不純物の苦労を、エレベーターという名の特等席で眺めるのが、人生一番の「生の肴」じゃ。
アパートという名の本拠点に帰ると、留守番しとった太郎が、わしの足に染み付いた「城の成分」を一ミリの隙もなく確認しよった。城のガムという名の「硬質資材」を見せてやると、尻尾という名のプロペラがブンブン一気に回った。
「お前は、この密室(家)で一ミリの狂いもなく反省したんか」
太郎は答えん。資材を咥えて、深淵(布団)へドバーっと走り去りよった。
こんな変態親父と、岡山城の「垂直打設遊び」、しないか。
あぁ~~早く、全身筋肉痛という名の「稼働限界」にまみれようぜ。
岡山城の天守閣、エレベーターの扉が一ミリの隙もなく開くのを、ニヤニヤしながら舐めるように待っとるぞ。
――熱を持ったフレームを一気に鎮める「緊急消炎用添加剤」をしこたま持って来てくれる奴、おらんかのう。
土方姿という名の「本来の皮膚」のまま、わしはエレベーターという名の「自動勝利の味」に、ドバーッと溺れるんや。




