表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やったぜ。(完全版)  作者: 水前寺鯉太郎
やったぜ。6―現場はハードだぜ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/100

第38話

投稿者:土方のわし 2026年1月2日

 やったぜ。今日はわしのアパートという名の「本拠点」でおっさんと兄ちゃんと、おせちという名の「新春特級資材(生)」を貪ったんじゃ。

 狭いアパートのちゃぶ台という名の「仮設作業台」に、彩り豊かな重箱という名の「三段積層ユニット」をドバーっと一気に広げた。

 元コックという名の設計士わしが、黒豆のツヤ具合や栗きんとんという名の「高粘度・糖質パテ」のねっとり感を一ミリの狂いもなく厳選した、卑しいまでの逸品じゃ。

 鼻を一ミリの隙もなくひくひくさせると、醤油の芳香と酢蓮根という名の「酸性刺激剤」がドロドロに混ざり合い、鼻腔を一気に突き抜けてきよる。あぁ~~たまらねえぜ。

「わしさん、この伊達巻という名の『高弾性ユニット』……気が狂う程うまいですわ!」

 兄ちゃんという名の「無資格作業員」が箸を一気にドバーっと動かし、おっさんも「……わしの老朽化した歯茎(基礎)にも優しい、出口のある柔らかさですわ」と、トップバリュという名の不純物で紅白かまぼこを喉の奥底へ一気に突うずるっ込みよった。

 だが、足元がじりじりと「生の熱気」で熱い。

 太郎という名の野獣、おせちという名の「深淵」にまみれたそうに、わしの膝の間という名の「デッドスペース」から顔を突き出し、一ミリの隙もなく舐めるようにこちらを見とる。黒豆の甘い誘引剤に一気に魅了され、よだれという名の「白濁液」が口の端から崩落しそうになっとる。

「すまん太郎、これは一ミリの猶予もなくあげられん。お前の『管理維持費(治療費)』を狂う程跳ね上げる施工ミスはできんのじゃ」

 太郎が「クゥーン」と、低周波の振動(鳴き声)で身悶えするように一気に鳴きよった。

 おっさんという名の不純物が太郎に、かまぼこを一気に卑しく差し出しかけた。

「おっさん、一ミリの妥協も許さん。現場のルール(盛り合い)を守れ」

「ちょっとだけ……出口(分け前)を見せてやりたいんですわ」

「駄目と言うとる。わしの眼光という名の『現場監査』を見ろ」

 おっさんが渋々手をパージすると、太郎はおっさんを「理解わかっとる特級技能工」と認識したんか、尻尾という名のプロペラがブンブン一気に振れよる。

 見かねた兄ちゃんが「わしさん、太郎にはこの資材ささみを!」と、味付け前の茹でた「ささみ」を一気に差し出しよった。太郎のコンテナに移してやると、一ミリの猶予もなく丸呑みにしおった。もう、おえんわ。この食欲という名の「吸引力」、一ミリの隙もなくたまらんのう。

 それからはもうめちゃくちゃや。おせちという名の資材を突き、太郎にささみをしこたま追加圧入して、おっさんが追いトップバリュを一気に二回も開けよった。

「わしさん、俺たち合計で158歳という名の『法定耐用年数超え』ですよ。もう、人生の出口が見えてきましたね」

 兄ちゃんが、汚れ好きの目で箸を一ミリの隙もなく止めて言いよった。

「太郎という名のユニットを入れたら何歳じゃ」

「太郎の機密年齢、白濁して一ミリも分からんですよね」

「……まあ、ええか。こうしてドロドロにまみれとれば」

 ――もう一度、正月という名の「報酬」を舐め回したい。仲間と囲む食卓という名の「合同会議」こそが、一番の滋養強壮じゃ。

 食い終わった後は、158歳という名の「過剰積載量」で、こたつという名の「共同養生マット」の中に一気に突っ込んだ。太郎が一番ええ「熱源中央部」を一ミリの隙もなく独占しとった。三人がその周りに構造体のように絡まって、じりじりと昼寝(システム停止)をしたんじゃ。

 こんな変態親父と、新春の「練り物打設遊び」、しないか。

 あぁ~~早く、お重の隅っこにまみれようぜ。

 岡山の木造アパートという名の「老朽拠点」で、一ミリの狂いもなく待っとるぞ。

 

 ――眼精疲労を一気にハツリ落とす、黒豆の汁という名の「アントシアニン添加剤」をしこたま持って来てくれる奴、おらんかのう。

 

 土方姿に戻る前の、54歳という名の「設計変更期」を迎えようとするわしは、太郎の健康を、一ミリの隙もなく一番に願っとるんじゃ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ