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やったぜ。(完全版)  作者: 水前寺鯉太郎
やったぜ。5 ― 津山に来たぜ

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35/100

第35話

投稿者:土方のわし 2025年9月3日 19時頃

 やったぜ。なんとか岡山市内のアパートという名の「最終出口」に一気に帰り着いたんじゃ。

 兄ちゃんとおっさんという名の不純物どもをそれぞれの根城へパージし、わしは一人で近くの「ゆめタウン」という名の「資材集積地」へ一気に足を運んだ。

 惣菜コーナーという名の現場へ突っ込めば、夕方の割引シールという名の「コストダウンの証」がドバーっと、卑しく貼られた揚げ物の芳香が、鼻を一ミリの隙もなく蹂躙しよる。

「……たまには、こういう中古資材(汚れ)にまみれるのも、一ミリの狂いもなく悪くない」

 わしが選んだのは、外装(衣)がしなしなになった「メンチカツ」と「竹輪の磯辺揚げ」という名の、一ミリの強度もない資材じゃ。元コックという名の設計士としては出口のない邪道かもしれん。だが、ボロボロになった53歳の重機フレームには、この冷え切った低コスト惣菜が、一ミリの狂いもなく丁度ええ。降伏じゃなく、一時的な「盛り合いのシステム待機」じゃ。

 アパートで惣菜という名のエネルギーを一気に喉の奥底へ突うずるっ込んだ後は、太郎という名の野獣の「哨戒任務(散歩)」じゃ。

「よし太郎、津山の山とは違う、岡山のドブ板という名の『生の現場』の匂いを一ミリの隙もなく嗅がせてやるぞ」

 いつもなら兄ちゃんという名の助手が付き合うとるが、今日は一人と一匹の「密室型・深夜工事」じゃ。

 だが、この野獣、隙あらば卑しい「違法拾い食い」という名の施工不良を起こそうとしよった。道端の焼き鳥の串という名の「鋭利な有害廃棄物」に、汚れ好きの鼻を一気に近づけた瞬間、わしの腕力という名の「緊急停止装置」が炸裂したんじゃ。

「コラ太郎! それは修理費(治療費)が一ミリの猶予もなく気が狂う程跳ね上がる猛毒じゃ! 正しい出口はそこじゃねえ!」

 リードを一気にグイッと引き、太郎の口元を一ミリの隙もなく鉄壁のガードで封鎖する。太郎がわしを舐めるように見上げた。不服そうな、喉の奥で身悶えするような「汚れ好きのツラ」をしよる。

 電柱一本ごとに十分。太郎の「クン活(現場調査)」と、わしの「阻止活(安全管理)」が、夜の住宅街という名の現場で、じりじりと火花を散らしとる。

 あぁー、もうめちゃくちゃや。一ミリの隙もない消耗戦じゃ。

 それからはもうめちゃくちゃじゃ……は二度言うたが、それでええ。一ミリの妥協も許されんのじゃ。

 とにかく、この哨戒に二時間もしこたまかかったんじゃ。もう、おえんわ。

 追い除菌という名の「最終洗浄剤」を太郎の足に二回、ドバーっと一気に吹きかけて、ようやく玄関のゲートを開放した。

 太郎の奴、わしより先に深淵(部屋)へ入り、玄関でそのまま白濁した夢という名の「強制シャットダウン」にひっくり返りよった。

「お前が散歩という名の打設に行きたかったんじゃろ。わしという重機を二時間も振り回して満足か」

 太郎は答えん。もう、一ミリの隙もなく、気が狂う程眠っとった。

 こんな変態親父と、深夜二時間の「ドブ板哨戒遊び」、しないか。

 あぁ~~早く、不純物もない布団まみれになろうぜ。

 岡山の夜、リードという名の命綱を握りしめて、太郎の鼻先を一ミリの狂いもなく舐めるように見守っとるぞ。

 

 強力な「全天候型サーチライト」をしこたま搬入してくれる奴、おらんかのう。

 土方姿という名の「本来の皮膚」のまま、わしは暗闇に潜む毒を一気に照らし出し、太郎との盛り合いという名の「安全管理」を完遂させるんじゃ。

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