ハピネス・ドリーム
仕事も恋愛もなにもかもうまくいかないな⋯
私、どうしたらいいんだろう。最近眠れてない
し⋯
こんな人生もう終わりにしたい。
私は鞍馬 みのり。社会人3年目の25歳。会社はブラ
ック企業で、頼まれた資料を出してるだけなのに修
正ばかりさせられて。パワハラってやつ?だと思
う。彼氏にも振られたばっかりでずっといいことな
い。夢でもいいからいいことないかな〜。
今日は久しぶりに眠いな〜。寝よ。
「みのりはすごいよな〜。尊敬するわ。課長に何回
怒鳴られても落ち込んでないしさ」
「みんなの前で落ち込めないよ。心配かけちゃう
し。私、真人のほうがすごいと思うよ。仕事早い
し」
「そんなことないよ」
「私、真人といると、すっごい楽しい!」
「俺も。好きだよ。みのり」
はっ!夢かぁ⋯。でも今日はぐっすり眠れたな。
なんかスッキリ!
それにしても、真人が夢に出てきて、「好きだよ」
なんて⋯
まあ、現実にはならないだろうけど。
南 真人は、会社の同期入社の1人。隣の席で一緒に
頑張ってきた。
今日も会社はいつも通り、ノルマに追われている。
昼休み、真人が珍しく話しかけてきた。
「一緒にご飯食べない?」
「真人がいいなら」
え、待って、正夢になる!?なわけないか。
社員食堂で向かい合って座る。すると、真人が口を
開いた。
「みのりはすごいよな〜。尊敬するわ。課長に何回
怒鳴られても落ち込んでないしさ。」
え、夢と同じこと言った!予知夢?
「みんなの前で落ち込めないよ。心配かけちゃう
し、最近全然寝てないし、寝れないんだよね。って
いうか、私、真人のほうがすごいと思うよ。仕事早
いし」
「そんなことないよ」
「私、真人といると、すっごい楽しい!」
「俺も」
ここまで完全に夢と同じだ!告白されるのか?私!
「あのさ、みのり、夢って見た?」
「見たよ」
「もしかして、俺に告白された?」
え、うそ、真人も同じ夢見たの?
「う、うん。告白された」
「本当に!?俺も最近眠れなくてさ。その夢見たら
ぐっすり眠れたんだ。俺ずっと⋯。みのりのこと
好きだったんだ」
「本当に正夢になっちゃった⋯」
「あはは、そうだね」
「では、改めて。好きだよ。みのり」
「私も。好きだよ。真人」
それからというもの、毎日会社に行くのが楽しみに
なり、2人ともよく眠れるようになった。
「あれは2人を救ってくれた幸せな夢だったね」
「そうだな」
おわり




