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ちぐはぐな世界

作者: aristotles200

ちぐはぐとは、暗黙の了解と勘違いにより成り立つ

ちぐはぐは個性ではない、そうすべきではない


斯くあるべき、ところを追求するが故にちぐはぐとなる

斯くあるべきではない、ところを放置するが故にちぐはぐとなる

世界は、ちぐはぐで成り立つ

世界が、ちぐはぐを拒否した時に起こり得る崩壊は、不調和、混沌、そして源初の姿となる


ある瞬間、糸を引いたかの様に、非ちぐはぐ化する事象が発生する

非ちぐはぐ化の事象も、全体が混沌においては、一つのちぐはぐである。


元素記号や物理法則とは、非ちぐはぐ化された事象である

未知の元素記号や未解明の物理法則は、ちぐはぐ化した混沌の内に潜む


構造体において、ちぐはぐな事象をどう扱うかが重要であり、自発的であれば進化へと繋がる

高圧的で強制されたちぐはぐな事象とは、構造体にとっての崩壊か、変化を求められる


ちぐはぐであると自認出来る人とは、変化を恐れず、開拓精神に富む

ちぐはぐであることを恐怖する人とは、硬直化した精神と、自らを拘束する、従属することを好む


ちぐはぐの語源とは、「一具+剥ぐれる」とあり、揃っているものが欠けてるの意

ちぐはぐの反意語とは、理論整然、首尾一貫とある、ちぐはぐは不当な立場に陥れられている


理論整然、首尾一貫も過ぎれば全体主義者の登場を思い起こす、行進と独特のポーズ

力への意思とは、ちぐはぐでなければならない、弱さを認め、克服する超人を見る


私はちぐはぐを好む、私自身、ちぐはぐな人間であり、弱い存在である

弱さを認めない価値観、考え方、哲学に、真っ向から反対する、烏合の一人ではなく、aristotles200という人間一人が反対する


水に、ちぐはぐの姿を見る

結晶、固体、液体、気体、状況に合わせて姿を変化させ、高みから低きに流れるを常とする

やがては大海に至る、生命の水とは言い得て妙


風に、ちぐはぐの姿を見る

人間の、哀しさ、醜さ、苦しさ、辛さ、全てを吹飛ばし、清浄な風を周囲に至らせる

常に風が吹いている、世界は循環し生を得る


土に、ちぐはぐの姿を見る

全てを育み、菌を、虫を、あらゆる生き物が生まれ、そして土に返る、ゆりかごから墓場

繰り返される生命、循環し世界は死を繰り返す


火に、ちぐはぐの姿を見る

高炉にて鉄を溶かす、鋳鉄を穿つ、鋼を見出だす

鋼は文明を生み、武器を、争いを生み出す

洞窟を照らす暖かな焚火、キノコ雲、骸骨の荒野


この詩も、ちぐはぐに他ならない

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