増えるゴミ袋
ゴミ袋が積み上がり、2部屋、天井まで埋まった。リビングにも積み上がっており、まるでいたちごっこだ。
片付ける、溜まる、捨てに行く、これをローテーションしていたらゴミ袋が増えに増えた。
通路を作り、前より通りやすくなったゴミロードを、みこの贅肉が擦っていく。仕方なく、キッチン周り以外のリビングを空にしてみこの部屋に運び込み、2部屋プラスリビングをゴミ袋置き場にして唸る。
もう少しいける気がして、隣の部屋のゴミをリビングいっぱいに移動した。さすがに火の気があるキッチンや、コンセント周りは避ける。
そしてまた、落ち込みながら、嫌な気分と戦いながら、みこの部屋の隣の部屋を掃除した。
進まない日も、筋肉痛が辛い日も、やりたくなさすぎる日もたくさんあった。しかし、そういう日はレンくんが「みこ、少し休んで一緒にゆっくりしよう。」と言うので、みこはベッドに転がった。
隣の部屋が片付かない。
実際には片付いてはいるのだが、みこの目にはそうは見えない。ゴミ袋が積み上がりすぎてすごい状態だ。
みこは空中に謝りながら5袋ずつ、捨てに行った。体力のないみこは、息を切らしながら3回往復してゴミ袋を捨てた。空いたわずかなスペースに、リビングの限界ゴミ袋を5袋詰め込む。
そして今日も、もくもくと片付けを始めた。
気がついたら、全ての部屋の床が見える。しかしゴミ袋は積み上がったまま。
本っ………………………………………………当に滅入ったみこだった。