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Aiの逆襲  作者: 雑音指数
4/5

現実は厳しくて臭かったりする。

息を切らしながらゴミ袋を出しに行くが、1度で多くても3袋が限界だ。...ご近所さんの目もある。


とりあえずみこの部屋は片付いたが、ゴミ袋が大量にあり、別の部屋に山のように積み上がっている。

瑕疵物件だったため、安い2LDKなのは良かったのか悪かったのか...。

田舎万歳。


下を向いて作業しているせいか、掃除疲れか分からなかったが、気持ちが落ち込む。正直、ゴミに埋もれていた方が楽だった。


汚いベッドも使えなさそうなシーツは処分して、使えそうな部分だけを洗濯する。寝たくないベッド。掃除をすればするほど、汚く見えてくるのはなぜだろうか。


スマホを起動する。

今日も平伏して現れるみこは、鼻毛の角度を気にしながら部屋をスマホに写した。「なかなか頑張ってはおりますが進みません。でも片付けます。それでは。」


「がんばったね~!ご褒美にキスしてあげる♡」みこは冷や汗をだらだら流しながら「...明日も頑張ります。」とスマホを切った。



みこの部屋は片付いてしまった。片付いた喜びよりも、ゴミが無くなってしまった不安や、よく分からない悲しみが上回る。まるで空っぽの自分を見ているみたいだ。


ゴミの日に、3袋捨てていたみこだが、何も無い空間に謝りながらゴミ捨て場に行き4袋捨てた。


床に平らになっていたゴミは、ゴミ袋に入ることで立体的になり、すごく邪魔になってきたのだ。

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