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そのお悩み、”恋愛支援部”が解決します  作者: 風野唄


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第046話 初恋の相手はよく覚えている

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

「えい!」


凛が放たサイコロは画面の中で勢いよく転がる。

そして、止まった時にサイコロが示していた数字は六。

サイコロが出せる最高値を叩き出したのだ。

六が出たからと言って、それが必ずしも良いとは限らない。

ただ、今回は本当に良かった様だ。


「やったー!現金百万ゲットですよ!」


なんと運の良いことだ。

相手に豪運タイプがいると厄介極まりないのは確かだ。

しかし、前回の勝負で運だけでは勝てないことが証明されている。


次々に順番を回していき、丁度折り返し地点までやって来た。

ここまでの結果は以下のとおりだ。


一位・凛 四億七八五〇万円

二位・華 三億 円

三位・真 一億五一五円

四位・俺 -五億三〇〇円


なんでこうなったんだ。

俺の計算が正しければ、この時点で既に一位の座をいただているはずだった。

途中でオレオレ詐欺に会ったり、真の借金返済を肩代わりしたりと散々な目に。

その結果がこれだ。

真にとって良い事したはずがこれとは悲惨すぎる。


「華さん、俺達ここから一位目指せるよ!」


「頼もしい助っ人が付いてるから。」


華が圭介の頭を撫でてあげると、目を細めて喜ぶ。

クソッ、それぞれが楽しんでいる様だが、ゲームは勝ってこそ楽しいと言える。

どうにかして逆転する方法を考えなくては。


「俺の番か。」


何か何か起こってくれ!

出たサイコロの目は一。

進む数で言うならばら最小かも知れないが、今の俺に取っては最高のマスに到着した。


「うわぁー、入れ替えマスだー。陽太からしたら誰が来ても当たりじゃん。」


「キタキタ。俺の代わりに借金返済してくれるのは誰だ?」


三人の名前と特になしと書かれたマスがあるルーレットが登場する。

どれを引いても当たりだが、一発逆転を狙うならもちもん凛のマスを狙いたい。

運営も簡単に一位と最下位が入れ替わらないように工夫はしてある。

マスの大きさが違うのだ。

半分以上は特になしと書かれたマス。


「来るな。絶対に来るな。」


「来い来い来い。」


勢い良く回ったルーレットも徐々に勢いを失っていく、そして特になしと書かれたマスの真ん中でほぼ止まりかけになる。

後はどれだけの進んでくれるかの勝負。

ギリギリで特になしを抜け出せば、俺の最も欲している凛のマスに着く。


・・・チーン!


結果は、なんと凛と入れ替わりだった。

これで俺の逆転物語がスタートを切った。

凛に一応申し訳ないなと言おうと思ったが焦りがない。

まさか!


「ふっふっふ。ウチには秘策があるですよ。」


逆転のチャンスが目の前に用意されているのに、何も出来ないまま終わるのか。


「ジャーン!再抽選BOX。これでサイコロでもルーレットでもやり直しにすることが出来るんです。」


「やめてくれ!俺の逆転劇が!」


その制止は意味を成さなかった。

無慈悲に押されたボタンが、再度ルーレットを呼び出す。

さっきはなんとも思わなかったが、やはりルーレットの割合おかしいだろ。

もう一度、凛を引き当てるのは不可能だ。


「さぁ、運命の時間ですよ。ボタンを押してください。」


「頑張れ陽太ー。お前が借金まみれでも友達やめないからな。」


誰のせいだと思ってんだよ。借金の大半はお前のだぞ。


「漢ならビシッと覚悟決めなよ。」


華までそんなことを言ってくる。

どうにでもなれの精神でルーレットを動かし始めた。


「来い来い来い。」


気持ちはさながらギャンブラー。

この一回に勝負の全てを賭けている。

しかし、運命というのは残酷で無情にも当たりの凛のマスには止まらない。


特になしかと思ったが針が少しだけ巻き戻る。


「えぇーー!!!なんで、俺なの?」


「因果応報って奴だな。」


巻き戻った結果、真のマスに止まることに。

元々は真の借金なので本人に戻った形となる。

オマケで一億円の資産が付いてきたし、逆転とまではいかなくてもスッキリはしたな。


「もう一回ルーレット呼んでくれー!」


そんな声も届かずルーレットは去っていく。

これによって最終的な結果もちょっとだけ変化した。

一位と二位は変わらなかったが、俺と真の勝負は俺の勝ちで終わる。


ゲームとはいえ、真剣にやっているので本気で悔しそうにする真。

前回も負けていたから今回こそはと意気込んでいたのだろう。

だとするなら、色んなことにお金使いすぎだけどな。

リアルの財布事情まで心配だ。


「さて、次のゲームは何しますか?」


ウキウキで色々なゲームを持ってきた凛。

パーティーゲームの楽しさに目覚めたのだろう。


辺りが暗くなるまで俺達はゲームに没頭した。

最近は勉強、勉強と根を詰めていたので良い発散になったな。


「さて、帰ろうか。」


「えぇー、華さんも帰っちゃうの?」


「もう帰らないと暗くなって来たからさ。」


自分のズボンをグシャっと握りしめて、何かを伝えたそうにしている。

こういう時の子供は大胆な行動に出るからな。

何を言い出すのかと注目していた。


「俺、華さんのこと好きだ!」


「嬉しい。ありがとうね。」


「違うよ。そうじゃなくてさ、俺と結婚して欲しいの!」


これには流石の華も驚いている。

普段はクールな表情ばかりなので、この表情を引き出し圭介は賞賛に値する。

さて、子供の言葉とはいえ相手は本気だ。

それも小学生となると安易な言葉は使えない。


華は驚いた表情から一転返答に頭を悩ませている。

これ以上は友人を困らせまいと、華が救いの手を差し伸べた。


「コラ!華ちゃんを困らせないでよ!華ちゃんも気にしなくて良いからね。」


慌てて圭介の肩を掴んで部屋の奥へ。

まだ返事を聞けていないからなのか抵抗しようとするが、体格差があるので華には勝てないようだ。


「せめて返事だけでもー!」


「あははは!大きくなったらまた声を掛けてよ。それまでにきっと気が変わってると思うから。」


「本当に?約束だよ!」


この言葉の悪い所は声を掛けても返事が良いものとは限らないことだ。

それでも今の圭介にとっては十分過ぎる言葉だろう。

満足したのか姉に押されるまま部屋の奥へ。


今は一件落着の空気だが、恐らく俺達が帰った後に姉弟喧嘩へと発展する。

弟が自分の友達に告白したのだからな。

それも出会った当時という早さでだ。

凛の立場になってみれば恥ずかしいと思ってしまうのも無理はない。

俺達からすれば可愛いもんだけど。


「本当にごめん!あんなの気にしなくて良いからね。」


「色んな女子と関われば気持ちもすぐ変わるだろうし大丈夫。」


「いや、我が弟ながら見る目はあると思うよ。だって、華ちゃん凄いかっこいいし、可愛いし!」


「そんな勢いで褒められたら・・・照れるって。」


言葉に出して言う訳ではないが、確かに華の顔は整っている。

華だけなく、凛だってそうだ。

気付けば俺の周りは容姿の整った人間ばかりが集まってくる。

二人とも癖のある生徒だが、月日が進むに連れてその魅力に気付き始める生徒も多いだろう。


そうなれば、必然的に俺の周りから姿を消し、カースト上位へと名を連ねるだろう。

しかし、全く持って悲しいことではない。

本人達にとって何が最善か考えれば。


もしも、そんな未来があるならば俺がまた一人に戻るだけの話。

ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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