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10/12

ボッチくんは仁井名リコの家にお邪魔したそうです

 ――翌朝


 俺は眠たい目を擦りながら朝食を取っていた。

 すると、リコからマインのメッセージが送られてきた。


「ん?」


 俺はリコからのメッセージを確認する。


『綾人くん、助けて~!!!』


 リコが俺に助けを求めてる……。

 えっ、まさか……事件とか事故に巻き込まれたのか!?


 俺は緊張と焦りを感じながら、メッセージを返した。


『どうしたんだ!? リコ!』

『綾人くん、私、今日学校に行けないよ~!』


 学校に行けない!? ということは、やっぱり……事件とか事故に巻き込まれたんだ!!


『リコ! 今どこにいるんだ!?』

『家だよ』


 …………家?


『家で何してるんだ?』

『横になってる』


 …………は?


『何で横になっているんだ?』

『熱があるからだよ』

『何度?』

『38.2』

『そうか。熱、か』

『うん』


 リコが事件とか事故に巻き込まれなくて良かった~。


『熱以外の症状はあるのか?』

『頭痛』

『水分は摂ったか?』

『摂ってない』

『食欲は?』

『ある。お腹空いた。だけど、家に居るの私だけだから』

『親は?』

『お母さんは夕方まで仕事で、お父さんは夜に帰ってくる』


 リコのお母さんが帰ってくるまで、お腹空かせて待っているのは可哀想だしキツイよな……。


「……仕方ない。今日は学校休も」


『今からリコの家に行くから、リコの家の住所教えてくれ』

『えっ!? 綾人くん、学校はどうするの?』

『仮病で休む』

『ダメだよ! 仮病で学校を休んだりしたら』

『リコ、お前はお腹が空いているんだろ?』

『うん。そうだけど』

『お前がお腹空かせているのに、俺がお前に何もしないわけないだろ』

『綾人くん、ありがとう』


 俺はマインでリコの家の住所を教えてもらい、学校に電話をして仮病で休んだ。


「……行くか」


 俺は身支度を整えて家を出た。




★★★★



 

 リコの家に着いた。


「ここがリコん家か……」


 どうやらリコの家は、二階建ての一軒家のようだ。

 俺はリコの家に向かう途中、スーパーでスポーツドリンクやレトルトのお粥などを買った。


 俺はリコの家のインターホンを押した。


「ピンポーン……ピンポーン……」


 しばらくすると、玄関のドアが開いた。


「綾人く~ん」

「リコ、大丈夫か?」

「大丈夫……じゃない」

「だよな。さっきスーパーで買い物してきたんだ」

「こんなにいっぱい……」

「食事の用意をするから、お邪魔するぞ」

「う、うん」

「リコ、お前は二階で横になって待ってろ。出来たら持っていくから……」

「綾人くん……本当にありがとう」

「……俺は当然のことをしたまでだ」


 ――俺はキッチンで食事の用意を始めた。

昨日は投稿できなくてすみません!!

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