ボッチくんは仁井名リコの家にお邪魔したそうです
――翌朝
俺は眠たい目を擦りながら朝食を取っていた。
すると、リコからマインのメッセージが送られてきた。
「ん?」
俺はリコからのメッセージを確認する。
『綾人くん、助けて~!!!』
リコが俺に助けを求めてる……。
えっ、まさか……事件とか事故に巻き込まれたのか!?
俺は緊張と焦りを感じながら、メッセージを返した。
『どうしたんだ!? リコ!』
『綾人くん、私、今日学校に行けないよ~!』
学校に行けない!? ということは、やっぱり……事件とか事故に巻き込まれたんだ!!
『リコ! 今どこにいるんだ!?』
『家だよ』
…………家?
『家で何してるんだ?』
『横になってる』
…………は?
『何で横になっているんだ?』
『熱があるからだよ』
『何度?』
『38.2』
『そうか。熱、か』
『うん』
リコが事件とか事故に巻き込まれなくて良かった~。
『熱以外の症状はあるのか?』
『頭痛』
『水分は摂ったか?』
『摂ってない』
『食欲は?』
『ある。お腹空いた。だけど、家に居るの私だけだから』
『親は?』
『お母さんは夕方まで仕事で、お父さんは夜に帰ってくる』
リコのお母さんが帰ってくるまで、お腹空かせて待っているのは可哀想だしキツイよな……。
「……仕方ない。今日は学校休も」
『今からリコの家に行くから、リコの家の住所教えてくれ』
『えっ!? 綾人くん、学校はどうするの?』
『仮病で休む』
『ダメだよ! 仮病で学校を休んだりしたら』
『リコ、お前はお腹が空いているんだろ?』
『うん。そうだけど』
『お前がお腹空かせているのに、俺がお前に何もしないわけないだろ』
『綾人くん、ありがとう』
俺はマインでリコの家の住所を教えてもらい、学校に電話をして仮病で休んだ。
「……行くか」
俺は身支度を整えて家を出た。
★★★★
リコの家に着いた。
「ここがリコん家か……」
どうやらリコの家は、二階建ての一軒家のようだ。
俺はリコの家に向かう途中、スーパーでスポーツドリンクやレトルトのお粥などを買った。
俺はリコの家のインターホンを押した。
「ピンポーン……ピンポーン……」
しばらくすると、玄関のドアが開いた。
「綾人く~ん」
「リコ、大丈夫か?」
「大丈夫……じゃない」
「だよな。さっきスーパーで買い物してきたんだ」
「こんなにいっぱい……」
「食事の用意をするから、お邪魔するぞ」
「う、うん」
「リコ、お前は二階で横になって待ってろ。出来たら持っていくから……」
「綾人くん……本当にありがとう」
「……俺は当然のことをしたまでだ」
――俺はキッチンで食事の用意を始めた。
昨日は投稿できなくてすみません!!