第4話
「猫だ、可愛い~」
柊コナユキが愛でている。
「あたしの家じゃ飼えないから、間扉の家で飼うのはどお?
名前はまだ決めてないわね」
「あのさ、俺の家で飼うなんていいのかな?」
まだ中学生でバイトもしてないし、親からお金を出してもらうことになる。
「あれは捨て猫だろうから拾ってこうね」
「そんな‥‥俺の家、マンションだって知ってるよな?」
「だけど、ペット禁止ってことはないでしょ?」
コナユキの押しに負けて、三毛猫を飼うことになった。
もちろん、両親も賛成してくれた。
幼なじみの初、颯、愛珠も可愛がっていた。
叶羽とは最近、会っていない。
やっぱりショックだよな。だけど、隠し通せるものでもないと思ったんだ。
隠していてもどこかでわかってしまうから。
叶羽は俺の妹だ。恋愛感情があっても妹以外の存在として見れそうにない。
もっと早く、小学生の頃にカミングアウトした方がよかったかな?小学はクラスが違ったし、明かせないよな。
「間扉」
初に呼ばれてはっとした。
「どうしたの?ぼーとして」
「いや、何でもない」
まさか、叶羽が兄妹でしたなんて他の人に言えないしな。
「あのさ、ここだけの話‥‥」
ここだけの話なんて信用しない。
「愛珠は小学一年生の頃から間扉が好きだったの」
「えー?」
愛珠からの突然の告白、俺は叶羽だけではなくて、愛珠からも好かれていたんだ。
俺はモテているのか?だけど二人目だしな。三人目の女性から告白されたら間違いなくモテると思っていいだろう。
「愛珠と付き合って?」
叶羽とは違い、愛珠とは小学六年間同じクラスで、中学に入学してから違うクラスになった。
「愛珠からの好意にきずかないとか間扉は鈍感ね」
初‥‥。
「あれー、そうだったの?」
「颯、きずいてなかったの?」
「うん」
愛珠とは小学のこれからの付き合いだ。
叶羽とは違い、愛珠とは血縁関係はない。
付き合ったら、叶羽に申し訳ない気もする。
「愛珠‥‥俺のどこがいいの?」
「愛珠より背が高いところとか、友達思いなところとか、男らしくなっていくところも。
小学六年生の時までは、自分のことを『僕』だったのに、中学に入学してからは『俺』に変わってさ」
変わったね。
「先輩や先生にたいしては、敬語でいつの間にか話すようになって‥‥」
当たり前だよ。俺もいつまでも小学生と同じように思わないでくれ。
「いつか成長して愛珠をおいてかないようにさ、愛珠と付き合って?愛珠も間扉に見合うように変わりたいから。
愛珠はどうしたら大人になれるか考えてみたの。
頼りがいある少女漫画の男の子に憧れているの。
愛珠は可愛くなるから、綺麗にもなる。
愛珠は今まで彼氏とかいたことなくて、初めてのことばかりだけど、愛珠と付き合って?」
愛珠の真剣さが伝わる。
俺の返事は‥‥。
「俺は‥‥愛珠と‥‥」
答えを出さなくちゃ。俺はどうしたいのかを。




