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世界最強にゃんこ~三毛猫を愛する者たちへ~  作者: 野うさぎ
番外編 三毛猫を愛する者たちへ 第2章
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第1話

柊コナユキ。中学生。


身長146、8センチ。自称147センチ或いは自称150センチ。


小学六年生の妹は150センチ越えているらしいし、9歳の妹は146、9センチあるみたいなため、妹に身長を抜かされているということになる。


小学生と間違う程小柄。


低身長症と呼ばれる程小柄な父と、


美人で高身長のモデルの母との間に生まれ、


妹二人は母親似で、高身長だが、


コナユキだけは父親似で、低身長症の部類に入る程。


そのため、自分は違うとの疎外感があったらしい。


そんなやつが、1年A組の俺の隣の席にいる。




中2に進級して、俺と隣席になっても相変わらずクラスで一番低い。


コナユキは、身長151、8センチ伸びたらしいが、


小学六年生の妹が156センチ、小学五年生の妹が151、9センチまで伸びたらしく、コナユキは妹の身長を抜かせないでいるらしい。


中二だし、これから伸びる可能性もある。




一番やばいのは身長159、9センチの柊家の父親。


あごひげは生えているし、てっぺんからはげかかっているし、


男なのにピンクが好きで、毎日ピンクのワイシャツ着てくるし、


子どもが読むような絵本ばかりよんでいるし、


教育番組ばかり見ているし、


縁なしの眼鏡をかけていて、


肌は白くもなければ、褐色肌でもない。


一人称は「わし」。




柊家の母は、透き通るように肌が白い。


身長167センチと女性にしてみたら高い。


お姫様抱っこは昔、奥さんの方がする側だったらしい。


年の差もかなりあるらしく、


奥さんが現在24歳、旦那さんが70歳。


有り得ないだろ?


46歳年の差恋愛なんて犯罪だろ?捕まるよ?




母親の方は10歳でコナユキを産み、


12歳で二人目を産み、


13歳で三人目を産んだらしい。




現在もモデルとして活躍しているらしいし、最年少のママタレントとしても活躍したこともあったらしい。




コナユキは父親が育て、


妹二人は、母親が育てていたらしい。


二番目の子どもが生まれるまで、母親は娘を父親に預けて友達と遊んでいたらしい。




母親がモデルを始めたのは、11歳の頃。


有名な記事になりたくて、12歳からママタレントに。


小学六年生では、一人の子どもを、


中学生からは、二人の子どもを育てる最年少ママタレントとして有名になったという話。




「柊 菊」、「柊 きえ」というモデルの娘として名前が世間的にに浸透しているものだから、人間世界にいられなくなって、異世界に住んでるらしい。




だけど、柊コナユキは、人間世界にいる。


コナユキの名前は知られてないし、世間的には二人の娘を育てる母親なわけだから、もう一人の存在なんていないことになっている。


柊なんて苗字は珍しくないし、柊がもう一人いたとしても同じ苗字がいるぐらいの認識だろう。


まさか10歳で子どもを産むなんて誰も思わないだろうし、聞いたことも見たこともない出来事となる。




ちなみに柊家の両親は結婚してないけど、偶然的に同じ苗字だったらしい。


結局二人は現在も結婚しないでいる。


もしかしたら、結婚する気がないかもしれない。




コナユキは、母親のことを「チューリップさん」と呼んでいる。


芸名が「柊 チューリップ」だから。




コナユキとチューリップさんは、親子というよりも見るからに友達に近いような関係に見える。


コナユキは、性格も容姿も若い頃の父親似のため、チューリップさんに似ているところがほとんどない。


チューリップさんはモデルのため痩せすぎだが、コナユキは標準体型だった。




「コナユキ、これでいいのか?」


「いいのよ。チューリップさんがいいなら」


「お前の本当の父親も母親もいないことになっている」


「大丈夫。コナユキは、顔を知らないわけではないから」




菊もきえも病院で検査したり、病院で出産したらしいけど、


コナユキはチューリップさんが妊娠出産ばれるのがこわくて、病院で検査も受けず、学校も長期休みをとり、自宅出産だったらしい。




チューリップさんの両親も世間体を気にするため、詳しい事情は隠して、子どものいない父の弟とその奥さんの方に戸籍を入れたらしい。


だけど、勘のいいコナユキは血液検査で、小さい頃から実の両親ではないときずく。






俺は間扉かんと


母は四姉妹だ。従兄弟もいる。




コナユキのことばかり語ってしまったけど、そろそろ俺のことも語ることにしよう。




コナユキとは中学一年生の頃から知り合って、それ以来仲良し。




俺の性格は、責任感が強いわけでも弱いわけでもない。


これと言って、特徴も見られないかな?




背の順では低い方でもなければ高い方でもないため、いつも真ん中にいる。


成績も中。赤点をとるよりはいいかなって思っている。




友達も少ないわけでもないし、多いわけでもない。


得意教科も苦手な教科もない。




時に目立つ人とは違う特徴もないから、俺なんかいたかどうかでさえ忘れられそうな気がするのは、気のせいだろうか?


卒業したら、真っ先に存在そのものがいなかったかのようになりそうだ。思い出話にもならないだろう。




家族でさえも名前を忘れられたり、よく家族構成から忘れ去られたりする程存在感は薄い。


そこまで大家族じゃなかった気がするんだけどな。




名前を忘れられたり、いることにきずいてもらえないとかよくあるし、小学の頃にかくれんぼをすれば最後まで見つけられなかったなんてある。


俺のことを見つけるコナユキは貴重だよ。




俺の名前は、そんなに覚えにくい名前だろうか?


キラキラネームでもないけど、あまりよく聞かない名前だから、覚えやすいとは思うとは俺だけだろうか?




中学ぐらいになれば、よくわざとわかるように隣の席の子と机を離すなんてことがあるけど、俺はそんなことの前に言わなければ隣の座っていても欠席扱い。


俺、無視されているんだろうか?




そろそろ高校進学とか進路を考えなくてはならなくなる。


めんどくさいな。


中には、就活なんて始める奴もいるけど、絶対不利だ。




最近、俺のまわりで浮いた話があって、俺と同じクラスの女子二人が妊娠したらしい。


中二で妊娠かよ?なくはないか。


急遽学校で三者面談が行われたみたいで、無期限長期休学になったらしい。






そんな話があれば、俺なんか目立たなくなるよな。




俺のクラスで、生徒会長、生徒会副会長、生徒会書記、生徒会会計に立候補した奴もいて、見事当選した。




やっぱり、俺の存在価値ないよな?


俺が活躍できる場なんてどこにもない。




「待ってよ‥‥」


コナユキが俺の家についてきた。


家につくまで距離を置いていたから、噂にはならないとは思うけど、毎回されると問題になりそうだな。




「やっぱり異世界に行く?」


「異世界?」


「最近、なんか落ち込んでる感じがしたから。


気晴らしに異世界行けば、活躍できると思うわ」




俺が落ち込んでることにきずいたのか?


勘のいいコナユキならあり得る。




「どこだかわからない場所に行けないよ」


「どこだかわからないからこそ、何でも自由にできるのよ。


ということで、コナユキはここで帰るわね」




何しに来たんだ?




俺はアパートに住んでいて、コナユキは近くにあるマンションに住んでいる。


家が近いともそうじゃないとも言える距離だけど、近所ではないと思う。




俺は宿題をやることにするか。


宿題かあ、何でやるんだろうなあ。


勉強なんてやりたい奴が、やりたい時にすればいい。




俺は、こうして二階まで階段を登り、家に帰ろうと鍵を開けた。

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