第8話
菊ときえを救うためには、三毛猫の守護の神様を見つけるしかない。その神様の正体を知った俺は、スモモと一緒に探しに行くのであった。
「どこ行ったんだろう?」
「とにかく、探し続けるしかないよ」
「手掛かりもなしに?」
「手がかりか」
軽扉、マッケ、グレーボーイ、グレーキッズ、柊菊の五人の中に神様がいる。
その正体が怪物と勘違いしていたマッケだった。
俺は神の姿を怪物と勘違いして攻撃してしまった。マッケはただ、ミッケに操られていただけだった。
ミッケに操られて、本来の力を出しきれないでいた。
今は、後悔と罪悪感でしかない。
「マッケ、ごめんね‥‥」
「わたちのことですかにゃ?」
「マッケ」とスモモと俺。
「わたちは、マッケ。
三毛猫の守護の神様として、最後の力を振り絞りましたにゃ。
にゃが、わたちの力もここまでですにゃ。
三毛猫ワールドで三毛猫を守護することは今後はできにゃいので、人間が三毛猫を守っていくしかありませんにゃ。
二人にお願いがありますにゃ。
柊菊ときえの洗脳を解いて、あの二人を助けてほしいですにゃ」
「言われなくても、そうしてるよ」
「よかったですにゃ。
柊チューリップを倒すことがわたちの力では叶いませんにゃ。
二人の洗脳を解くためには、首輪を外すことですにゃ。
では、わたちはこれで成仏して、転生もできますにゃ。
ばいにゃらー」
マッケは姿を消した。
「マッケ‥‥」
「俺たちでやっていくしかないのか」
二人で占い師の野呂井が予言した砂漠を進む。
そこで‥‥
「現れたわね?」
柊チューリップと首輪に繋がれた柊菊と柊きえがいた。
「菊を離してよ」
「あははははは、度胸が座っているわね。菊、この女を殺してやってよ?」
きえも菊も長い棒を手に持っている。
菊が長い棒を振ると、首輪についている鎖が伸びて、スモモに襲いかかる。
「スモモ!」
そんなスモモを庇って避けたのはグレーボーイだった‥‥。
「グレーボーイ」
グレーキッズもいる。
「やめるのだ」とグレーボーイ。
「はん、偉そうに」
「菊ときえの洗脳を解くのだ。子供は自分を満足させるための道具ではない」
「何も知らないくせに」
「我は知っている。
チューリップがモデルとして活躍したことずっと近くで見てたから‥‥」
「何を言いたいのよ?」
「幼いきえと菊を抱えて、最年少ママタレントに選ばれたこと。
チューリップに弟がいても、わずか5歳で行方知れずになったこと。
近くで見てたから、知っている‥‥。
チューリップに認められないとしても、チューリップの家族でありたかった‥‥。
チューリップに家族‥‥。菊ときえも家族‥‥」
「まさか‥‥グレーボーイ?
グレーボーイの正体って‥‥?」
チューリップが青ざめている。
「きえと菊だけしか家族がいないとかそんなわけないよね?
そんなに一人で何もかもできてたの?
子供は自分を満足させるために生まれてきた道具じゃない。
チューリップは何もわかってない。わかってないのはチューリップの方‥‥。
本名は、柊 花はな。
コナユキ、旦那さん、両親の力を借りていたことを‥‥なんとも思ってないのかな?」
「嫌よ。こんなの聞きたくない。
一人で子育てしてきたのよ‥‥」
「言わせない。絶対言わせない」
チューリップは一人泣いていた。
「やめて、顔も見たくない」
「今、すぐに見せるさ。花の嫌いな顔を」
グレーボーイがタキシードを脱ぎ捨て、シルクハットも仮面も外した。
初めて見るグレーボーイの正体‥‥。




