第6話
あたちは、野良だったころに比べ、食べる量が増えて、運動する量が減ったため、太りやすくなった。
野良だったころは、食べることが難しく、ずっと歩いてばかりいた。
一日のほとんどは、カラスとかに見つからないようにずっと歩いていて、それがカロリーを消費していたのかもしれない。
あたちのママ。家族の中で一番最初に出会った人。
そう、これはあたちが野良猫だった頃に、ママが新聞配達に行っている途中に、よくお話をしているうちに仲良くなった。
一緒について行くこともあった。
そこで、あたちは、この人について行きたいと、お願いしたんだ。
初めて動物病院に行ったのは、飼われてから二日ぐらい。
獣医さんなんてよく知らないし、最初は天井近くまで飛ぶことがあった。
だけど、次第に慣れていき、獣医さんは優しい人だと気づけたけれど、検査でいやなものがある時は拒絶した。鳴いたりもした。怒ったりもした。
あたちは、この家に来れてよかった。
あたちは、幸せ。
ずっとこの家にいられたら、ご飯も出る。
段ボールは好きで、段ボールの中に入ることはよくあったにゃ。
狭い段ボールの中でも、無理やり入ることがあって、頭しか入らなったことはよくあるだにゃ。
そうしているうちに、家の中は段ボールでいっぱいになったにゃ。
食べ物の好き嫌いも飼われているうちに出てきて、ヨーグルトとかはあまり好きではなくて、そんなに食べなかったし、乳酸菌入りのおやつ(おやつ用キャットフード)もそんなに食べたくなくても、間食用として用意されたにゃ。
あたちは朝食、昼食、夕食と一日三食にすることは難しいため、間食のみで過ごすこととなり、おやつを食べることが増えてきたにゃ。
野良猫の世界はある物を見つけたら食べるという生活だったため、ほとんどが間食だったにゃ。
となると、家猫になってから、間食をするなという方が難しい話となってしまうにゃ。
猫でも本来なら、人間と同じように一日三食と決めた方が肥満や、猫の生活習慣病を予防できるのだが、それが難しい猫には、間食で過ごすということになるにゃ。
間食というのは、少量にするというもので、量の調節がわからないなら、お皿を小さくしてしまうという方法もあるにゃ。
水に関してはたくさん飲んだ方がいいので、猫用コップの9割ぐらい入れてもいいとされているにゃ。
こぼすことが心配なら、8割でも全然いいにゃ。
日光浴とかは水分を持ってかれるので、脱水症状をひこ起こす危険性があるから、水を定期的に飲ませることを忘れないようににゃ。
もちろん、無理やり飲ませるという話ではなくて、無理のない程度ににゃ。
あたちは、この家に来れて、野良とは違う生活を送れて、食べる物も、寝るところにも困らなくなったにゃ。
この家にずっと一緒に過ごせることがあたちの願いにゃ。




