第4話
寄生虫。あたちはよく理解していないけれど、多分、蛇かカエルを食べたんじゃないかと、獣医さんか仮説を立てたにゃ。
全てこうなんじゃないかという仮説でしかないにゃ。
実際はどうなのか、誰も見ていないなら、人間たちが想像するしかなくなってしまうにゃ。
あたちは副作用の強い薬をキャットフードの中に混ぜられ、しばらくは強い眠気に襲われたにゃ。
獣医さんに薬は飲まなくても大丈夫と、レントゲンで証明されるまでは、薬を与え続けられた。
卵のうちは薬では効かないらしいけど、生まれた時に薬の作用で死ぬらしい。
寄生虫の件が解決しても、また別の病気を疑われる。
生ごみでも漁って食べていたかもしれないとか、雨が降った後のきたない水たまりでも、飲んでいたかもしれないとか。
あたちはゴミ箱を家に来てからも、漁ることはあった。ゴミ箱という人間にとって、きたない場所に入ることもあった。
あたちは腰の力があるらしく、人間と同じように短時間だけ座ることができる。
二本足で立つこともでき、2,3歩だけ歩くこともできる。
ジャンプ力も高かった。
家に来てから、あたちはこんなこともできると初めて知ることが多かったにゃ。
猫じゃらしで家族と遊んでいた時に、初めて知ったのにゃ。
人間はいつも家の中にいるわけではなく、出かけるということもあるらしいのにゃ。
あたちは最初こそは「あたちはおいてかれるかもしれない、捨てられて、もう二度とあたちの元に帰ってこないかもしれない」という思いで、甘えて止めることがあったにゃ。
本が「仕事行っちゃだめなの?」と聞かれた時に、
「うん」とあたちは即答した。
仕事が何なのかはあたちにはわからないけど、「言っちゃダメなの?」という意味はわかるから、あたちは人間の言葉でしゃべる。
あたちは「ママ」「うん」「いや」など少しずつ人間と同じように話せるようになったけれど、それ以外は猫語でしか人間と話すことができない。
あたちは人間と同じように会話できるようになるために、発音練習をするけれど、二文字で簡単で発音しやすい言葉しか話せるようになっていない。
話を戻すけれど、家族がどこかに行くのを止める。それは、あたちは家族みんな家にいてほしくて、パパ以外は家を出ないでほしかった。
三人のパパのうち、パパの一人はどこかにいる、普段家にいないことが日常茶飯事で、別にでかけてもそんなに気にはならなかった。
後は、ママの大きい声は怒られると思うようで、あたちはこわくてしょうがなかった。
ママが怒るとこわいけれど、何に対して怒っているかは理解していない。




