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第1話
あたくちは、母親が三毛猫で、父親が白猫のハーフであるため、白が多い三毛猫ですわ。
あたくちは、幼なじみがおりましたの。
黒猫のジャックですわ。
ジャックとあたくちは、幼なじみ且つ、親同士が決めた婚約者でしたの。
1歳になったら、結ばれる。あたくちは、その日が楽しみでしたわ。
猫の世界に結婚という制度はないけれど、夫婦にはなれますわ。
「明日こそ、だな」
「ええ」
当時、黒猫は魔女の手下と呼ばれ、人間から命を狙われることがあるので、黒猫は身を隠していましたわ。
そんな危険な状態にさらされているとわかっていても、彼のことが好きでしたの。
明日は、待ちに待った子作り。
猫の世界の婚約は、子作りをするという口約束みたいなものであった。
次の日になれば、「魔女の手下」「悪魔の子分」と呼ばれ、ジャックが人間に連れ去られた。
あたくちとの婚約は、人間によって叶えられない形となりましたの。




