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第2話

わたしは、桜。どこにでもいる小学三年生。

身長は高くもなければ、低くもない。


わたしの両親は離婚した。

わたしのパパは漁師さんで、海の近くに住んでいて、父方の祖父母とは家が近かった。

そのせいか、わたしは肉と魚が大好きで、野菜が嫌いな子に育った。


両親が離婚して、ママの方に引き取られ、ママが違う人と再婚して、

わたしには血の繋がったあいという双子の姉と、

血の繋がらない兄の大河たいがと、姉のももがいた。

小学三年生のわたしにとっては、慣れない環境だった。


桃お姉ちゃんは、わたしより1歳年上だけど、

かなりわがままで、自分本位だった。


わたしは、3年A組だけど、愛お姉ちゃんは、3年B組だった。


優しくて、面倒見がいい二歳年上の大河お兄ちゃんがいて、

わたしと愛お姉ちゃんはいろいろなことを教わったりした。


実は、ママの再婚した新しいパパは、バツ二の人で、

最初の離婚の時に大河お兄ちゃんを引き取り、

二回目の離婚の時に、桃お姉ちゃんを引き取った。

今回で、新しいパパにとって、三回目の結婚となる。

ここまで来ると、また離婚しそうな感じがするけど、ママにそれを言ったら、

まずい感じがして、何も言わなかった。


ここで、しばらくたたないうちに、新しいパパから

離婚を切り出され、ママは離婚を承諾してても、

親権で揉めた結果、親権はお金持ちのパパの方にいった。


ここで、パパは四回目の結婚を考えていた。

すでに、婚約者もいた。

婚約者が家に来て、「かわいい子どもだちね」


バツ三のパパは、四回目の結婚をした。

何で、こんなバツが何回もついているのに、また結婚しようとするのか、わたしには理解できなかった。

しばらくたたないうちに、バツ三のパパは離婚して、バツ四となり、

今度は四人の子供の親権は、ママになった。


でも、バツ四のパパは、しばらくたたないうちに、他の女性と結婚したらしい。


ママの苗字は、佐倉さくらという苗字だった。

だけど、少量のご飯しか与えられず、

わたしは痩せていく。


「お腹すいたよ。お腹いっぱい食べたい」

そう呟いたら、

「助けてあげるにゃ」

三毛猫が現れた。


「誰なの?」

「あたちは、さくら」


茶色と黒が少ししかなくて、白がほとんどの白猫と呼んでいいくらいの三毛猫だった。


「あたちについていけば、ご飯用意してあげるにゃ」

「野菜とか食べなくてもいいの?」

「それは、保証できないにゃ」


ここに来てから、食べる物がわたしの嫌いな野菜ばかりで、

肉と魚は用意されてなかった。

お腹いっぱいにならないのも、それが原因のひとつなのかもしれない。

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