第2話
自己紹介が遅れたけれど、私は新藤。
働き始めてから、家族以外は下の名前で呼ばれたことはない。
カフェに行けば、たくさんの犬と猫に触れ合えた。
実は、ミステリーカフェと言うのは、保護猫カフェも経営していて、
犬コーナーと猫コーナーがあった。
一階が犬カフェで、二階が猫カフェだった。
よく二階の窓から、猫の姿がしょっちゅう見える。
犬だけが欲しい人も来ていいし、猫だけが欲しい人も来ていいし、犬と猫、両方欲しい人のことも考えてのカフェだった。
一応、近くに保護犬カフェとか、保護猫カフェとかあるけれど、
私は、犬一匹と猫一匹が欲しかったので、両方経営しているカフェを選んだ。
どんな犬や、猫がいいのかは決まっていない。
だから、里親募集でも、どんな犬や猫がいいのかわからなかったし、
譲渡会では、受け取るための条件が備わってなかった。
譲渡会では理不尽と言っていいくらい、条件が厳しかった。
60歳以上の人はだめだとか、
専業主婦がいないとだめだとか、
結局、受け取れないという話になってしまった。
私は、実家暮らしであっても、独身なので、どんな形であれ、働かなくてはならなかった。
それに私はフリーランスであって、正社員ではない。
正社員で働きたいかと聞かれたら、首を縦に振ることができないくらい、お局さまたちに追い詰められていた。
だから、保護猫カフェとか、保護犬カフェで、新しい家族を探すことにした。
私は在宅で仕事をしていても、ほぼ引きこもり同然だったので、家族も心配してくれているし、
外に出るきっかけとしては、犬とか、猫の存在だった。
かわいいけれど、猫だけなら家から余計に出にくくなるだろうし、
犬なら散歩も必要となるし、外に出るきっかけにもなるだろうと、
私はカフェに行く時だけ外に出るようになった。
後は、カフェの店員さんと話をすることも、私の楽しみの一つとなっていた。
いろんなカフェに行ったことはないけれど、
店員さんの数はそんなに多い方ではないと思う。
カフェには店長さんと、副店長さんが交代でいて、双子らしい。
店長さんが双子の兄で、副店長さんが双子の弟で、一卵性であるため、顔はそっくりだった。
大体交代制で、店長さんが出勤の時は副店長さんが休んで、
副店長さんが休みの時は、店長だんが休んでいた。
きょうだいは合計で何人いるか知らないけれど、
店長さんと副店長さんに一歳年下の弟がいるらしいく、弟が好きな保護うさぎカフェを三階で経営しようかという話が出ているが実行されていないため、三階は今のところは物置となっているらしい。
兄弟二人は犬も猫も好きらしいけど、どちらかと言えば、店長さんが犬好きで、
どちらかと言えば、副店長さんが猫好き。
ちなみに店長さんが長男で、副店長さんが二男で、一歳年下に三男がいるらしい。




