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第1話

俺は、どこにでもいる普通の人間・・・って思いたい。

俺のまわりは、特殊なことしか起こらない。


18歳で、18歳の妻と4月に結婚して、高校三年生で妻がいるとか、

俺が専業主夫で、妻がキャリアウーマン、

俺が七つごで、ギネスにとるほどではないけれど、特殊。


俺の名前は、キラキラネームで、てんし。

なんで、そんな名前をつけて、男なのに、名前がひらがな。

小さい頃は、親を恨んだこともあった。


そして、妻は煙草を吸うし、お酒は飲むし、

未成年の時かややっているなんて、話もあった。


そして、妻からのDVに悩まされていた。

そう、家庭内暴力で、俺の体はあざだらけで、

仕事もさせてもらえない上に、月千円しかもらえない経済DVも受けていた。


「こんな、生活、抜け出したいよ」

俺が、こうささやいた瞬間だった。


「はい、お助けするのです」

突如、女の子と三毛猫が現れた。


「誰?」


そう、目の前にいるのは、背中までの長い黒髪と、黒い瞳、

三毛猫の小さいぬいぐるみのリュックに、

三毛猫と思われるカチューシャ、

白のファーワンピースに、

黒のニーハイソックスに、三毛猫のワンポイントがあり、

白の厚底のロングブーツを履いている女の子がいて、

見た目は、小学三年生ぐらいに思われる。


三毛猫の方は、黒と茶色が少し入っていて、ほとんどが白の三毛猫以外の特徴がなかった。


「あたしは、佐倉さくらさくらと申しますのです」

「あたちは、さくらだにゃ」

「猫が喋った!?」


三毛猫が、人間の言葉で話したのだ。


「というか、なぜ、同じ名前?」

「これは、偶然としかいいようがないのです」

「というか、なぜ、苗字と名前が同じなの?」

「これは、あたしのママちゃまと、パパちゃまが離婚して、ママちゃまと同じ苗字に変わったからなのです」

「子供が、こんな部屋にいたら、俺、犯罪者だよ」

「ここは、安心するのです。他の人には多分、姿は見えないのです。てんしちゃま」

「何で、俺の名前を知ってる?

見えないって、どいゆうこと?」

「詳しい話は言えませんが、あたしは何でも知っているのです」

「桜の言うとおりにゃ。とりあえず、事を解決するにゃ」

「事って?」

「あの女を何とかするのです。魔法で」

「魔法なんて、本当にあるの?」

「あるって、言ったらあるし、ないって言ったら、ないことになるにゃ」

「そうゆうことなのです」

「それよりも、妻は今、家にいるんだよ」

「いるから、なのです」


「てんし」

妻の声が聞こえた。

「桜、いくのにゃ」

「はい」


てんしが殴ろうとしたところに、桜ちゃんが、赤いハート型のステッキを振り回し、

「レッドソルトハートアッタク」

ステッキから、赤いハートが出て、

妻の方に飛んで行った。

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