青の魔王 思い出す
異世界 レインボンド。
かつてその世界には
色の魔王たちが人類を脅かしていたが勇者たちに倒されたー
が、色の魔王たちとその一部部下たちは転生していた!
現代地球に!
しかもそれは勇者一行ものようで・・・?!
じわじわと迫り来るヤンキー。
そのヤンキーに追い詰められている人物は青瀬 真央。地元から近い県にある大学で適当にボッチでスクールライフを満喫している男である。
彼は今窮地に立たされていた。
10分前いかにも、チャラチャラしたヤンキーとぶつかってしまい、現在金品を要求されている。
「あー・・・うっせぇ。」
この後、某人気アニメの新シーズンが始まるのだ。今までは録画して見てきたが、これだけは譲れない。
そんなことを考えている真央に無視され続けたヤンキーの拳が迫り来る。
真央は咄嗟に、自分の持っていた
先ほど買ったくじで運よく当たった(中高生諸君向けのラノベ派生の)魔法戦士の青ポジの闇落ち時の武器『アビスオクトパス』のレプリカを使って
フェンシングの要領でヤンキーの腹を狙う。
「「ガハッッッッ!」」
相打ち。
二人はその場で倒れ、偶然通りかかった真央の妹、青瀬 勇奈により真央の借りているマンションの一室に運ばれていった。
〜〜
「****!我が王国のためにここで散ってもらう!」
「そいつはできねぇなぁー・・・俺の民たちのために、おまえが海の藻屑になりやがれぇ!」
なんだ?これはー
アニメのシーン・・・いや違うこれは
俺の記憶だ。
「ブレイク・ザ・ランス!」
「召還!シールドフィッシュ!」
召還した魔物で防いだんだよな。あのスッゲー破壊力の技。
で、ここからやっちまったんだ。
ズリョンッッ!
「残念だったなぁー、****。これで終わりだ!」
「いや!ここで終わるのはおまえの方だ!****の名に置いてその力を解放する!穿て!ゲイボルグ!」
本体に直結する蛸足?あれ?烏賊足?で捕まえたから油断してたんだよ。
そのせいで、
ザヂャァッ!!!
「 」
あいつが死んだんだ。
そのあとは、俺はー
あれ?
「思い出せね・・・え?」
勇奈にそれとさっきのヤンキーがなんで俺の部屋にいんだよ。
ってオイ、勇奈、ダークマターを作ろうとすんじゃねえ。台所に入んな。
〜〜
「あ!兄貴起きたんだ。・・・いや、こう呼べばいいかな?
海帝魔王 マリーンブルー」
「ーーっ!おまっ!なんで前世の名前を?!」
「私も転生者ー
勇者ユナンだったからだよ。あ、ちなみにヤンキーはうちのパーティーの格闘家のリューだったよ。さっき思い出したっぽいけど」
衝撃的な事実が明かされる。
だが、言いたいことはただ一つ
「前世男勇者が今世は俺の妹とか・・・
地獄か?」
バゴォーン
フライパンで叩かれた。