デスペラード編 第3章〈運命Ⅲ〉
寝巻小唄です!
第2の日曜日から火曜日
第4の日曜日から火曜日
のどれかで3〜4回を目指して投稿します
概要は後書きで
村から少し外れた森の中ほどにある広まった場所で、バドンとテミスは昼食を食べた後の小休憩をしていた。
その場所は鳥の囀りが心地よく耳に響き渡り、日の光が食事をした後の体に眠気を誘い瞼が重くなるのが分かる、彼の手が自分の頭を優しく撫でる心地良さを感じながら撫でられている本人は重くなった瞼をゆっくり閉じた。
「食後に寝るのはよくないよテミス」
「んっ」
彼の膝の上に頭を乗せ午後の鐘が鳴るのを寛ぎながら待つ、テミスは約一週間後に迫った疑似勇者騎士団の見習いのためこの村を二年間離れなければならず、彼とのこの時間を彼女は何より大事にしていた。
「テミスは本当に膝枕が好きだよね?俺の膝の上で寝てても硬いだけで気持ちよくないでしょ?」
「そんなことないよ!貴方にしてもらってるってだけで嬉しいし、それにバドンは撫でるのが上手だからとっても安心するの!ずっとずっとこんな時間が続けばいいのに…」
前髪を掻き揚げられてバドンに顔を覗かれたテミスは首を横に振りながら答える、彼女にとってこの時間は何にも代えがたい時間で、しかし一週間後にはこの幸せな時間が無くなる事に少しだけ落ち込んだ顔をる、そんな彼女の小さな変化に気づいたバドンは再び髪を優しくなで始め、子供に言い気か焦る父親のような優しい声音でつぶやく。
「来年の疑似勇者選抜には必ず出て席を勝ち取るよ…それまで少しだけ離れちゃうけどがまんできる?」
そんな優しい言葉をかけられ彼女はこれからのことに少し不安を覚えつつもその言葉に少しだけ勇気をもらい小さく微笑みうなずいた。
二人が付き合い始めてそろそろ6年が経とうとしていた、二人が成人する16歳までちょうどあと一年バドンが次の疑似勇者選抜に優勝者の一人として王都で再開すれば二人で交わした“婚約の儀”ではなく正式に晴れて式を挙げ夫婦になれる、二人の中にはそういった新たな希望も芽生えていたのだ。
「無理しなくていいよ…来年じゃなくてもいい…貴方が疑似勇者になれなくてもいい…でも絶対迎えに来てね?私はずっとあなたを待ってるから…」
テミスは初めて彼に惹かれた時を思い出しながらそんな言葉を口にした、それを聞いて「分かった」とバドンは微笑みかけ膝の上で気持ちよさそうに目をつむっている彼女の唇に自分の唇を重ねた。
「バカ…」
頬を赤くし目線を外す彼女の仕草に笑みがこぼれフフッと小さく彼が笑うとそれにつられるように彼女も小さく笑う
「まだ鐘は鳴らないね…まだこうしてたいけどそろそろ時間だし学校に行こうか」
「はぁもうちょっと一緒にいたかったのに…でも今日は私にとって必須授業あるし受けないといけないもんね」
残念そうに小さくため息をついて午後の授業に間に合うように二人は身支度の準備を済ませていく
「それじゃ忘れ物無いなら帰ろうか」
「もう少しだけ一緒に居たかったなー、本当こんないい天気の日に限ってなんか面倒ごとが重なったりするのよね」
「しょうがないよ、騎士になるには礼儀作法はしっかりしなきゃいけないし、国の情勢や隣国の情勢もしっかり頭に入れとかないといざとなったら対応できなきゃいけないからね」
「どうせ向こうに行ってからの2年間はそんなことばっかだから別に良さそうなんだけどな~」
身支度を済ませた二人はあたりを見回し忘れ物の確認をしっかりとしながらそんな他愛のない会話をする、そんな会話の中で少しだけ頬を膨らませ拗ねるテミスを微笑ましく思いながらバドンは帰ろうと帰路に立った瞬間だった。
ドゴオオォオォン
と大きな音を立てて背後の木々か何かが薙ぎ倒される音がして二人はとっさに振り替える
村の付近にある森の少し開けているこんな場所に本来居るはずのない“ソレ”が先ほど薙ぎ倒したであろう木を片腕で持ち上げ、にじりやすい場所を見つけるとちょうどいい大きさにへし折り粗悪で不気味な棍棒のようにも見える武器を二人に向けた。
「あれって…オーク?」
テミスがそれを見て疑問に思ったのも無理はないだろう、そこには猪の顔をしたオークが立っていたがその顔は猪の顔というより人間の顔に近く、下顎からはオークの牙より一回り大きい牙が見え、額には小さな突起が二つ生えていた
「変異種…」
バドンはテミスに聞こえるようにつぶやいた。
〖変異種〗それは種族の進化の枠を外れ規格外の力を発揮する凶悪な個体
目の前のオークはどことなく元の雰囲気を残しているが、どの特徴をとっても紛れもないオーガで間違いはなかった。
それがこの場で最も最悪でこの村、延いては国の危機にかかわっている事を二人は理解した。
通常のオークはBランクの魔物であり、力はあっても知能は乏しくBランク以上の冒険者であれば単独でも容易に勝てる、オーガはそれよりも強く力や知能が高く分類はAランクと確かに高いのだが、それでもBランク以上の冒険者5人のパーティーであれば問題なく勝てるであろう、故にオーガやオークはこの二人にとって敵ではない、なぜなら彼らは二人ともがAランクの冒険者の実力に匹敵する実力を誇っていた。
しかしこの変異種は違う、通常オークはオークキングもしくはハイオークのどちらかに進化する魔物、進化したとてそのどれもがAランクどまりなのだが、このオークはオーガに変異を遂げてしまった、それはBランクの魔物がAランクになったなんて生易しい話ではなかった。
この世界に現れる【魔王】の中で一番多く出現が確認されている魔王がいる、その魔王は10年前にも一度現れこの国の疑似勇者が多大な犠牲を払って討伐した魔王、それがこの変異種【神の大敵】と呼ばれるオークから別の種族に変化した魔物だった。
「バドン!村はかなり近いし救援を呼びに村の方に逃げた方がよくない?」
テミスの焦った声がバドンの耳に届く、確かにその方がこの怪物を倒せる確率は上がる、しかしそれではこいつが追ってきた時に村はまだ迎え撃つ体制をとれておらず多大な被害に見舞われる可能性があった、その可能性をつぶすためにバドンは覚悟を決め重くなった口を開く。
「テミス…君は助けを呼んできてくれ…その間は俺が何が何でも食い止める、あいつを現状村には近づけさせられない、ここで食い止めてるから一刻も早く冒険者を呼んできてくれ!」
頭をフル回転させながら目の前の相手から目をそらさず彼は叫ぶ、手に持っていた木剣を強く握りしめ相手の動きを彼はうかがっていた。
(これでいい…これで万が一にもテミスは助かるし、もし俺が死んだとしてもテミスが呼んできた冒険者たちと一緒にこいつを倒せるだろう、見たところオーガには成り切れていない様子だし変異が始まってそんなに立っていない、ならこいつのランクは低くてA最悪Sってとこか…“師匠”と同じランクの魔物を相手にするのは初めてだけど…どこまでいけるかな)
現状この手が一番だと考え自分が生き残る確率は低いんだなと覚悟を決めた時、後方にいるテミスが叫び声をあげ、オークの変異種に切りかかる
「勝手なこと言わないで!!!今はあんたより私の方が強いの!助けを呼ぶんならあんたが行きなさいよ!!」
「テミス!?!」
とっさにそう叫びテミスの後をバドンは急いで追う、テニスには攻撃を受け流す手段はない、自分が教えようにもそういった技術面はこれからゆっくり教える予定でいたのが仇になった、あの棍棒を一撃でも受けてしまえば加護を複数持っている彼女でさえ凌ぐのは厳しいだろう故に自分が囮になる、それが一番生存が高くなる方法だったがテミスには伝わっていなかったことにバドンは自分がいつも以上に焦っている事を再認識させられた。
「はぁぁあ!!」
オークが棍棒を振るう前にテミスは木剣に魔力を纏わせ切り上げる、その攻撃は変異種のオーク相手に多少ダメージを与えたようで相手は少し後ずさりをすた。
「こんな相手私一人で十分!!このまま細切れにしてあげる!!」
彼女はそう叫びながら攻撃の手をさらに増やし相手に反撃のスキを与えずに攻撃していく、その激しさにバドンは入るタイミングを逃してしまう
「見てわかったでしょ?!私の方があんたより強いの!!早く助けを…」
そこまで彼女が言いかけた瞬間、バドンはテミスの目の前に滑り込むように入っていつの間にか降られた棍棒を受け流す。
「確かに君は俺より強いかもね!!でも君はあの怪物の攻撃を受け止める事もできないじゃないか!たとえ攻撃受け止められたとしても案内力の攻撃加護があったって無事じゃすまないよ!!」
テミスはありえない速度で振られ続ける棍棒を難なく右に左に受け流すバドンに驚きつつも今自分ができる最大の支援である魔法で援護を始める。
《広大で!壮大で!偉大なる大地の聖霊よ、我の声を聴き、我が目の前の敵を穿つ力を》
【石の弾丸】
詠唱が終わると同時にバドンは図ったかのように横に飛びテミスの魔法を回避する
「あんたにはあいつに傷をつける力はないでしょ?!どうやったって不利になるだからここは…」
『グオァァアア』
そう彼女が言い終わる前に大きな叫び声が聞こえ二人は体を硬直させる、そのスキを狙いオークは棍棒で目の前のバドンを叩き潰そうと棍棒を振り下ろした
「がぁっあああああ!!!」
硬直を何とか跳ね除け、迫り来る棍棒を彼は寸前で受け流す。
「あいつスキルを使ってきた?!」
硬直を説いたテミスの顔が驚愕に染るがそれもそのはず、魔物がスキルを使うなんて聞いた事がなかったからだ、あのオークが放った咆哮は間違いなくスキルによるものだった。
「あいつは今まさに魔王になろうとしている個体なんだ!!魔王はスキルを使ってくるっていうし神の加護を与えられていた魔王なんかもいたって聞く、こいつはこの後すぐにでも魔王になるかもしれない個体なんだろうね、もう助けを呼んできてなんて言わないよテミス、ナオには今日学校に行くって伝えてあるから時間が立てば様子を見にきてくれるかもしれないし、この森も村に近いから誰かが騒ぎを聞きつけてやってくるかもしれない!!ここで打てなきゃどうせ次は村が危険にさらされる、僕が前で抑える!だから今は君の力を貸してくれテミス!!」
今起きたことはすぐさまバドンは割り切り二人が最も生存できる確率が低い方を選んだ、しかしこれでいいと彼は思っていた、どちらかが確実に犠牲になる方を選ぶより、確率は低いが二人が生きて帰れる選択肢を彼は咄嗟に選んだのだ、そして何より自分がこの怪物の攻撃を耐えていれば彼女は安全なのだから
「わかったわ、でも無理しないでね!!いつまでも貴方があいつの攻撃を見切って受けきれるとも思わないし、まずくなったら最終手段で村に引き返す!!それでいいならできるとこまでやってみようじゃないの!」
「それでいいよ!」
村に危険が及ぶかもしれないが最終手段はそれしかないだろう、最悪の結果はここで二人とも死んでしまって、村の人たちが何も知らないまま襲われてしまうこと、ならここは多少ダメージを与えて逃げるのも結局悪い手ではないのだ。
そうして二人は覚悟を決めて戦いを始めようとしたとき不意にオークから言葉が発せられる
「女…強い…男も攻撃を当てさせてくれない…しかし勝つのは我」
二人は一瞬驚愕をしたがバドンはすぐさまオークが喋ったことに納得した顔を見せた。
それはこの魔物が魔王になる最後のプロセスを経ている事の決定的証拠で、そのプロセスでは魔物がより人に近い存在の【魔人】になるを表していた。
この世界には魔人に似た魔族と呼ばれる存在がいるが、この二つは決定的に違う、魔人と魔族の違いは魔物の特徴を持った人か、魔物が人に成った存在かの違い
【魔人】曰く魔物は神話の時代、人間だったが神の怒りに触れた一部の人々が獣の姿にされ、そしてそれをほかの人々が魔物と呼び忌み嫌った、しかし突如として魔物となってしまった人々が人の姿を取り戻した姿それが魔人、魔族は一部の魔人や魔物と恋をした人間が子をなした後の姿だともいわれている。
そんな魔人は強大な力を持ち知略に長けており、この世界にとってはかなりの脅威だと言える
「言葉が分かるなら引いてくれないかな?この先は俺らの村なんだよ、だから今日のところは穏便に済まそうよ」
(話してわかる相手ではないことは知っているしかしこれで引き下がってくれるなら都合がいい)
そんなことを考えながらバドンは相手の返事を待つ、しかし帰ってきた言葉はバドンの予想の斜め上をいく答えが返ってきた。
「我は引かんよ…それに我が求めていたメスも今見つかった、貴様を殺しそのメスを我の番にする、そのために貴様には死んでもらうとする!!」
「それじゃあ俺も引けねーな!!!」
奇妙な答えだったが自分の大切なものに手を出そうとしたオークに明確な敵意を覚え二人の攻防が加速する、オークが棍棒を振りそれをバドンが受け流す相手の一撃一撃をしっかり見極め見事に捌いていく
「バドン以外に惚れるわけないでしょ!!!」
そう叫びながらテミスも攻撃を再開する、魔法を唱え一撃一撃をしっかり当てているが相手に目立った外傷はない、相手の分厚い肉の装甲をテミスの魔法は破れないでいた。
「テミス!!俺があいつの次の攻撃を弾く!!その隙にさっき教えた一撃必殺をお見舞いしてやれ!!」
「わかった!!!」
魔法が効かないのであれば先ほど教えた一撃必殺の剣術で攻撃を仕掛けることにシフトする、しかし一撃必殺といってもまだまだ付け焼刃、だが先ほどより与えられるダメージは大きいはず、そう考え相手の攻撃をしっかりとバドンは見極める、意識を深く集中さ目で耳で互換のすべてで相手の動きをとらえる
「ガァアアァ」
先ほどから一撃も与えられないイラつきからオークはガサツな大降りをする、その攻撃を待っていたと言わんばかりにバドンはお手本の様にきれいに弾き返した、そしてその瞬間をテミスは見逃さず大きく地面を蹴りオークの懐に入る
「ふんっ」
大きく木剣を切り上げ、加護もフルに使い木剣に纏っている魔力は剣を加速させるために使う、木剣は魔力の急な噴出により速度を上げて最強の一撃を作り上げていく、これが一撃必殺の剣術、剣超加速、魔力があればあるほど剣の斬撃は捉えられず威力も上がり強力になってく、それをテミスの加護でさらに強化させ相手に当てれば並みの魔物であれば木剣でも一刀両断できる。
「グガハァ」
オークはそんな一撃をも受け膝をつく、必殺の剣でもやはり倒すには至らずそればかりかテミスは息が上がったのか肩を上下させかなり疲労をしていた、未完成の技をあそこまでの練度まで練り上げ使用したのだ無理もない
「テミス少し後ろで下がって体力と魔力を回復して、君が回復するまでここは俺がしっかりと受け持つから」
「はぁ…はぁ…わかったわ無理しないで…」
そうしている間にオークは立ち上がりこちらを睨みつけていた。
「我の攻撃は一つも当たらぬ、なのに貴様らの攻撃はしっかりと当てられた、解せぬ我と貴様らでこんなに力に差が出るはずはない、それにそこの女の謎の力、我が持つ力とは異なる気配を感じた、それが隔たりの正体だろう、しかしそこの男!貴様からは一切そんな力は感じぬのになぜだ?それなのになぜ我の攻撃が当たらぬ」
オークは自身が疑問に思っている事を口に出す、オークがテミスから感じた力は神の加護の力だろうが、だがバドンにそう言った力は感じられない、しかし自身の攻撃がなぜ当たらないのか分からないと憤りを感じている様子だった。
そんな中でバドンは別の事に気が付き思考を加速させていた。それはオークが流暢にしゃべり始めているに関して、その進化の速度に彼は驚愕しながら今の現状がかなりまずいことになっていると気が付いた。
それはこのオークが技術を身に着ける可能性、今はただ棍棒を振り回しているだけだがこれに技術が付き始めたらそれこそもう手に負えない状態になる。
(そうなる前にあれを倒すしかない)
そう考え今度はバドンがオークに対し向かっていく、先ほどとは違う彼の様子にオークは一瞬身構えたがすぐにじしんも攻撃を再開させた。
「お前はここで倒さないといけない!!!俺の体が壊れても構わない!全力以上の力でお前を叩き潰す!」
バドンはそう叫び自分の用いれるすべての技術を使いオークに挑む、昔剣の師に強敵と戦わなければいけない時に強敵に立ち向かっていく為の方法を教えてもらった時のことを思い出しながら
『自分よりはるかに強い強敵と戦わなくちゃいけない場合だぁ?んなこと気にしてんのか、逃げる選択肢がねぇってんなら一つだけ力の湧く方法教えてやんよそりゃあな…』
『嘘だと思うだろ?でもなこれはマジなんだぜ?俺なんて何度もそんな戦いしたけどな結局はその方法が一番力が湧いてくる、だからそうなったときはしっかり気張れ!!!』
(ガサツな師匠だったけど剣の腕は流石Sランクの冒険者だったし、こんなクソガキの為に自分の依頼をこの村の付近にしてたっけ?ははっ強い魔物なんていないのによく来てくれたよな、だから師匠あんたの教えここでしっかり発揮させてもらう!)
目の前の魔人は先ほどからしっかりとこちらの攻撃を受けれるように成長している、やはりその成長速度は並ではなくかなり異質なもの、しかしこちらとしての攻撃力は乏しい木剣のみ普通の剣であればもっと善戦できたかもしれないが、こんなイレギュラーは想定していないので持ってくるはずがない、ならやれることは限られる
そうしてバドンは魔力を剣に纏わせ始めるそれはテミスが木剣を強化する為だけに使っていた技、彼は今までの戦いの中でそんなことを一切していない、素の状態の木剣を形を残したまま相手の棍棒を受け流したり弾いたりしていたのだ。
それを見たテミスは驚愕をする、彼が素の状態で受け流したことに対してではなく、魔力を剣に纏わせたことに…
「ごめんねテミス、これは師匠との間で交わした約束だから今まで君に見せてこなかった、でも今はこいつを倒さなきゃいけないから話はあとでするよ」
そう言い終わるとバドンは纏わせた魔力を細く鋭くしていく、相手の肉を切り裂けるように、しかしそれだけでは足りないと思い魔力を細かく振動させてる、確実に相手を倒せるように、そして再び魔人に切りかかる、魔人は先ほどと同様に棍棒で受けようとするが棍棒は紙のように切られ魔人の体に斜めの線を引いた
「なっ!?貴様…そんな力を持っていたのか」
魔人は一瞬驚愕をしたが、思考能力も上がっているのか直ぐに冷静に戻る、目の前のオークだった魔物は完全にオーガを超え魔人に成っていた。この戦いの中ですさまじいまでの成長速度を発揮し魔王の一歩手前までの存在になったのだ。
「テミスもういけるかい?次で終わりにしよう」
「ええ、貴方が魔力を使えることには驚かされたけどおかげで回復したしいけるわ」
「我ももうこれ以上貴様らには時間を使えぬ、ゆえにその意見には賛成だ…」
三者三様に構えをとる、魔人は見様見真似だが棍棒に魔力を流しているのが見える、明らかに時間が経過し魔人に経験を積ませてしまった。
ここで負ければ確実にこいつは魔王になってしまう、しかしそんな真実を前にしてもバドンに絶望感はない
それはこの世界の勇者や魔王に匹敵するであろう師、その人の教えである〖虚実の勇気〗がその心の支えになっているからに他ならなかったから
どうも寝巻小唄です!
投稿遅れて申し訳ありません
デスペラード編第3章どうでしたか?
今回はオーク(魔人)との戦いでした、いや前回の終わりまでつなげたかったんですがかなり長くなるのでいったんここで打ち止めで、続きはすぐに出します投稿が遅れたことも加味して明日中には出したいなと思います。それではまた次回
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