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英雄に憧れた少年は!!!魔王になる???  作者: 寝巻小唄
トーナメント編
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トーナメント編 第5章 《幕引き》

寝巻小唄です!


第2の日曜日から火曜日

第4の日曜日から火曜日

のどれかで3〜4回を目指して投稿します

概要は後書きで

「おにぃ、今日は2人も一緒に帰るんだよね?村のみんなには魔法鳥マジックバードを飛ばしたから明日の歓迎の準備はできてるだろうし楽しみだよね!!!アキレシスさん合格したかな?決勝では負けちゃったけど大丈夫かな?」


 妹の畳み掛けるような質問責めに兄は落ち着いて、となだめる。今2人は通常であれば大会終了時に次回の集合日程を告げられて、その場で解散なのだが今回は勇者侵入があったり、勇者と戦った片方は優勝を逃したりと色々ハプニングがありその為に呼ばれたのだろう。


「2人はきっと大丈夫だよ!テミスは勇者に勝ってるしアキレシスは善戦してた、だからどんな結果になっても信じて待とう」


 そんな兄の言葉にでも〜と体を左右に振る妹の両肩を掴み大丈夫!と声を掛ける


 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜


君達きみたちには申し訳ない事をした。まさか大会の出場者に勇者(ゆうしゃ)が来るなんて思わなくてね、外の警備を強化したのが悪かった、中の警備が疎かになり2人を危険な目に合わせてしまった、本当に申し訳ない」


 テミスとアキレシスは副団長であるピュートンに連れられ王城の中にある騎士団の団長の部屋まで足を運ぶことになった。


「いえいえしょうがないですよ...魔王も居ないこの時代に勇者がいるなんて思いもよらなくて当然です、こちらこそ気絶した所を助けて頂いて助かりました」


 ボロボロだった身体はある程度まで光の回復魔法(ヒール)で回復をしてもらい、今は普通に歩けるまでに回復したアキレシスが、内心の怒りを抑えながら取り繕った笑顔でそう言う


「ははは、あの中で本当によく戦ったものだよ、勇者相手に見習にもなっていない君達はよく頑張った、そっちの女の子なんかは勇者を場外まで吹っ飛ばしたそうじゃ無いか、いや〜感心感心、この先が楽しみだ」


「い、いえ....相手は意思のない人形みたいな奴だったから勝てただけで、普通の勇者であればあのように勝てたかどうか分かりません...」


 急に話を振られて驚いたテミスは、少し顔を赤らめて手を顔の前でわたわたさせながら恥ずかしそうにそう返す、それを見てピュートンは笑顔になりながら続ける


「ははは、勇者を吹っ飛ばす君にもそんなに可愛らしい一面があるんだな、しかし謙遜はいけないよ?君は勇者を打ち倒したそれは誇るべき事実だ、たとえ相手が人形みたいな相手でも()()は選ばれた勇者、もし何か思う所があるなら自己研鑽をしっかりやりなさい、2人ともまだまだ未熟なんだ擬似勇者に成れたら2人とも今以上に強くなるよ、だからしっかりと努力しなさい」


 そんなことを言われた二人は「はい!」と返事を返した。しかし二人の頭の中にはそんな言葉よりも先ほどから副団長から感じる不思議な感覚に頭を悩ませていた。その感覚はまるで彼を遠い昔から知っているようなそんな懐かしさ、そんな感覚を2人は副団長の彼から感じながら、しかしその正体がわからずにモヤモヤしていると目的の部屋であろう前まで着いていた。


「それじゃ行くよ?」


 そう確認をとる副団長に2人はその扉から感じる異様な空気に生唾を飲み込みながら頷いて返す。それを確認した副団長が扉をノックすると、低い声で短く「入れ」と聞こえ副団長はすかさず扉を開ける


「団長、先にご報告した勇者と戦闘を行った2名を連れてまいりました、片方は重傷だったのでヒールを使い少々治療をしましたが身体に響くので長い間の拘束は控えてください、それとこの後この2名は村に戻るとの事なので部下に馬車を用意させました、片方は重傷を負いましたが勇者との戦闘は善戦したのでそこを考慮に入れて何卒お願いします」


 そこには副団長の報告を聞きながら机の上の大量の資料を読む、髭を生やした強面(こわもて)の大柄な男が座っていた。


 その几帳面な態度からは感じられないが、この男こそこの国で最強と謳われるアルドレフ・ロードランその人である。


「「ッ!?」」


 2人は目の前の男から計り知れない威圧(プレッシャー)を与えられ身体が強張るのが分かる。その圧倒的実力差に2人は奥歯を噛みしめる事しか出来ない


「確かに貴様の言う通り中々にやるようだな、私の威圧を食らってまともに立っているだけでも褒めるべきだ、しかし結果に関してはこれから話さねばなるまい、2人はソファーに座れ、副団長!ここからは2人の用事だ、貴様は外で待機しておけ」


「はっ!」


 短く言い終わると団長は威圧の効果を止め、副団長を部屋の外に出し2人を目の前のソファーに座らせる、そして今やっている作業の手を止め2人の前のソファーに移動し座る


「さて、貴様等2人が何故呼ばれたかは想像がつくだろう、勇者と戦闘し生き残っただけでなく片や勝利している、しかしもう片方は負けた。結果はどうあれこの大会は各ブロックの優勝者のみに権利が与えられる」


 それを聞きアキレシスは思った。(ああ、俺は落とされたのか)と、確かにこの大会では優勝者に権利が与えられるが、それは権利であって確定では無い、この大会で優勝したとしたとしても素行の悪いものは権利を奪われたり、決勝で同打ちになり優勝者が居なかったりで、優勝者8人全員が揃うなど稀なのだ。


「しかしだ、貴様は無詠唱の勇者相手に魔法で善戦した、これは私でも難しい事だ、それが詠唱破棄で戦ったのなら尚更な、よって私自身は貴様を歓迎したいと思うがどうだ?」


 そんな意外な解答に口をポカンと開けアキレシスは思考する。


(擬似勇者の資格は優勝したとて貰えなかったりする、それを準優勝の俺が...本当に.....)


「どうした?要らんのなら別に構わんが、ここは貴様を更に成長させるぞ?しかしそれを決めるのは貴様だどうする小僧」


(こんなチャンスを棒に振るなんざ男じゃねぇ....やっとあいつの先に来たんだ俺はもう追いかけるだけじゃねぇ)


 頭の中の思考はその一言で纏まり、彼の中で既に決まっていた答えを口にする。


「俺には勝たなきゃ行けない相手がいます。そいつはずっと俺の前を走っていて、でもやっと追い抜けたところなんです....俺は....追いつかれたく無い....だからここで力を付けさせてください!」


 しっかりと団長の目を見ながら力強くそう答える。もう親友(バドン)には前を行かせないとそう心に強く誓って


「いい返事だ、それではこれで話を終わりにする、貴様等2人の顔もしっかり覚えた、再来週に騎士団の馬車がそちらに迎えに行くそれまでに色々な人と別れを済ませて来い以上だ」


 団長がそう言うと2人はソファーを立ち上がり、扉の前まで行くとありがとうございましたと頭を下げて団長室を後にした。静かになった部屋で団長は机に戻り報告書を読みながら呟く


「しかしあの村のものか....擬似勇者に合格はさせたが...来週に行われる“私達”の計画に支障をきたさなければいいが...」


 そして団長はイスに座り机の残った書類に目を通し始める、自分等の計画...その選択が最悪な方向に向くとも知らず。


 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜


 2人は部屋を後にすると副団長が声を掛けてきた。


「その顔は合格したみたいだね、集合は再来週って事だから馬車まで行こうか」


 そう副団長に言われて行きと同じように後ろを歩く


「この城さ、先代の国王様が左右対称が好きな人でね魔術が施されてどこもかしこも同じように見えるんだよ、それにやたらと広いし迷子になっちゃう人多いんだよね、だから最初はこうして案内役が居ないと行けないだ」


「ここを見て迷宮の中ってこんな感じなのかなって思いました、もし私1人だったら絶対出れないかも」


「テミスの言う通り迷宮っぽいね....本でしか読んだ事ないけどマッピングしないといけないって本に書いてあったし似てますね」


「ははは、確かに()も案内役が居なくなった最初はもう迷子になりまくったよ、全くなんでこんな面倒な設計にしたのかね」


 そんな他愛の無い話をしているが、テミスは副団長にあった瞬間から感じていた違和感をぶつける、ここに来るまでにも何度も感じた懐かしい感じ、あの正体が何なのかを突き止めるために。


「ピュートンさんってご家族は居ますか?なんか雰囲気が知り合いに似ていまして、もしかしたら親戚なのかなって思っちゃって」


「いや僕の親は僕を産んですぐに魔族に殺されたらしい、僕はギリギリで助けに来た擬似勇者に助けられて孤児院で育ったから、それに兄弟もいないから気のせいじゃない?」


「すみません聞かれたくないことでしたよね、ごめんなさい」


 テミスはやってしまったと思いすぐに謝罪をしたが、副団長は気に求めてなかったのか大丈夫だよと軽い声で返す。


 しかし何故孤児であるはずの彼が()()()と重なって見えてしまうのだろう、そんな事があるはずは無いのだ、そして決定的な違いがありバドンの髪は黒でピュートンの髪は白いのだ、この事実が全てを物語っていた。


「確かに言われてみればバドンに雰囲気が似てるかも、なんか変に思ってたけどそれかぁ、でもバドンの親には似てないんだよな....不思議だ」


 そう言いながらじっくり顔を覗くアキレシスにもういいだろ?と言い副団長は照れ笑いながら先を急いぐ。


「私も大概に珍しい髪色ですが、白い髪は見た事ないですよ?白い髪の種族なんて居ましたか?」


 そうこの世界では珍しい髪色は種族を特定するのにも使える、髪色の種族特定で難しいのは人族と獣人族ぐらいだろう、この2種族は色々な髪色の人々が存在する、しかし人族に至っては白色の髪の人族は年老いた老人などを覗けば存在しない。


 獣人族には確かに白色の髪は存在するのだが、そうした場合ピュートンの外見が人族なのは不自然なのだ、もし獣人族とのハーフだった場合、どちらよりの種族が生まれるかわからないのだが、どちらにしても髪の色だけは人族の親の色に染まる、他の亜人も種族によって大抵は髪の色決まっているのだが、人族の見た目に近い種族の中に白い髪の種族は存在しないのだ。


 故にそれを知っている彼女は首を傾げながら副団長に聞いたのだ。


「ああ、確かにこの髪は珍しいよね!僕も自分以外には見て無いな、それにこの髪は生まれつき白いんだ...まあ今の僕に産みの親は居ないから何故こうなったのかわからないけど、いつかは分かるんじゃないかな?」


 そう笑顔で返されて思った以上に重い内容にそれ以上聞く気になれなかった。そんな中アキレシスがふと待っているであろう二人のことを思い出し口にする


「そういえば2人ほど友人がいるのですが、馬車に乗る際も一緒に乗っていいのでしょうか?」


「大丈夫!」


 とピュートンは笑顔で返す


 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜


 城の門の前で待っていた二人は門の隅にある小さい扉が開くのが分かり視線をそこに集中させると中から見知った2人と、先程勇者を食い止めたであろう擬似勇者がこちらに向かってくる。


「アキレシスさんどうでした擬似勇者になれました!?」


「ああ、優勝はできなかったが特別に準優勝者ではあるけど疑似勇者候補にしてもらえたよ、だから安心していいよ、ナオちゃん、まあここからの方が厳しんだけどね」


 合流早々ナオはアキレシスに駆け寄り不安と期待に染まった顔で聞く彼女に、隠し切れない安堵と柔らかな笑みを浮かべて彼は返す、それを聞いたバドンとナオはさも自分の事のように喜びの声を上げる、これで疑似勇者候補は大会の優勝者合わせて8人すべてが合格したことになった。


「面白い子たちだね、僕はピュートン!一応疑似勇者の第一騎士団副団長をやっているものだよ」


「副団長さん!?お…俺バドンって言います!!」


「すご!!私、ナオです!!」


 今しがたアキレシスの事で喜んでいたバドンとナオの喜びは、副団長の彼の何気ない一言でそちらの方にすべて向けられ、アキレシスは副団長と握手を交わす二人を見て苦笑いを浮かべた。


「ははは、さて自己紹介もしたし話はここまでにしようか、遅くなると街門の外で馬車と一緒に待ってる同僚から嫌味を言われてしまうからね、城門まで少しあるし歩きながら話そうか」


 憧れの疑似勇者騎士団その第一騎士団副団長にそう言われて4人は顔を見合わせ頷きあい、街門に向けみんなは足を進める


「それにしてもここまでやってもらって良かったんですか?自分達まで騎士団の用意した馬車に乗せてもらえるなんて」


「大丈夫だよ今回は色々と複雑な事が起きてしまったからね、今日はこれからすぐに出ても一晩野宿だろうけど早めに帰らせてあげたいしね、再来週ここに来たら2年間は村に帰れない、だからこの2週間は大切にしなきゃいけない大事な時期だから」


 優しくそう答えるピュートンに対してバドンとナオはテミスやアキレシスが感じたような何か懐かしいようなそんな感情が湧いてくるのがわかった。


「不思議な人ですねピュートンさんは」


「ね!!おにぃみたいなんだけどなんか違うよね!」


 聞いていたナオが横から2人の話に入る、周りを見ると他の2人も不思議そうにバドン達を見ていた。


「ピュートンさんが隣に並んでると兄弟みたいね」


 テミスのそんな言葉にはははと当事者二人は顔を見合わせて笑ってしまう。確かにどことなく似ているが決定的な何かが違うことは当の2人は感じていて、しかし同時にどこか懐かしさも感じているのは確かだった。


 そうこうしている間に城門につき4人はピュートンと最後の挨拶を交わす。


「僕はここまでだ、野宿するだろうが2人がいれば安心だろう、それに僕の部下も一緒に行くから安心してくれそれじゃ2人は再来週、そして兄妹の2人はまたどこかで」


「「「はい」」」


 そう言い終わった4人はピュートンに手を振る、これから4人を乗せた馬車は村まで2日かけて帰る、行きは歩きで3日かかったが、今回は副団長の計らいで馬車に乗ることができ、4人は得した気分になった。


 そして馬車は動き出す.....最後の運命の歯車を回す為に......


 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜 〜〜


 幕が下り真っ暗な世界が広がる....


 バンッと突然ライトが点灯しピエロの仮面をつけた道化師が姿をあらわす。


「おやおや!???!もうここまで読まれてしまったのですか?!あれま!あれま!お早い事で....この物語の趣旨は分かりましたか?そうですかまだですか...まぁのんびり行きましょう!()()()()()とってこれが誰の物語なのか....分かるまで....それではこの辺でおさらばしますです〜」


 そして再び世界は暗闇に飲まれ新たな幕が上がる。

寝巻小唄です!


ツイッターもやってるのでよかったら遊びに来てください....次話投稿にしか使ってませんが。


それとpcが壊れたのでiPhonからの投稿です!

ツイッターにも書きますがうちにも伝染病の被害者が出て投稿が遅れました。その時にpcも....なのでこの投稿後直ぐに次の話を書き終え投稿したいと思います。


よかったら見に来てください。

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