デスペラード編 第4章〈運命Ⅳ〉
寝巻小唄です!
第2の日曜日から火曜日
第4の日曜日から火曜日
のどれかで3〜4回を目指して投稿します
概要は後書きで
虚実の勇気、俺に剣を教えた師匠が強敵と戦うために必要だといった心構えだ。
初めに言われたときは気でも触れてるのかって少しだけ剣を教えてほしいと言ったことを後悔してたっけな…
師匠に出会ったのは俺が6歳のころ、ロブロム王国と隣国アラヴィス公国の国境に魔王が出現し、この二か国で協力し魔王を討伐した翌年だった、そう俺の父親が魔王との死闘で亡くなり物凄く荒れていた時期に師匠にあったんだった。
今でもよく覚えている、その年は7月なのに少し肌寒く一週間近くも太陽が雲に隠れてしまっていて、村の俺たち家族に対する腫物を扱うような態度とそんな天気に俺は苛立っていた。
今考えたら当然の反応だ、この村から排出された騎士団員の中で帰ってこなかったのは父親だけで、はたから見たら英雄だった父親を失った家族、どう接していいか分からなかだけなんだ。
そんな事にも気づかず俺は去年まで父親としていた狩猟を一人でもやってやると意固地になって、家族には内緒で弓と剣を抱えて森の中に入っていった。
初めて一人で森に出た好奇心や村のみんなに対しての苛立ちが未熟だった俺を森に駆り立てた、あの時の森は薄暗くかなり不気味で視界も悪く6歳の子供が一人で行っていいような天候でもなかっけど、俺は今の自分の感情をどこかで発散させたかったこともあってお構いなしにずかずかと森の奥まで入っていった。
当時は確か猪を一人で狩ろうとしていたな、後になって思えば猪を狩ったとして子供の力でどう持ち帰るつもりだったんだろう…
父親が亡くなり自分の目指していた背中が突然消えて不安だった。父親が亡くなった日は確かアキレシスと一緒に噂になっている忌み子のテミスを一目見ようと村長の家まで遊びに行ってたな、あの時は結局テミスを見れなかったけど、今はそれでよかったと思っている。
そのあとはいつものように外で剣士ごっこなんかをやって遊んだ後家に帰った時だった、母親がまだ幼い妹を抱きしめ玄関先で泣き崩れているのを目撃した、目の前にはボロボロの格好の兵士が地面に頭を強く押し付けなきながら母に「すみません」と繰り返しながら謝っている場面に出くわした。
…子供の俺でも察したよ。
『強くなきゃ家族は守れない、だから俺やお前は家族を守る為に強くなきゃいけないんだ、お前の好きな黒騎士様みたいにな』
ふといつか言われたそんな父の言葉が頭の中をよぎった、いつも任務から帰った父親にねだって教えてもらっていた剣術も魔法もこれから先教えてもらう事も出来ない、俺を少しずつでも強くしてくれた父はもういない、頭の中で色々な思考が巡り吐き気を催し俺はその場に倒れ二日間寝込んだっけ。
道しるべを亡くし、あの時の俺は今の弱い自分じゃだめだと毎日憤っていたんだ、だから母親に猪を一人で狩れるようになったとそう報告して、これからは俺が倒産の代わりに家族を守るんだと胸を張って言いえるようになりたかった。
しかし現実はそんなに甘くなかった、猪を狩ろうと森の奥に来た俺はほどなくして猪を見つけたが、あろうことか父親に教えてもらった狩人の鉄則をすべて忘れて目先の欲で矢を放ってしまった。
よく観察していればその猪を狙っていた魔物がいることくらいは予想できただろう、しかし功を焦った俺の矢はタイミングが良いのか悪いのか魔物が猪を仕留めた直後に魔物に命中してしまった。当然の結果だけど矢が当たった魔物は怒りをあらわにして気配がうまく消せてない俺に一直線で向かってきた。
魔物は紅大熊、熊が火の自然精霊をその身に宿し生まれるBランクの大型の魔物で、そんな魔物に6歳の子供が太刀打ちできるはずもなく俺は体力の続く限り逃げ続けた。
無我夢中だった俺が逃げた先は村とは反対で、後ろから迫る魔物の叫び声から逃げるように森の奥にどんどん進んでいく形になってしまった。
森の中が幸いしたのかブラッドベアに追いつかれることなく走り続けた俺だったけど、流石に体力の限界がきて足を木の根に引っ掛けて転んでしまった、そんな体力が付きかけた俺をここまで追ってきたブラッドベアが逃がそうと思うはずもなく叫び声をあげ俺を殺そうと腕を大きく振り上げてきた。
(ああ俺はここで死ぬのか)
そう思い目を閉じたが覚悟していた痛みは一向に訪れず、そしてしばらくすると鉄の匂い匂鼻の奥をくすぐり目を恐る恐る開ける、そこに広がっていた景色は大剣を片手にブラッドベアの首をもう片方の手で掴んでいる血だらけの男の姿だった。
「おうガキ!!怪我はねーか?怪我があったら後から来る俺の仲間に直してもらえ」
血だらけのその男は背中を向けたままこちらに顔を向けて笑顔を見せる、そんな男はよく見るとブラッドベアよりも深い赤色の髪をしていて、その姿はどこか懐かしさを覚えて、直ぐにその背中が昔見た父親の広く頼もしい背中に面影を映していたことに気づいた。
「ロン!!先行しないでっていつも言ってるじゃない!どうしてそんな重い装備来てるのに私たちより早いのよ!!…って何その血!!!汚い!!!」
「わりーわりー俺の感知に魔物とは違うちっこい反応があったからもしやと思ってな!そこにいるガキが怪我してるかもしれないから見てやってくれ!!」
「子供…ですか、なぜこんな深い森の中に?ロンの方にお怪我はありませんか?」
「んにゃこれは全部熊の返り血だ」
「ガハハハッそりゃド派手にやったな!!!坊主もビビってるじゃねーか!おう坊主どっから来たかおじちゃんたちに教えてみ」
後から来た彼のパーティーであろう黒髪の大男と金髪女性、それから茶色い髪の猫耳が特徴的な亜人の女性がそれぞれ俺に声をかけてきたが俺は今まで起きた色々な恐怖で声を出せずにいた。それを察したのか4人は顔を合わせ昼時ということもありその場で焚火を焚いお昼を用意してくれた。
「落ち着いたらでいい、どこから来たのか教えてくれ送ってやるから」
赤髪の男がそう言いながら焚火で作ったスープと少し硬い黒パンも用意してくれて、温かいスープを口に入れた瞬間、先ほど起こった恐怖を思い出して目から大量の涙がこぼれ始める、俺はここで初めて死ぬ事の恐怖を肌で体感したのだ。
俺が泣き終わるまで4人は色々なことを語ってくれた、自分らがどんな冒険者かどんな冒険をしたのか、どこの国出身でどこで出会ったのか、そんなことを見ず知らずの俺を慰める話として聞かせてくれていつの間にか俺は泣き止んでその話を夢中に食い入るように聞いていた。
「んでお前どこから来たんだ?」
「この森の向こう側の村…」
唐突に赤髪の男が聞いてきて俺は自分が走ってきた道を指さしながら答える、森の奥深くまで入った事のなかった俺はいまだに少しの不安が心の中にあった。
「それ本当!?国境の向こうの村からここまで来ちゃったのか…」
「てぇとロブロム国の国境近くのあの村か…随分奥まで来たな坊主ガハハハッ」
「ライル子供にはもう少し優しく触れてください!子供の体は繊細なんですよ?あなたみたいに鍛え上げられた肉体じゃないんです!!」
大男が俺の背中を叩き俺はその衝撃でむせ返ってしまう、それを見た金髪の女性が咄嗟に大男を叱り「ごめんねガサツな人で」と言いながら俺の背中を優しくさすってくれた。
「んじゃ飯食ったらそろそろ向かうか…あの村の付近に確かこの前受けた討伐対象の依頼もあったはずだし丁度片付けちまうか!」
そうして俺は赤髪のパーティーと一緒に村へ戻り、母さんに思いっきり叱られたっけ。
そのあと俺は赤髪の男、ロンさんに何とか頼み込み3年間もの間剣の修行に付き合ってもらったんだ、そこで俺は疑問に思っていたことを聞いた....もし自分に倒せない強敵が目の前に現れたら恐怖で体が動かなかったら、ブラッドベアに遭遇して初めて死を身近に感じた俺は師匠であるロンさんに答えを求めた。
『虚実の勇気を心に持て』
と初めは意味が分からず、ポカンとしている俺に師匠は説明を続けた。
「初めはどんなに自分に嘘をついてもいい、その嘘を糧にして勇気を振り絞って戦え、ビビる体を嘘で作った勇気で固めて戦うんだ、例えば俺は神に愛されてるから絶対に死なないとかくそほどどうでもいい嘘を自分自身に付け、そうしたらな不思議と嘘でも勇気が湧いてくる、そんでそこからだ!お前が守りたいものを思い浮かべろ!そうした時お前の中に出来た嘘の勇気はお前が守りたいと願う本当の勇気と混ざってどんなものにも折れない最強の心の支えになるはずだ....俺はそうやって戦ってきた」
これが師匠が伝えたかった事…この説明をされても初め分からなかった、しかし今は俺にも守りたい人達がいる、父が亡くなった日、きっとあの日の父も魔王臆せず勇気をもって挑んだろう、でも俺には父親が持っているそんな勇気は一欠けらも持っていない、死にたくないし目の前の恐怖から逃げたい、でもそんな俺でも父の十分の一の勇気でもいいからと師匠に教えてもらった虚実の勇気で目の前の怪物を討とう
そうして俺は武器を構える、すべての神経を剣先に研ぎ澄ませて
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三者の長い硬直それぞれが神経を研ぎ澄ませ、世界が止まったかと思うほどその場には静寂が流れていた、三者の神経は風船のように今にも割れそうで....そして動き出す
「はぁぁぁあ!!」
「らぁぁあ!!」
「フンッ」
初めにバドンが切り込んでいき先ほど割った棍棒で思いっきり殴ってきた魔人の攻撃を上にはじく、すかさずテミスが二人の間にできた隙間から懐に入り込み先ほど使った一撃必殺をもう一度使用しようとするが、魔人は寸前でもう片方の腕に魔力を纏って攻撃を仕掛ける、その攻撃をテミスは咄嗟に木剣で受け止めた。
「くっ!!」
「我に同じ手が通用すると思うな!!!」
そうして魔人は弾かれた棍棒でテミスを攻撃しようとするが、バドンがそれを許すはずもなくその棍棒をさらにはじき返す
「これで終わりだ!!!」
そう叫びバドンは今しがた切り上げた剣を素早く切り返し、魔人の肩から腰にかけて大きな傷を一直線に引いた。
「グ八ッ」
そうして魔人は後ろに倒れこむ、決着の時…
動かなくなった魔人を見て二人は顔を合わせる、よく見ると完全勝利、魔王になりえたであろう魔人を二人で討伐したのだ。
「終わった…のね?はぁ…強かっ…」
テミスがそこまで言い終わると体を浮遊感に襲われ瞬間背中に激痛が走った。
「なっ…かはっ」
背中に走る激痛とともに息ができず立ち上がれない、うつぶせの状態で顔を上げるとそこには先ほど倒したであろう魔人が何の気なしに立っていた。
「どぅ…じで…」
「ふむ、昔我が戦った冒険者がやっていた、死んだふりというやつをやってみたのだ…なかなかに効果があるものなのだな」
魔人は自慢げにそう言ったがテミスが発した言葉は魔人に対してではなかった。
そうテミスはどうして自分なんかを庇ったんだとバドンに言いたかったのだ、そんなテミスの見上げる先には折れた木剣の破片が脇腹に刺さって口から血を流し全身血だらけの姿で立っている痛々しいバドンの後ろ姿であった。
「んなこと…聞いてねぇよ…ハァ…ハァァ…ふざけやがって…油断を誘って相手を狩る…狩人が一番気にしないと行けない獲物の最後の悪あがき…まんまとしてやられた」
「我の全力をもってしても貴様は倒れないのだな…後ろの女をほぼ無傷で庇いきるとは…我の方がしてやられたぞ」
(テミスは後ろの木に背中を思いっきり打ち付けたはずだ、衝撃でしばらくは立てないだろう…しくったなぁ)
バドンは後ろでうつ伏せになり倒れているテミスを見て状況を確認する、気が緩んだ一瞬を狙われた、魔人は彼が彼女を庇うと理解してテミスを狙い思いっきり棍棒を振りぬいた、そうして魔人の想定道理バドンはテミスを庇ったが木剣に流した魔力の供給が追い付かづ補強しきれないまま受けたせいで折れてしまい、その破片は左の脇腹に刺さっていた。
「テミス…大丈夫…ハァ…俺がこいつを倒してやる!!」
テミスの方に顔を向け笑顔でそんな強がりを言って見せる、そんな彼の背中は大きくしかしどんどん遠のいていく気がしてテミスはうつぶせの状態でバドンの方に手を伸ばす。
「ゃあ…し…な…」
いまだに彼女は掠れた声しか出せず、悔しい気持ちで胸をいっぱいにする
(私は疑似勇者の選抜を突破したのに、勇者との戦いにも勝利した....なのになぜいま私はこんなところで傷だらけの彼より先に倒れているんだろう....今立ち上がらなければ彼が死んでしまう....)
そう思って体を動かそうとしても体が動かな、衝撃だけではなく彼女の心の中を色々な恐怖が蝕んでいってしまう、目の前で彼が死んでしまう恐怖、自身が油断したせいで今この危機的状況になっている罪悪感、そうやって自分を責めるテミスの瞳から涙が零れ落ちる....
「最後の別れを済ませたか我が戦う初めての強者よ、貴様は確かに強かった我の進化が遅れていれば負けていたのは我の方、感謝するぞ勇気ある強者よ貴様のおかげでここまでこれた、それではしまいにしよう」
二人が初めて会った時のオークの風貌はもうそこにはなく、今は完全なるオーガいや鬼人になっていた。それを見たテミスの顔は絶望に染まっている、しかし彼は違った。
「ははっ…魔人に褒められるなんて光栄だよ…それでも勝つのはこの俺だ…」
その顔はそれでも勝てると希望に満ちて、そんな感情がテミスの中に流れ込んでくるそして再び静寂が訪れる…
しかし先に違和感を感じ取ったのは鬼人の方だった…
(先ほどまで流れていたあやつの魔力はいったいどこに消えたのだ?魔力切れを起こしたのか…だがその様子はない…されどこれで決着よ!)
そうして鬼人はバドンに向けて最後の攻撃を放つがそこで鬼人の意識は途絶えた
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真っ暗な世界そんな暗い世界で鬼人だった魂は目を覚ます
「我は負けたのか…」
何が起こったか理解できなかった、しかし今自分があの場所に立っていないことに気づき負けたことを確信する。
(あやつめ、最後の切り札を隠し持っていたな…してやられたわ、あの時世界の時間が本当に止まったみたいに感じられた。目の前の強者であるあの者からは何も感じられず、そして最後の瞬間の強者はぼやけて見えた、あれがあの強者の最終奥義だったに違いない)
そう思考し小さくため息をこぼす、もう少し魔人のままで強者と戦いたかった、あの女と子を生して自分の子供がどこまで強くなるのかも見届けたかった…自分はこれからどうなるのだろう、そんな考えが頭の中をめぐる
『善戦したんだけどね!いや~やられちゃったね!どんまいどんまい!きっと次があるよ!』
どこからともなく声が聞こえる
『今君にしゃべりかけてる僕は神様?かな…まぁ別に何でもいいよ!君を一度だけ助けてあげる!』
(わけのわからぬ戯言だ聞かぬがいいな)
『戯言とか思わないで少しだけ話を聞いてよ!』
鬼人は心の中が読まれ少し動揺を示す、しかし冷静に頭を働かせるが、自分を神だと名乗る幼き声にやはり精霊か何かの戯言だと切り捨てようとした
『君を一度だけ死んだ直後に戻してあげる!!これは僕からの誕生日プレゼント!!今回だけの鼻血大出血サービス!!だから今度は目の前の強者をしっかり殺してね!!今日から君は僕の眷属だ!!』
勝手に決められた鬼人は腹立たしさを覚え文句を言おうとした時、自分の意識が覚醒するのが分かり驚きを隠せないでいた。
『生き返らせてあげるだけだからダメージは残ってるけど許してね!君を倒したやつをぶっ殺して君の強者との戦いライフを満喫してね!!バイバーイ』
謎の声が遠のき文句の一つも言えぬまま鬼人は世界に生まれなおす、その胸は激しく高揚し心臓が動き出す音が聞こえる
(いきなりだったが幸運だ、我の意識が覚醒してすぐにあのような結末なんて我自身納得していなかった、運は我に味方したようだぞ強者よ!)
そうして鬼人の意識は最悪の形で目覚めた。
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今目の前で起きた光景にテミスは思考が追い付かない
最初に感じた違和感それはやけに森が静かなことだった。
鳥一匹のさえずりも、木々のざわめきも聞こえず、そして鬼人がバドンに殴りかかる直前にそれは起こった。いきなり目の前のバドンの姿が周りに溶けだしぼやけて見えたと思ったらいつの間にか構えていた木剣を振りぬき鬼人を倒したのだ、鬼人は完全に倒れ伏し微動だにせず鬼人の魔力が拡散していく、色々な感情が押し寄せたがテミスは安堵で涙をさらに流し始める
「ははっ勝てたよテミス」
「うんっ」
ぼろぼろの体で彼女に笑顔を向けながらバドンは右手を差し出した。多少動けるようになった右手で差し出された彼の手を握る、しかしひっぱりあげられる様子はなくそれどころかバドンも倒れたのだろう、地面にドサッと掴んだ手が落ちてきてテミスは顔を上げて確認をする
「バドンだいじょ…」
そこまで声をかけた時になってようやく異変に気づく…そこに倒れているであろう体はなく、テミスが握っていたのは彼の肘までしかない手、その奥には先ほどバドンが倒したであろう鬼人が邪悪な笑みを浮かべて立っていた。
『神様は不公平だね』
皆が10歳で行う加護の儀式の際、加護をもらった私たちにいたずらな笑みでバドンが冗談で言った一言をテミスは思い出していた…
(ああ、神様はなんて不公平なんだろうねバドン…)
そんな冷静な考えと裏腹にテミスは大粒の涙を流し悲痛な叫び声を上げる
「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
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そしてバチンッと大きな音を立てて証明が落ちる音がする
「おい、どういうことだ?」
「設定していた事柄と違うことが起きている」
「何が起きた?何故今奴が死んだ!!」
「原因は…」
騒がしくなる暗闇の世界…
『ああごめんね僕が干渉した、決まった物語を僕はもう見飽きてね…彼には早くこの物語の主演になってもらわないと』
「そういうことでしたか」
「わかりました!修正確認します」
『あとは任せたよピエロ」
「ハッ!!申し訳ありません皆々様!大変お騒がせしました!!物語は順調に進んでおります!これから修正に時間を割くのでこれが最後の区切りになるでしょう!!!それではまた次回…」
ピエロの仮面をした男か女かもわからない声の道化師が暗闇に溶けだし消えていく
そうして暗闇の世界は幕が上がるように晴れていく
どうも寝巻小唄です!
投稿遅れて申し訳ありません
デスペラード編第4章どうだったでしょうか?
主人公死んだ....えっ?本当にどうなるんでしょうか…
物語つづくよね!?このままじゃハーレム主人公を自分自身だと思ってた作者が死んじゃう!
お願い、死なないでバドン!
貴方が死んだらテミスとの約束はどうなるの?
左腕はまだ残ってるここを退けば魔人にだって勝てるんだから!
次回「バドン&作者死す」デュエルスタンバイ!
やってみたかっただけです....すみません。しっかり続きます。
それではまた次回
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