難民部員
「その品のないツッコミだと、あなたはキ〇ンになれないわね」
「だ、誰が品のないツッコミだ……」
「それだとどちらかと言えば坂田銀〇だわ」
つり目少女は澄ました顔で言う。
声が一緒だから良いじゃないか。
やれやれ。
「……で、君はどこの誰なんだよ」
「私は高天原すすぎ。ご覧の通り女子高生よ」
「高天原……」
なんかどこかで似たような名前を聞いたことがあるような……。
「ちなみに好きな作家は西尾維〇」
「それはアウトだろ……」
あからさまじゃないか。
絶対元ネタはアレだろ。
「安心して、私の体重はそんなに軽くないから。あなたが吸血鬼ではないのと同じようにね」
「こ、講〇社に訴えられる!」
しかし彼女の胸についている名札には、芳賀内と書かれていた。
はがない……?
「あら、私の胸ばかり見てどうしたのポロリ木くん」
「いや、名札と名前が違うんだなと思って……って誰がポロリ木だ」
絶対わざとだ。
っていうか佐藤をどう噛んだらそうなるんだ。
「どうやら気づいてしまったようね、この私の真実に」
「まさか高天原は偽名だとでもいうのか!?」
「そう。私の真の名は―――芳賀内稲芽葉」
「本名の方が中二っぽい!?」
だけど『はがない』なのか……。
難儀だな。
「《明日から春休み、ただし感染症で強制隔離中》みたいなっ!」
「分かるのか!? それ、元ネタ分かる奴いるのか!?」
最近クロスオーバー小説が出たから分かるのかもしれない。
「いるんじゃないかしら。ただし元ネタが分かった頃にはあなたは八つ裂きになっているでしょうけどね」
「いい加減にしろ! 殺して解して並べて揃えて晒されるぞ!」
ちなみに刀語シリーズの続編が物語シリーズだと勘違いするようなのが僕なの……。
戯言だけどね。
「この私について来るとは、中々やるわね。好敵手と認めてあげるわ。感謝なさい」
「それはどうも」
「……それでは部活を始めよう!」
「苔河先輩、いきなり会話に入ってこないでください。混乱します」
「私が部長なんだから場を仕切るのは当たり前っス! 自己紹介も終わったところで早速名簿に名前を書いて欲しいっス! 明日にでも演劇部を創部して、文化祭に向けて練習を開始するっスよ!」
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