6部に出て来たアナスイって最初絶対女だったよな?
※※※
さて、家に帰って来た。
今日も今日で色々なことがあった……。
大体、昨日からほとんど寝てないわけだし、今日こそはゆっくり眠らせてもらおう。
手早く準備を済ませた僕はそのままベッドの中へもぐりこんだ。
あ、そういえば今日は金曜日じゃないか。
これは明日の夕方まで熟睡コースだな。
僕は眠気に誘われるまま、安らかに目を閉じた―――。
―――――ヴヴッ。
枕元に置いていたスマホが振動する。
くそ、またこのパターンかよ。まさか世奈か!?
そっちから連絡するなって言ったのに! 本当にわがままな奴だな!?
多少のイライラを込めながら僕はスマホの画面を見た。
電話だった。
応答ボタンを押して、怒鳴る。
「もしもしぃ!? どういったご用件ですかぁっ!?」
『あ、あのっ、私、東桂木です! 真くんは御在宅でしょうかっ!』
恐怖に震えたような可憐な声が僕の耳に飛び込んで来た。
全身から血の気が引いた音がした。
「……佐藤です……僕の名前は……僕の名前は佐藤真です」
ま……またまたやっちゃいましたァン!
ちゃんと通話相手の名前を確認しなかった僕のミスだ……っ!
圧倒的猛省……っ!
『あ、真くんですか? 電話だと声に迫力があるんですね! 私ちょっとびっくりしちゃいました。間違えてかけちゃったかなって』
「い、いや、一葉さんは悪くないよ。悪いのは僕だ……」
『……? よく分かりませんけど、あんまり気にしないでください。携帯電話で通話するときに聞こえる声は合成音声という話ですから、本来の声と違って聞こえるのも当たり前なんです!』
ちょっとズレたフォローが返って来た……。
マジでごめん、一葉さん。
「え、えーと、話は変わるけど、というかこっちが本題だろうけど、急に電話なんてかけて来てどうしたの? 何か困ったことでもあった?」
『いえ、そういうわけじゃないんです。ただ、電話で訊いた方が早いかなと思って』
「何のこと?」
『単刀直入に言いますね。あの、その、えーと……明日と明後日、どちらかお暇ですか?』
「うん? ……まあ、暇だけど?」
僕は部活もやっていないので基本的に暇だ。
暇を持て余した神々の遊びだ。
……ちょっと何言ってるんですかねー、僕は。
『そうですか。それでは、そのどちらかの日に私とデートをしましょう、真くん』
……ちょっと何言ってるんですかねー、一葉さんは。
そろそろ僕の萌えのキャパシティが限界を超えるぞ?




