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2000年初頭の2ちゃんからやってきた男


「そう言ってくれるのは嬉しいけど、体には気をつけてね。何かあったら大変だし」

「はい、真くんが言うならそうします。ところで、こんな時間まで何をなさってたんですか?」


 まさか、一葉さんのファンクラブの連中に絡まれてたなんてことは言えない。

 もしそうすれば一葉さんに余計な心配をかけてしまうだろうから。


「まあ、なんていうか、ちょっと野暮用だよ」

「野暮用ですか?」

「うん、そうそう」


 野暮用だなんて、これじゃまるで世奈の言い訳だ。


「……もしかして、私を待っててくれたんですか?」

「え? ああ、それは、その……」

「やっぱり真くんって優しい方なんですね! 私、もっと好きになりました!」


 一葉さんが顔を輝かせる。


 うーん、本当は違うんだけど……都合のいいように解釈してくれるなら、それはそれでいいか。


 僕に害があるわけじゃないし。


「一葉さんも帰るところなの?」

「はい、そうです。絵もひと段落したので……」

「ふーん。じゃあ、一緒に帰れるね?」


 僕が言うと、一葉さんの顔が輝きを増した。


 真夜中でも辺りが照らせそうなほどに。


 いや、もちろん比喩だけど。


 だけどこの顔を見れば、たとえ無間地獄に落ちるような大悪人でも浄化されるに違いない。


 ……もちろんこれも比喩だ。


「はい、一緒に帰りましょう! あの、実は……そう言ってくれないかなって思ってたんです。以心伝心、ですね」


 恥ずかしそうに小さく笑う一葉さん。


 可愛さ余って可愛さ百倍!!


 大丈夫か僕!? 理性が持つのか!? 鼻血出てないか!?


 一葉さんの美少女オーラを真正面から浴びて意識を失いかけながらも、僕はなんとか言葉をひねり出した。


「そ、そそそそそれじゃ、か、かかか帰ろうか」

「し、真くん! そっち逆です!」


 混乱してわけも分からず校舎の方へ歩き出した僕を一葉さんが捕まえてくれた。


 おかげで―――ぼくは しょうきに もどった!


 そして気づいてしまった。


 一葉さんの手が、僕の右手に触れていることに!


「くぁwせdrftgyふじこlpっっ!!?」


 慌てて手を引っ込める僕。


 しまった、これじゃ童貞丸出しだ。


 どうていまるだしっ! ……いやなんでもない。そしてパロディの出来もよくない。


「ご、ごめんなさい真くん! そんなにびっくりするとは思わなくて……」

「だ、大丈夫、気にしないで」


 危ないところだった。


 イチハニウムの(さんじげんの)過剰摂取で(じょしにふれて)発狂するところだった。


 殴られるのには慣れていても、こういう触れ合いには慣れていないんだ、僕は。


 悲しい習性だ……。



蛇足な元ネタ解説!


※1 「ぼくは しょうきに もどった!」


某、タイトルにファイナルってついてるのにナンバリングが続いてるRPGの4作目より。

お前何回裏切るねん……。


※2 「くぁwせdrftgyふじこlpっっ!!?」


ネットスラング。動揺している様。



総レス数:3



「需要あるよ」「詳細キボンヌ」「逝ってよし」「オマエモナー」と思ってくださったら、スクロールバーを下げていった先にある広告下の☆で、『★5』をつけて応援してくれるとうれしいです☆彡


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