くり返しともう一度
昔話を繰り返すみたいに
彼女が最後に使った言葉が、
ずっと頭から離れないでいる
消えそうなのに消えてない
記憶の螺旋は僕らの中に
誘惑の迷路は僕らの外に
キミはとにかく不思議がっていた
途切れそうで途切れないこと
日常には進化がないのに
生活には変化がないのに
誰もが、限界を感じている未来に
意味があると思いたいのは何故?
そういえば彼女はボクにこう言った
「あなたは傍観者のように、自分のことに無関心」
「あなたは植物と同じように、ただ息をしてるだけ」
そのあいだボクはこんなことを思ってた
『キミはお洒落に夢中で、自分のこと以外目に入らない』
『キミはどっかの母親と同じことを云っている』
手があるのに、動かさないのはどうして?
足があるのに、上を目指さないのはどうして?
でも いま聞こえてくるキミの声は、とても心に響くんだ
可能性を広げたいって考えているのなら
あなたの身体は、あなたに忠実になるのにね
栓の無い湯船に浸かり、手のひらで蓋をする
今の温もりを、このまま感じていたいんだ
否定的な感情が邪魔しなければ
あなたの意識が、自由な身体に従うはずなのに
栓の無い湯船の底に、眠りながら潜りこむ
このまま行き着く先を、ただ見ていたいんだ




