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動き出すもの

アルトの決意と大きなミス

アルトは考え事をしていた。


本当はエミルは裏切ってはいないのではないかと言う考えだ。


エミルは信じろと言った。あいつが嘘を着いてるとこなんて俺は見た事がない。


何らかの方法で俺が元魔王アビストロだと言う事を知られエミルを使って俺を逆上させたと言うことなのかもしれない。


それが事実だったらエミルですら知らないエミルの過去の姿を奴らが知ってるはずが無いのだ。


だとしたら俺はディスクラウド学園を滅ぼしエミルを奪還する。


アルトはそう決意したのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルトが考えをしている内に2人は街に着いていた。


街の前には大きな門と門番今はそれしか見えない。


アルトは街に入るべく門番に話しかけた。


「あの、街に入りたいんだが、門を開けてくれないか?」


「貴様は何者だ?ここアベストロイア王国には誰でもはいれる様な場所じゃないぞ。入国証は持っているのか?」


何とこの街誰でも入れる訳では無いらしい。


「そんなもの持ってない。」


「なら無理だ帰りな。」


アルトは追い返されてしまった。

しかしそこにニムルが割って入ってきた。


「お兄ちゃん、お腹、、空いた。この街に入ったらご飯沢山食べれるんだよね?」

フラフラと今にも倒れそうなニムルが虚ろな目でアルトに近ずいてくる。


「ああ、そうだ。だけどこの街には入れないみたいなんだ。」


「そんな、今日もご飯食べれないんだね、、、。」


そんな2人を見て門番が話しかけてきた。


「こ、今回だけだぞ。お嬢ちゃんに飯たらふく食べさせてやんな。」


そう言って金貨1枚と入国証をくれ中に通してくれた。


ニムルはニヤリと笑った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルト達は街の中に入った。


ここアベストロイア王国は大きな街で、人が入り浸り中心には城が構えられている。


この街でのアルト達の目的はこの近辺の情報収集及び転生した配下の探索である。


今現在の魔王側の動きも気になるし、学園の情報がどこまで流れているのかも気になる。


1番は学園に乗り込む為の戦力を増やしたい。


「アルト様!とりあえず情報収集であれば酒場へ向かいましょ!あそこなら沢山の人が集まります!」


とりあえず酒場へ向かうことにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔王ベオウルグ


「魔王様、魔王アビストロがこの世に転生した様です。」


「ほほぉ、魔王アビストロがこの世に。」

魔王は台座に座り不敵な笑みを浮かべる。


「殺してこい。新魔王の誕生に邪魔だ。奴を新魔王の糧にすればすぐにでも新魔王は、産まれるであろう。そして人のいない混沌の世界が始まるのだ。」


「しかし魔王様、相手は元最強の魔王アビストロ。転生して間もないと言えど力は相当なものかと、、、。」


「軍を使え。総員1万で奴を追い詰めろ。」


「はっ!今すぐ収集し奴を落とします。」


「まぁ待て。ついでだガルドとエグリオを連れてけ。」


「ガ、ガルド様とエグリオ様を、、、!確実に仕留めて参ります。」


「魔王アビストロ。悪いが死んでもらうぞ。生きてるとなれば何処にいようがお前の場所は筒抜けだ。」

魔王ベオウルグは静かに笑った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルト達は酒場に来ていた。

「おいおいおーい、ここはガキが来るような場所じゃないぜーっ。ガキは家でママの飯でも食べてな。」


酒場は笑いに包まれる。


「アルト様。こいつらぶっ殺しても?」

ニムルは今にも斬りかかりそうだ。


「まぁ落ち着け。」

ニムルを落ち着かせアルトが1歩前へ出る。


闇の力を振りかざし一瞬で酒場を闇の空間へと変貌させた。

「黙って情報だけ教えろ。でないとこの酒場事闇の世界へ消し飛ばすぞ。」


えー!?アルト様の方がやり過ぎ!!!!


酒場のみんなは持てる情報は洗いざらい吐いてくれた。


「お、俺らが知ってる情報はこれだけだ!許してくれ兄貴!!!!」


「ふっ、まぁいいだろ。人の事は見た目で判断しないことだな。」


そう言って酒場を出た。


「アルト様あれはいくらなんでもやり過ぎです!バレたらどうするんですか!」


「聞いた情報によると、ここにはまだ復活の話は届いてないみたいだから大丈夫だろ。」


そう言って情報の整理を始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今現在大予言の魔王は復活しておらずこの国も来る時に向け精鋭を集めている様だ。


そして気になったのがこの話

ディスクラウド学園がダイヤモンド級とオリハルコン級の精鋭を集め戦の準備を始めていると言うのだ。


となると奴らはアビストロの復活を世に公表せず自分達での手で仕留めようという考えなのであろう。


公表したくない理由はもう1つ魔王が勇者の剣エグゼリオンを持っているという事実を世に広めたくないのだ。


そして配下の事だか。


この街にもし配下の生まれ変わりが居るのであればそろそろここに来る頃だ。


「アビストロ様?」

その声に振り返るとそこには、セミロング程の青い髪をなびかせる、おっとりした瞳の女が立っていた。


「アビストロ様ですよね?私です!水の悪魔ネネです!」


なんだと!?ここでネネを引くとは俺も運が着いている。

ネネは後方支援型魔神で主に回復を担当する。

しかしこいつの凄いところはそこでは無い。

こいつは超広範囲型の水魔法が使える所だ。だから回復担当なのに水の悪魔なんて異名が着いているのだ。


「まさかネネがここに居るとは思わなかったぞ。」


「アルト様なんでネネがアルト様の事に気づけたのですか?」


「あぁ、さっき魔法を使っただろ。俺の魔力なら配下の奴は気付いてここに来るだろ。お前みたいに。」


「あ!そういう事ですね!」


ニムルは納得した顔だ。


「しかし何故アビストロ様がここにおられるのですか?」


アルトは今までの経緯をネネに説明し一緒に来るように話した。


「わかりました!この私ネネは今後もアルト様について行きます!」


「しかしアルト様少々厄介な事がありまして、この国から出るのはかなり困難かと思われます。」


「それはどういうことだ?」


「この国は閉鎖的な思考を持っている事があり、冒険者か商人あと入国証を持つ人でないと出ることは出来ません。」


「入国証なら持ってるぞ?」

そう言ってアルトはネネに見せた。


「アルト様はここに入る時に貰っているかも知れませんが私が持っていないので私がここから出ることが出来ないのです。」


2人は頭を抱えた。


するとすかさずニムルが入ってきた。


「よし!滅ぼしましょ!それで解決ですよアルト様!」


「待て待て早まるな!いい方法があるはずだ!」


そして3人はここを出る方法を考える事にした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「自分から居場所を教えるとは間抜けだな。」


「見つけたぞ魔王アビストロいや、アルト・セシスタ。明日がお前の命日だ。」

そして軍隊は動き始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「アルト・セシスタが逃亡して約1週間程が立った。そしてついさっき奴の魔力を検知した。場所はアベストロイア王国。あの国には悪いが奴を殺す事の方が重要だ!犠牲は仕方ないと考えろ!移動は飛竜と軍車を使い移動。総数3000出迎え打つ!決戦は明日。準備にかかれ!」


「「はっ!!」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルト達はネネの家に来ていた。


「お前両親は?」


「両親は私を産んで一時して亡くなりました。私を産むと同時に体内の魔力がごっそり無くなったとか何かで。」


「ニムルの所もそうだったぞー!」


「俺もだ。」


転生者を産むためには相当な魔力を消費すると言う。

ならばもしかするとそれを手掛かりに聞き込めば配下を探すのも楽になるかもしれない。


「だからここの家は自由に使ってください。」

ネネはにっこり笑った。


「今日はこの辺で寝てまた明日ここを出る手段を考えよう」


皆は頷き各々の部屋へと移動した。


アルト達はまだ明日起こる戦乱を知るよしは無かったのであった。

重大なある事が起こります。

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