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波乱のクラスマッチ

アルトくんがヤバいです!

新たな力を手に入れたエミルの活躍のおかげでアルトの出番のないまま決勝戦へと進出を決めた2人であった。


目立ちたくないアルトにとってはエミルが目立ってくれる事によって目立たなくてすむので都合がいい。


ーこのまま決勝戦も一人勝ちして欲しいものだ。ー


「エミルってやっぱり凄い人だったんだ!」

「あの日はただ調子悪かっただけだったのかもね。」

「もしかしたら強さはアルトくんよりも強いんじゃない?」


人と言うのは単純だ。

あれだけ馬鹿にしていたのに力を見せつけるとすぐ手の平を返す。


そんな事を考えていたアルトを察したのかエミルがアルトに言う。


「あんなの気にしたらダメ。言わせとけばいいのよ!どうせあの手の人達の話なんてコロコロ変わるんだから。」


「そうだな。」

アルトは静かに頷くとエミルは静かに微笑んだ。


「そう言えば次の決勝戦で当たるとこ、私達と同じで全試合を一瞬で終わらせてるんだって。」


「まぁ心配する事はないだろ。」


「そうね。決勝戦も私一人で終わらせちゃうからアルトの出番はないわ!」


「期待してるぞ!」

アルトの存在を忘れさせてくれるほど目立って欲しいとアルトはエミルに期待したのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふふっ、伝説級の武器。選ばれし者達か。」

薄気味悪くローブを被った2人は笑った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大演習場


「只今からアルト、エミルペア対シグル、テイトペアの決勝戦をおこないます。両ペアは所定の位置へお進み下さい。」


「ぱっと終わらせて祝勝会するわよ!」

やる気満々のエミルそれを見て少し微笑むアルト

2人は円の中へと入った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

廃都ステージ


アルトとエミルはおよそ中心であろう場所まで移動を始めていた。


「多分もうすぐ中心だよね?そろそろ始めようか。」


エミルはカーミナルブレードを抜き魔法の発動を始める。


「索敵現象魔法霧の使い!」


エミルを中心に全方位に霧が立ち込め直ぐに廃都を包み込んだ。


「見つけた!これで決勝戦も終わりよ!水拘束魔法エルビズグルゲイル!」


エミルはいつも通りのコンボを決め相手を拘束した。


しかしそうはいかなかった。


テイトとシグルは、エミルの拘束魔法を何事も無かったかのように破壊した。


「はぁ、この程度か。シグルそっちはお前がやれ。俺のでる相手ではない。」


「うっす」


シグルは図体のでかいゴリゴリのパワータイプだ。

そして身の丈程のでかさの斧を持ちこちらへ近ずいてきた。


「選ばれし者よ。その程度か?」


その言葉と同時にその図体からは考えられないほどの速度で間合いを詰め強力な一撃を放つ。


その一撃をエミルはカーミナルブレードでくけ止めるが難なく吹き飛ばされた。


「ほほぉ、この一撃を耐えるか。そうでなくては。」


エミルは瓦礫の中から飛び出し距離を詰める


「加速!アクアジェット。」


体の周りに水を纏い猛スピードで突進するしかしそれだけでは終わらない。


「斬 ウォータースネイプ!」


体に纏う水の中から無数の水の刃が現れる。


その2つの魔法の発動に掛かった時間はおよそ1秒シグルとの距離約5mの所まで差し掛かっている。


「喰らえ!必殺アクアスレイド!」


シグルに無数の水の刃が襲いかかり、目の前にいたはずのエミルは高速移動で既に背後に回っていた。


前後からの拘束連斬である。


エミルは仕留めたと思ったしかし奴にはかすり傷程度の傷しか着いていなかった。


「嘘、でしょ...?」


「我にかすり傷を付けるとはいい度胸だ。しかしその程度。死ね。」


シグルが振った斧にエミルは直撃し吹き飛び壁に追突した。


シグルの一撃にエミルは息はしているもののほぼ瀕死である。


しかしおかしい。今の一撃は死を与えるほどの一撃だった。


「何故拘束されない?って顔をしてるな、選ばれし者よ。それはな書き換えたからだこのフィールドの術式を。」

ニヤニヤと笑いながら話すテイト。


「このフィールドの魔法はお前らペアが死ぬまで終わらない。そして外からは観ることも入ることも妨害する事差へ出来なくなっている。」

2人はニヤリと笑う


ーさぁデスゲームの始まりだ。ー


シグルはエミルの息の根を止めるべく歩き始めた。


アルトはエミルを守るため踏み出そうとするがその瞬間懐にテイトが入ってきた。


ー普通の人間の速さじゃない!ー

テイトの斬撃をアルトは件の鞘で防ぐ。


「よく防いだな。そうでなくては、選ばれし者よ!」


テイトは黒髪の中肉中背の男で2本のダガーで高速連撃をしてくる。


アルトは剣の鞘で全てを防ぐが正直テイトの攻撃なんでどうでもいい。


アルトはエミルの方を見たするとシグルは瀕死のエミルを蹴り飛ばした。


ーアルトの中で何かが切れる音がした。ー


「よそ見をするなどいいど...」


言い終わる前にアルトはテイトを蹴り飛ばし、シグルの方へ


シグルはトドメの一撃を放ったが既のとこでアルトは防ぎシグルも蹴り飛ばした。


「お前らだけはタダでは殺してやらねぇ。」


アルトの体から大量の黒い力が溢れ始めフィールドは混沌の闇の世界へと姿を変えた。


「ははっ、何をしたか知らんがよくも俺をコケにしてくれたな!真の力でぶっ殺してやる、、、。」


「「変異解放」」

テイトとシグルの体が闇に飲まれ本来の姿へと変貌した。

その姿は闇を纏いし武装の悪魔。

力は先程の数十倍にも膨れ上がっている。


「我々を本気にさせた事を後悔させてやる。」


「それはこっちのセリフだ。」


「はぁん?」


「エミルに手を出した事を後悔させてやる。」


薄れ行く意識の中薄らとアルトを見ていた。


「俺の名前はアルト・セシスタ。魔王アビストロの生まれ変わりだ。」


魔王アビストロ...?

その言葉はエミルにも届いている。


「この世界では平和を誓った。だからこの力を使う事は一生無いと思っていたが見せてやろうお前らに深淵を。」


「エミルお前だけは俺が一生守ってやる。」

その言葉と共にエグゼリオンの鞘の枷が外れた。


「ア、ルト、、、。」


そしてエミルは深い眠りに着いたのであった。


「そんなハッタリ聞くと思うか?しかしお前の力は魔王ベオウルグ様と新魔王様の邪魔になる。そして俺らをコケにした罪でここで死んでもらうぞ!」


今までの速度より数段早い速度で2人は攻めてくる。


しかし今のアルトにはそんなのは関係なかった。


アルトはエグゼリオンを抜き一閃した。


ただそれだけで2人は数百メートル先まで吹き飛んだ。


「その程度か?」


「どこまでも、、、コケにしやがって!チクショ!!!」


テイトはシグルの首を切り飛ばし自分の体に取り込み始めた。


「ははは、これが本来の姿。我が名はゲルガルド。魔王ベオウルグ様の配下にして新魔王様にも仕えるもの。」


ゲルガルドは漆黒のオーラを纏う4本の羽を持った悪魔である。


「だからどうした?今重要なのはお前がどれだけ残酷な死に方をするかただそれだけだ。」


「まだそんな戯言を、、、!」


「生憎俺の魔法で一瞬で消してやるのも悪くないとは思ったが、エグゼリオンがお前を斬りたいみたいでねぇ。試し斬りの相手にしてやるよ。」


アルトがエグゼリオンを構えた途端闇と光の力が溢れ始める。


アルトの力は元々漆黒の闇だがエグゼリオンは漆黒の闇をも浄化する光だ。


そして光と闇が共闘する時新たな力が生まれるのであった。


「生意気な口一生開けなくしてやる!邪炎滅龍の砲撃」


ゲルガルドの手から漆黒の炎の破壊砲が放たれた。


「無に還れ。ライトベリアルスラッシュ!」

闇と光の一撃が漆黒の炎を突き破る。


そしてゲルガルドの体を光と闇が切り刻む。


「ただで、ただで済むと思うなよ、、、!この学園にも我が同胞はまだ潜んでいる、、、。同胞達は貴様を絶対に、逃がさない、、、。」


ゲルガルドが消し飛んでもこの技は止まらない。

光と闇はフィールドの術式事全てくらい始めた。。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルトは瀕死のエミルの元にいた。


このままだとエミルの命は危ない状況なのだ。


しかしアルトは魔王であった時、自分への回復魔法は持っていたが他者への回復魔法は持ち合わせていなかった。


この術式をくらい尽くすまでにまだかなりの時間がかかる救護を待っていたら助からないであろう。


「エミル、俺はこれからどんな事があってもお前を守ろう。そしてこれがお前にしてやれる俺の最善の作だ。」


アルトは自分の寿命の5年分と引き換えに今までアルトは使うことが出来なかった完全回復をさせる秘術を使ったのであった。


これはエグゼリオンがもたらす力であり今までのアルトの力ではない。


しかしこの魔法を使うということは相当のリスクがあった。


魔王の頃とは違い人は寿命が短いのだ。


するとエミルは目を覚ました。


「アルト、わたし、」


「死ななくて良かった、、、。」

産まれた時すら泣かなかったアルトが初めて涙を流したのだ。


「アルトが助けてくれたの?」


小さく頷く。


エミルは泣きながらアルトに抱きついた。


「死ぬかと思ったよぉー!!!!」


そして2人は落ち着くまで抱き合ったままでいた。


落ち着いたエミルが話を始めた。


「あのさ、アルトって、魔王アビストロの生まれ変わりなの?」

これからの展開どうなるんでしょうかね!

次回をお楽しみに。

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