序列クラスマッチ①
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グレイシア学園に変わり2ヶ月が経った頃
「遂に来月からバトルマッチが始まる。ルールは8対8の団体戦、先に5勝したクラスの勝ちでドローの場合双方のクラスの上がり下がりはステイとなる。戦いは1VS1のバトルマッチで、相手を気絶もしくは戦闘態勢へ不能にした方の勝ちとなる。それでお前達には明日から階級の序列を決める総当りのクラスマッチを行ってもらう!」
「序列を決める理由はなんですか?」
「序列を決めることにより個々の実力を明確にし競い合ってもらうためだ。序列が高ければそれだけ優位に立てるという事だ。そしてクラスの序列が低いメンバーはバトルマッチに参加出来ない決まりになっている」
「参加出来ないとどうなるんですか?」
「そりゃもちろんその者達は階級は上がらず負けた者達と同じクラスで序列争いをしてもらう。つまり強いものは上に行き弱い者は離される。それがこれからのルールだ」
「つまり俺達は仲間でありライバルになるって事か」
「でもこれって全員にチャンスがあるってことね!クラスマッチで序列8番までに入れば上の入れ替えに参加出来る。公平でいいじゃない」
エミルはやる気に満ち溢れている。
「運良くこのクラスに入れたやつが勝てると思ってんのかよ」
突っかかってきたのはとうやだ。
「あんたのその言葉後悔させてやるわ」
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「なぁエグゼシス」
「どうしたアルト?」
「どうしてまだ小さいままなんだ?」
アルトの体は縮んだままだった。
「もしかすると一種の後遺症なのかもな。何かの拍子に戻るかもしれないし心配するな」
「まぁいいか……」
「お兄ちゃん!遊んで!」
「おっ、アウラ何して遊ぶか?」
「鬼ごっこ!アウラも触手使わないからお兄ちゃんも魔法禁止だからね!」
「あぁわかったよ」
最近アウラは鬼ごっこにハマっている。
アウラは普通に遊ぶことが出来るのが幸せなのだそして楽しそうなアウラを見てるとアルトも少し心が癒されるようだ。
「よし、エグゼシスお前鬼な。魔法禁止だから心して探せよ!」
そう言って二人は駆け出した。
「ま、また僕から鬼なのかよ!」
何だかんだで楽しんでるエグゼシスだった。
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次の日
クラスマッチが始まった。
「第一組第一試合アルト対ゆうりの試合を始める」
「一発目から大本命かよ」
「見物だな」
「まっ結果は見えてるけどね」
「始め!」
始めの合図と共にゆうりが高速で接近してくる。
「また同じ手か……」
アルトが構えるとゆうりはアルトの背後に回り込んで剣を構える。
「同じ手を使うかよ!緋剣の壱 エンブレア」
燃える一閃がアルトを襲う。
キン!
闘技場に剣のぶつかり合う甲高い音が鳴り響く。
「小さくなっても流石だな……」
ゆうりの渾身の一撃をアルトは振り向くこと無くエグゼガルドで止めて見せた。
「流石だな。俺にエグゼガルドを使わせるとは良い腕をしているよ」
「舐めやがって!」
ゆうりは一旦距離をとり、力を溜める。
そして一気に接近する!
「くらえ!」
勢いよく横薙ぎに一閃空に剣が吹き飛んだ。
「はぁ、俺の負けだお前強すぎだろ」
アルトのエグゼガルドは、ゆうりの剣を弾き飛ばし、ゆうりの喉元に剣を突き立てていた。
「勝者アルト・セシスタ」
「いやいや流石に強すぎだろ」
「あんなの無理だろ」
「まぁ、当然だな」
「アルト様なら当然ですね」
「アルトいずれ俺が超えてみせるからな!」
悔しそうにゆうりは言い放つ。
「それは楽しみに待ってるぞ」
そう言ってフィードから出た。
「それじゃ次!第二回戦のぼる対エミルの試合を始める」
「運良く入ったやつか」
「お手並み拝見だな」
「エミルお前なら大丈夫だ」
「あんな奴らけちょんけちょんにしてしまいなさい!」
「大丈夫。私もう負けないから」
そう言ってフィールドに立つ。
「それではいざ尋常に始め!」
エミルはカーミナルブレードを抜き静かに構える。
いつもとは違いかなり冷静だ。
エミルの中から出た水の魔力が体の周りを静かに漂っている。
「来ないならこっちから行くぞ!」
のぼるの能力は吸収と放出。
右手で取り込んだ力を左手で倍にして放出すると言う力だ。
特に厄介なのはのぼるは近接戦闘が得意という事だ。
のぼるは一気に距離を詰めエミルの頭部に回し蹴りを放つがそれはエミルの作り出した幻影で空振りに終わる。
「どこに攻撃してるの?こっちよ」
エミルはのぼるの背後に立っていた。
「くそ!」
振り返り殴りかかるがこれも幻影
「舐めやがって!」
次々に現れる幻影を片っ端から潰して行くがどこにもエミルはいない。
「もういいかしら?」
カーミナルブレードにかなりの量の魔力が集まり、エミルは剣を振り上げる。
「龍神の舞!」
振り下ろされたその剣から水の龍が解き放たれ、のぼるを襲う。
「そんなの無駄だ!俺が吸収してやる!」
のぼるは右手を構え龍を待ち構える。
しかしその龍はのぼるの右手を交わし、背後からくらいつき、空高くに舞い上がる。
「ドラゴンダイブ」
水の龍は垂直落下しのぼるを地面に叩きつける。
そしてのぼるは気絶した。
「のぼる戦闘不能!エミルの勝ち!」
「つ、強い……」
「なんであれでメンバーに選ばれなかったんだよ」
「当然よ!元々アルトのパーティーメンバーよ弱いわけがないじゃない」
「ありがとねルリア!」
「と、当然よ!仲間じゃない!」
(影で1人ずっと特訓してるの見てたら応援しないわけないじゃない)
ルリアは何だかんだでエミルを認めているみたいだ。
「よし!それじゃ!元アルストラ学園組の快進撃と行きますか!」
「おう!」
皆は気合を入れるのであった。
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今後頑張れます。




