新しい始まり
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体がだるく目が重いこう感じた事は何年いや、何万年ぶりか、ゆっくりと目を開けると底には白い天井が広がっていた。
「アルト!?目を覚ましたの!」
「エミル?」
不安そうな顔のエミルと目が潤んでいるアウラがいた。
「お、お兄ちゃんが起きた……うぇーーーん」
アウラは感極まって泣き出してしまう。
「あんたいつまで寝てんのよ……心配したじゃない!」
「あれからどれくらい時間が経ったんだ?」
「1週間よ……」
「俺そんなに寝てたのか……」
ゆっくりと体を起き上がらせると自分の体に起こった変化に気づく。
「あれ……俺……縮んでね?」
「お、起きたかアルト!」
そう言って近付いてくるのはエグゼシスだ。
「エグゼシス、なんで俺縮んでんだ?」
「これは副作用だ。お前が無理に力を引き出し魔王化、更には勇者化した事による反動がこうやって今跳ね返って来てるんだと思う。ま、時間が経てば元に戻るから安心するんだな」
今のアルトの姿は歳で言うところの10歳程の子供だ。
力は健在みたいだがどうもカッコつきそうがないな。
「お兄ちゃん!元気になったらまた遊んでね!にひひ!」
お兄ちゃんと言いつつもアウラは同い年の子供を見ているような目で俺を見てくる。
「はぁ……」
小さくため息をついた。
「そう言えばなんで異界の魔王が俺らの前に現れたんだ?オルタルトは誰かがここに呼んだって言っていた気がするがどういう事なんだ?」
ふと思い出したかのようにアルトは疑問を投げ掛ける。
「実は私、アルトの一試合目が終わって外に出た時に変なクリスタルが外に配置されているのを見たの。それでそれが何なのか調査していたの。」
「なんでそれを知らせなかった!」
「仕方ないじゃない……途中で見つかって拘束魔法で捕まってたんだから……」
「お前また捕まってたのか……」
「好きで捕まってないわよ!」
「それで何か掴めたのか?」
「誰かに依頼されて決勝戦に異界の魔王を召喚させる準備をしてたみたいなの。まぁ結果的にそれが成功して異世界の魔王を召喚させちゃったんだけど……」
「という事はやっぱりディスクラウド学園が絡んでるな。決勝戦の時あそこの理事長こっちを見て笑ってどこかに行きやがったんだ。てっきりエミルとルリアを捕えて何かしようとしてるんだと思っていたが、まさか異世界の魔王召喚してくるとわな。それじゃルリアは、なんで決勝戦に来なかったんだ?」
「それは……私を心配して探してくれたみたいなの。ルリアは私が調査してる事を知っていたから」
「あいつなんでそんな大事な事俺に言わなかったんだ……でもまぁエミルを助けてくれた事には感謝しないとな」
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「魔王オルタルトを召喚しておいて奴を仕留めきらんとは些か持ってないな人間よ」
「つ、次は必ず!」
「お前らに次はない」
男は跡形もなく消されてしまった。
「さてと、どうするか。元魔王がまさか勇者になるとはな、何とも笑える話だ」
そこにはあ12人の影が集い笑っている。
「全ての世界を統一する魔王様の誕生は近い。我らが十二位界が魔王様誕生前に貴様の首を世に晒してやるぞ」
「我が十二位界にも入れぬ雑魚。オルタルトを倒したくらいで図に乗るなよ。アルト・セシスタ」
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2日後事態は動く
ディスクラウド学園がある国ディシディス国が何者かによって滅ぼされたのだ。
ディシディス国が滅ぼされた事を深刻に思ったアベストロイア王国とグラスディア王国は先の戦いに向けて同盟を結んだ。
そして更なる兵力を作る為二つの学園は合併するのであった。
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1ヶ月後
二つの学園は名を改めグレイシアと改名され、学園の新しい階級を元にクラスは新しく編成された。
グレイシア
グレイス
グレイ
グル
この最高位をグレイシアとした4段階の階級に分けられた。
最高位のグレイシアで卒業したものは七大階級のダイヤモンドとして世に出ることができる。
そしてこの学園の他と違う所は階級によってクラス分けされる所だ。
なのでこの学園には学年が存在しない。
そして……
「なんで俺がグレイからスタートなんだ?」
アルトは不服である異界の魔王を倒したのに何故かアルトはグレイからのスタートだ。
「まぁそれには事情があるのよ……」
ルリアは説明してくれた。
オルタルトとの戦いで世界は漆黒に包まれた。
それの後遺症で決勝戦から後の記憶がアルトとその仲間達以外全員消えているのだ。
なので決勝戦が終わると同時に会場は跡形もなく消えて皆は何故か学園へ避難させられアルトは縮んでいたのだ。
「な!?アルト・セシスタ!なんでお前縮んでんだ!?いやアイツの弟か?」
絡んできたのはゆうりだ。
「なんだお前もここなのか」
「バトルマッチでは敵だったがこれからは仲間だ!よろしく頼むぞ!」
バトルマッチの時とは違いやけに元グラノース学園のメンバーは好意的だ。
「どうやら両学園の一年トップ組はみんなグレイ第一組見たいだな」
「お前ら、席に付け。講義を始めるぞ」
そう言って入って来たのはカミルエルダ先生だった。
「今日からお前達の担任になるカミルエルダだ知ってるやつもいると思うがよろしく頼む」
皆は頭を下げた。
「今回は講義と言うよりは説明だ。今回学園が合併し、グレイシア学園となった。そしてお前達は階級グレイに属する事になる。この階級は上がりもすれば下がりもする。気を引き締めるように!」
「どうやったら上の階級に上がれるんですか?」
とうやが質問をした。
案外先生には普通に敬語で話せるらしい。
「良い質問だ。この学園には学年はない。そして今は前の学園での学年の最高ランク順に階級が設定してある。そして18歳本来卒業の年になったらその階級で卒業となる。そしてこの階級は月に一度行われるバトルマッチで変動する。そしてその階級の最高クラス第一組だけが上の階級への挑戦権を持つことが出来ると言うわけだ。くれぐれも二組に足を救われないようにな」
今いるのは第一組つまり既に上位階級への挑戦権を持っているという事だ。
「あと、最高位グレイシアは一クラスしかない。しかもメンバーはバトルマッチに参加出来る人数8人だけだ。いずれはお互い戦うことになるかも知れないお前達は味方であり敵だ!お互い精進するように」
「絶対にアルトの隣を歩いてみせる!これから強くなってみせる!」
そう意気込むエミルを見てアルトは笑った。
ちなみにエミルが何故このクラスにいるかと言うとたまたまひとり分の枠が空いていたからであった。
「あっ言い忘れてた。グレの皆は元グラノース学園でこれからかなりしごかれると思うんだけど、今いるここ元アルストラ学園に来てしごきを回避するためにかなり強くなって帰ってくると思うから覚悟しといたがいいわよ。なんせグレは下克上でグレイの一組に決闘を出せる決まりになってるから」
カミルエルダのその笑顔はまるで悪魔のようだった。
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今後頑張れます。




