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魔王化

毎日朝6時に投稿して行きますので応援よろしくお願い致しますm(*_ _)m

エミル達は会場やその近くに居る人たちを全員安全な所まで避難させ作戦を立てていた。


「相手は異界の魔王。流石のアルトと言えど正直きついかもしれない」


「そうね、避難を私達に任せた時のアルトの顔今までにないくらい焦っていた」


「襲ってきた奴そんなに強いのか!?」


「あんたの目と耳は節穴か?今も会場の方から聴こえるでしょ轟音が!ここから何キロ離れてると思ってるのよ」


マサトは唖然としている。


「しかしアルトって何者なんだ?異界の魔王と戦えるほど強いなんて……」


エミルは意を決して皆に伝える事にした。


「アルトは……魔王の生まれ変わりよ。しかも2万年前にいた最強の魔王アビストロの」


「それって不味いんじゃ無いのか?最強の魔王の生まれ変わりって事は世界を脅かす魔王になる可能性があるってことじゃ……」


マサトを睨みつける。


「今のアルトはもう魔王じゃない!普通の生活を望む普通の男の子よ!ふざけたこと言わないで!」


「で、でもよ……」


ここでルリアが口を挟んだ。


「昔は昔、今は今よ。もしもアルトが悪い奴ならそもそもあそこで会場の皆を避難させないわ。何より今私達を救うために戦ってるのはアルトよ。マサトあんたに異界の魔王に1人で戦うだけの勇気はあるの?」


「わ、悪かったよ……」


「本題に入りましょ。アルトは私達の仲間よ!仲間が戦ってるのに私達が戦わない訳にはいかないは!」


「でもここに轟音が聴こえる程の戦闘が行われてるんだったら僕達が行っても足でまといになるだけじゃないのかな?」


拓斗の言葉に皆は静まり返った。


「それでも私はアルトを助けたい。力にならなかったとしても見届けたい!」


「アルトが殺られたらどの道、みんな終わりだ。行くだけ行こう!何か役に経つかもしれないし!」


「わ、わかったよ。なら助けに行こ!」


満場一致で決まったようだ。


「大丈夫アルト様は負けない。最強だから」


「うむうむ!」


皆はアルトの元へ向かうのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そしてアルトとオルタルトの戦いは一方的なものになっていた。


魔王化した完全状態のアルトの動きはオルタルトですら目で追うことは出来ず一方的な暴力がオルタルトを襲う。


アルトはオルタルトを粉々にし、細切れにし、引きちぎる。

残酷すぎる光景である。


オルタルトは自分の特性上超速再生してしまう為死の苦痛をひたすら味わう形になっている。


「貴様、世界を征服したと言ったな」


超速再生するオルタルトの顔は苦痛に歪んでいる


「この程度でか?」


そう言って顔面を握り潰した。


オルタルトは無限に続くかのような死の暴力に相当なストレスがかかり精神が崩壊し始めていた。


尚もアルトの暴力は続く。


「そろそろ飽きたな。終わりにしよう」


超高密度の小さなエネルギーをオルタルトに向けて構えた。


「死ね」


その一撃はオルタルトの全身を包み灰に変えていく。


その時、オルタルトの中の魔王核が砕け散った。


「グォォォオオオオ!!!!!」


消し炭になる予定だったオルタルトの体から莫大なエネルギーが溢れ出しアルトの一撃が掻き消された。


「ほぅまだやるか?」


明らかにオルタルトの様子がおかしい。


そうこれは


暴走である。


気が付くとアルトは蹴り飛ばされていた。


明らかにさっきまでのオルタルトより数段力が増している。


空中で体制を整えオルタルトへ一気に突進、斬撃を浴びせる。


しかし直ぐに再生し襲ってくる。


八つ裂きにしてもダメージがないのか、動きが止まらない為とてつもなく厄介である。


空中に突如現れた無数の剣がアルトを襲う。


既の所で全て受け流す、しかしオルタルトは大技を発動させていた。


「ベリアルスラスト」


闇の一撃がアルトを襲い膝を付く。


「さすがに強いな……」


「アルト!お前はまだ人を守る側の者か?」


エグゼシスは魔王化したアルトに問いかける。


「何を言ってんだ。俺は目立たなくて平凡な生活を望む者だ。それを脅かす者は何人たりとも許さんぞ」


いつものアルトである。


「よかった!魔王化してもお前はいつものアルトなのだな!?」


「当たり前じゃねぇか元々俺は魔王だったんだ変わるわけねぇだろ」


言われてみればそうである


「奴を倒す方法はただ一つただ今のお前じゃ倒せない」


「それはどういう事だ?」


「考えても見ろ魔王であるお前自身はどうやったら倒せる?」


「心を醜悪し負けを認めさせ再生出来ない死を与える事だ」


「奴が正気が無い以上それは出来ないだろ。魔王を倒す方法はもう一つある」


「勇者が持つ光エネルギーか!」


アルトは納得した。

エグゼリオンは勇者の剣だそれを使えばやつは倒せる事になる。


「アルトよエグゼリオンを見てみろ。魔王化した事によって今は闇の剣になっている。だから奴を倒す事は不可能だ」


「ならどうすればいいんだ」


「お前が光になれ。アルトよ」


「アルト!」


名前を呼ぶ声がし、振り向くと仲間達がいた。


「助けに来たわよ!」


「な!?お前達じゃ無理だ!逃げろ!」


その刹那、オルタルトはエミル達に向かい突進して行った。


「くそっ!」


オルタルトの一撃を既の所で止め、弾き返す。


「何しに来た!本気で死ぬぞ!」


「それでも俺達はお前の力になりたいんだ!」


みんなの意思は固かった。


「わかった。お前らの気持ち受け取ったよ。俺は絶対に勝つ。だから帰れ」


アルトの闇のエネルギーが無くなり、髪が白髪に変わっていく。


「俺に任せろ」


アルトの紅い瞳は輝く黄金色に変わり、こちらに笑顔を見せた。


「わかった。任せたぞ!」


拓斗は皆を無理やり空間魔法に放り込み避難させる。


「死ぬなよ」


そう言って皆は避難した。


「みんなのおかげでやつを倒せるな。」


「うん」


アルトは頷いた。


そしてエグゼガルドとエグゼリオン。


2本の剣は1つになりエグゼシスとして姿を変えた。


「これがほんとのラストバトルだ!」

面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださると凄く嬉しいです!

今後頑張れます。

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