決勝戦
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試合開始と同時にゆうりは、前の試合同様アルトに超高速で接近し殴りかかった。
しかしそこにいたはずのアルトの姿はない
「なに!?」
その刹那アルトの回し蹴りがゆうりの後頭部を襲う。
ズドーン!
ゆうりは顔面から地面に激突し吹き飛んだ。
「次はお前だ」
アルトがとうやに向き直る。
「調子に乗るな!!!」
腰の二丁拳銃を抜き魔力を溜める。
「デストロイブラスト!」
強烈な一撃が放たれ一直線にアルトを襲うが難なくそれを交わす。
「ふっ、まだだ!」
交わしたはずの一撃が真横から飛んできた!
「だからなんだ」
それも難なく交わす。
しかし交わしても交わしても別方向からそれは襲ってくる。
「これでどうだ!デストロイブラスター」
とうやはなんとデストロイブラストを連射し始めた!
「これで交わせないだろ」
交わし続けていたアルトの動きが止まる。
「お前はその程度なのか?」
不規則に別方向から襲ってくる強力なエネルギー弾をアルトは素手で全て弾き落とした。
「な、なんということでしょう!一対二と不利な状況の中、不利と言うのを感じさせない、いやハンデだと言わんばかりの実力!強い強すぎるぞこの男!アルト・セシスタ!」
「「うぉぉぉおおお!!!」」
会場のボルテージが一気に上がり始めた。
「こ、こんなコケにされたのは産まれて初めてだよ」
蹴り飛ばされたゆうりが立ち上がる。
「ここからは問答無用!死んで後悔しろ!」
ゆうりは腰の剣を抜き何やら呪文を唱え始めた。
「我が体内に宿りし力かのものを倒すべく今解き放つ!オールリミッター解除!」
ゆうりの体に鎖のような物が現れそれが引きちぎれる。その途端とんでもない力と魔力が湧き出した。
「おい、とうやお前も解放しろ」
「あぁ、こいつは絶対ぶっ殺す」
とうやが銃を構えると魔法陣が浮き上がり鎖が浮き上がる。
「我が体内に宿りし力かのものを倒すべく今解放する!オールリミッター解除!」
とうやに絡み付く鎖は引きちぎれこちらも魔力と力が溢れ出す。
「俺らを怒らせた自分を呪え!」
さらに加速度を上げたゆうりが剣を構えこちらえ迫る。
さらに、デストロイブラストを遥かに超えるエネルギー弾をとうやは連射し始めた。
アルトはとうやの銃弾を全て交わし、異次元ポケットから引き抜いたエグゼガルドでゆうりの斬撃を止める。
その刹那アルトは後ろへ飛びとうやの銃弾を交わしてみせる。
「まさか、ここまでやるとわな」
ゆうりは剣を鞘に直し居合の構えに入った。
「絶縁の壱 斬!」
今までにない、威力の一撃がアルトを襲う!
交わすのを試みるが全方位から銃弾が飛んできている。
「終わりだ!」
ゆうりととうやは勝ちを確信した。
「さすがに死んだろ!俺達を怒らせたお前が悪いんだ!」
しかし
「なに!?」
そこには2本の剣を持ち無傷で立つアルトの姿があった。
「良かったな。お前らエグゼリオンを抜くに値する人間みたいだぞ。ただエグゼシスには認められなかったみたいだけどな」
その刹那アルトはゆうりの懐に潜り込んでいた。
「なに!?」
ギリギリでアルトの一撃を防ぐが結界を突き破り場外の壁へ激突。
「ちっ!くらえ!絶技 デスオブザミリオン!」
とうやの拳銃から百万の銃弾が打ち出され空間の中に姿を消す。
その途端四方八方から銃弾がアルトを襲う。
「どっどうだ!!!」
土煙が消えそこにはアルトが立っていた。
「ばっ、バケモノか!」
全ての弾を斬り落とし、無傷でアルトはそこに立ち剣を構える。
「終わりだ」
とうやの懐に潜り込み武器を斬り裂いく、とうやの拳銃は粉々に消し飛んでしまった。
「まだだ!」
最後の力を振り絞り超高速でゆうりはアルトに迫ってくる。
しかし気が付くとアルトはゆうりの背後にいた。
「往生際が悪いぞ」
ゆうりはそのまま地面に叩きつけられ剣は粉々に砕け散った。
「嘘だろ?なんでだよ、俺達が負けるわけ……」
「これが現実だ。当たる相手が悪かったな」
アルトはフィールドを去ろうとする。
「待てよ……どうやって交わしたんださっきの攻撃」
「簡単だ。全て斬った」
「ははっ、お手上げだ……」
「圧倒的な強さ!覚醒したゆうり選手ととうや選手を全く寄せ付けず優勝はアルト、ルリアペア!」
「「うぉぉぉおおお!!」」
会場中が歓声で沸く。
しかしそれは起こった。
ズドーン!!!!!!
フィールドに1人の男が立っていた。
「我をここに呼んだ不届き者はどいつだ?お前か?」
アルトが異変に気付き振り返ると、腹に風穴が開いたとうやが立っていた。
「う、嘘だろ……」
とうやはそのまま地面に倒れ込んだ。
「我をここに呼んだ不届き者はお前か?答えよ」
そこに立っていたのは2万年前にも感じたことの無い異常な魔力の持ち主だった。
「答えぬならば……」
「皆殺しだ」
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今後頑張れます。




