準決勝
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「なんと言うことでしょ!第二回戦第四試合、試合開始からわずか10秒、アルストラ学園拓斗選手とニムル選手が地に伏せました!」
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時間は遡り試合開始の5分前
「拓斗、ニムル相手はグラノース学園の1番手だ油断するなよ」
「わかってるよ!無様に負けたりしないさ」
「アルト様!わっちがズババッと倒してくるからしっかり見ててくださいね!」
「ああ、行ってこい!」
アルトは2人を送り出した。
「これから第二回戦第四試合を始めます!アルストラ学園拓斗、ニムルペア対グラノース学園ゆうり、とうやペアの試合を始める。」
「ねぇ、君達さ、アルストラ学園の3番手でしょ?2番手の実力を見た限り君らじゃ僕達に勝つ事は不可能だよ。」
「は?お前何言ってんだ。わっちに喧嘩売ってんのか?殺すぞ」
ニムルの体から大量の赤い魔力が溢れ出す。
「いやいや、ただの忠告だよ。痛い目見たくなかったら棄権しな。」
「審判早く試合を始めろ!」
「は!いざ尋常に始め!」
「調子に乗ってるとぶっ殺すぞ……」
合図と共にニムルは超高速でゆうきに迫る。
「はぁー、やはりこの程度か」
大きな衝撃と共にニムルの視界は暗転した。
「嘘だろ……」
呆然とする拓斗
そして大きな衝撃により拓斗の視界も暗転するのであった。
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「な、何が起こったんだ……!全くわからなかった」
「残念ながら私も何が起きたか分かりませんでした」
マサトとネネも唖然としている。
無理もない拓斗とニムルが一瞬でやられたのだ、しかも何が起きたかも分からずに。
「今のはただの身体強化だ。強いて言うなら普通の物では目に見えないほどの速さで動こる程のエンチャントだけどな」
「嘘だろ!?今のがただの身体強化だって言うのか!?」
「高速で動けるニムルには動きが見えてたみたいだけどな冷静さを保っていれば奴の攻撃交わせたかもしれないな」
「こんなの攻略法あるのかよ……」
「ある」
「どんな方法だよ」
「それは……」
ネネとマサトは次の試合の為に作戦会議を始めたのであった。
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その頃エミルは外の怪しい動きを追っていた。
「準備はどのくらい整った」
「あと半分です。決勝までには間に合うかと」
「そうか。なら準備を進めろ」
「はっ!」
一体なんの準備をしてるのかしら怪しすぎる。
霧魔法インビジブルスキンで姿を隠しこの者達の行動を探る。
「こんなのほんとにいいのかよ。下手したら俺たち死ぬぜ?」
「どの道ここから逃げたら死ぬんだからやるしかねーよ。」
「でもよぉー異界の魔王を召喚するだなんてほんとどうかしてるぜ」
異界の魔王ですって!?
まずいアルトに知らせないと!
振り返ったその瞬間
ドンッ!
エミルは人にぶつかった。
「ほほぉ隠れて聞き耳立ててるとはいい度胸じゃないか」
しまった!
見つかった!
エミルは逃げようとするが時すでに遅し。
「上位拘束魔法 闇の監獄 儀式が終わるまでそこで大人しくしてるんだな。儀式が終わればお前はどうせ異界の魔王に殺される」
「また捕まってしまった!まずいどうにかしないと……」
お願いアルト異変に気付いて……
そう願う事しか出来なかった。
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「これより準決勝第一試合を始めます!グラノース学園あやと、のぼるペア対アルストラ学園アルト、ルリアペアの試合を始めます!」
「例え君達がアルストラ学園の1番手だろうと僕らがこの試合で退場させてあげるよ。」
「戯れ言を負けるのはお前らだそしてこれは決定事項だ。」
「そうよあんたらなんかに私達は負けないわ!」
「いざ尋常に始め!」
始まりと同時にあやとが仕掛ける。
「アイシクルレイ!」
空に魔法陣が現れ大きな氷柱が大量にアルト達を襲う。
「そんなの喰らわないわ!」
ルーン文字を空に記し魔法が発動する。
「ルーン魔法 絶対障壁!」
アルトとルリアを護る透明の壁が現れた。
「その程度の攻撃じゃこの障壁は壊せないわよ!」
そう言ってルリアはルーン文字を書きなぐる。
「これで終わり!ルーン魔法 流星の涙」
空に大きな亀裂が入り、そこから大きな隕石が勢いよく落下して行く。
「ほぉ、面白い」
のぼるは流星の涙へ向け跳躍し右手で触れた。
「この力、倍にして返すぜ!」
そう言って右手に隕石が吸い込まれる。
「リフレクトバースト!」
左手からスピードも威力も増した流星の涙が放たれる。
「なんですって!?」
ルリアは絶対障壁を構えるが難なく突破
「まずい……」
ルリアが諦めかけたその時
奴は前に出ていた。
「へ……?」
アルトはルリアの前に出て、片手で流星の涙を止めて見せた。
「リフレクトバースト……こういう事か?」
アルトはただ片手で押し返した。
ただそれだけだった
しかしそれは、とてつもない速度であやととのぼるの頭上をかすめて行き、隕石はフィールドに張ってある結界と共に消し飛んだ。
「や、やつは何をした……!?」
「わ、わからない……一つ分かるのはアイツはやばい!」
危機感を察した2人は行動に出た。
「あやとあれをやるぞ!」
「わかった!極大魔法エルレイルブリザード!」
あやとはのぼるに向け極大魔法を放った。
のぼるはそれを右手で吸収しこちらへ向けてきた。
「これで終わりだ!圧縮リフレクトインパクト!」
極大魔法であるエルレイルブリザードを右手で吸収圧縮し、さらに力を濃密にし倍にして打ち返す2人のコンビネーション技だ。
ルリアは確信したこれで負けると、流石のアルトでもこれは停めれないと思った
しかし
「魔人を倒したからなかなかやると思ったが」
「まあまあだな」
そう言って腰にぶら下げている剣でわなく。
突然どこから現れたか知らない剣で奴らの魔法を斬り消した。
「まあ、エグゼガルドを抜かせたくらいの力ってことだな。行け」
そう言うとアルトはエグゼガルドを異次元ポケットに直し地面から突然現れた触手が二人を捕らえ二人の魔力を吸い上げる。
「ち、力が……」
「勝負あり!なんと言う事でしょう!とんでもない魔法を片手で止め、極大魔法をさらに圧縮した魔法をどこから現れたかわからない剣で叩き斬り、挙げ句の果てには無詠唱でモンスター召喚をし二人を気絶させた!!!!強い強すぎるぞこの男!アルト・セシスタ!!!!」
「「ウォォォオオオオ!!!!」」
会場は訳の分からない光景に歓喜の嵐を巻き起こしアルトは静かにフィールドを去ったのであった。
「とんでも無く目立ってしまった。あの程度なら目立たないと思ったのに……」
「いやいや目立つでしょ!私の大技の威力倍増番を片手で止めといて何言ってんのよ!」
「いやいやあれは奴らがそうしたからそれを真似しただけだ別に凄かないぞ。」
「やり方が違いすぎるのよ!」
「ちょっと私また外の空気吸ってくるわ」
「おう」
そう言ってルリアは控え室を後にした。
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