ネネ
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戦闘を終えて控え室に戻ると皆が待っていた。
「さすがルリア一人で全部倒してしまうなんて流石じゃないか!」
「当たり前じゃない!でも気に食わないのはアルトの奴目立ちたくないからとか言って全部私に押し付けたのよ!?俺が出る幕ではないとでも言いたげですごく腹立たしいわ!」
「まぁアルト様は目立ちたくないのだから仕方ないわ」
「はぁ、私ちょっと外の空気吸ってくるわ。」
そう言ってルリアは控え室から出ていった。
「ペアなんだからもっとペアらしくしなさいよ……」
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「続いて二回戦第三試合を行います!ディスクラウド学園ネネ、マサトペア対グラノース学園ゆうき、カイペアの試合を始めます選手はフィールドへ集まりください。」
「ネネ、第一試合で戦っていたペアより今から戦う相手は強いはずだ。魔人より強いのは明白思い切りやって来い」
「分かりました。アルト様の配下の力シカト見せ付けて来ます」
ネネはいつも以上に気合いが入っているようだ。
そして俺の力が解放されたことにより直属の配下であるネネとニムルの力も数段上がっているように思える。今回の試合まだどうなるかは分からない。
「俺の力でバシッと勝ってくるから大船に乗ったつもりで待ってろ!」
そう言ってマサトとネネはフィールドへ向かった。
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ルリアのルーン魔法はかなり強力ね。でも私はあの子を超えないと行けない絶対にアルトの隣に戻って見せるんだから。
そんな事考えながらエミルが歩いていると外で休んでいるルリアを見つけた。
「こんな所で何してるの?」
「あぁ貴方はアルトと一緒に転校してきた転校生ね。私は見ての通り休憩してる最中よ。」
「貴方すごく強いのね。」
「当たり前じゃない!私はルーン魔法が使えるのよ?負けるはずないじゃない」
「アルトにぼろ負けしたくせに。それにしてもルーン魔法って凄いのね。」
ルリアはムッとしたが答えてくれた。
「ルーン魔法はこの世界の魔法じゃないの。」
「それってどういう意味?」
「そのままの意味よ。私は別の世界で大賢者として生き、寿命で死んでここの世界に転生したの。だからあなた達がルーン魔法を知らなくても当たり前って事よ。」
「だからそんなに強かったのか」
「私には実はもう1つ能力があるのそれは……」
ルリアが話そうとした時エミルは妙な事に気付く。
「話の途中で悪いんだけどここに来た時あんな置き物なかったわよね?」
エミルが指さす先には大きなクリスタルが浮いている。
「確かに言われて見れば無かった気が……」
そして何やら外の人の動きが慌ただしい。
「ここは私が調べてみるわ。ルリアは控え室に戻って試合に集中しなさい」
「もしも何かわかったら知らせるのよ!いいわね!絶対だからね!」
ルリアはそう言って控え室に戻った。
「私だってアルトの力になってみせるんだから」
エミルは調査を始めたのであった。
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ルリアが戻った頃にはネネ達の試合は既に始まっていた。
ネネはリーグルハイドを召喚し、マサトは雷魔法で敵に仕掛ける。
しかし相手も負けてはいない。
カイが大きなゴーレムを召喚し、ゆうきが刀で応戦する。
「桜花絢爛 壱の方 一文字!」
高速移動したかのような速さでマサトは相手の間合いに入ってしまうが間一髪の所でそれを交わす。
「あぶねぇ雷魔法を体に付与してなかったら殺られてた」
負けじとマサトは特大の魔法陣を展開する。
「極大魔法 雷帝の一撃」
空から大きな雷の手が現れ、特大の拳がゆうきを襲う
しかしその一撃をゴーレムが受け止め2人は無傷である。
「あのゴーレム厄介だぜ」
「ちょっとどいて」
「お、おう……」
普段は穏やかなネネなのだが今回は何故かすごく気合が入っている。と言うよりは機嫌が悪いのだ。
今回のバトルマッチはペアを先生が決めるとあってネネは密かにアルトと組めると心の中で思っていた。
しかし結果エミルならまだしも、どこの誰だかもわからない奴がアルトのペアになった事に不快感を覚えているのだ。
そして今その憂さ晴らしをしようとしている。
「リーグルハイド、クラスアップ 。現象進化リーグルガルド」
ネネの体内から大量の魔力が溢れ出しその魔力がリーグルハイドを包み込むそして何とそれは進化したのだ!
「消えなさい。水終焉魔法 ヘルズブラスター」
リーグルガルドの口にエネルギーが集まり、終焉の咆哮が吐き出された。
その一撃は一瞬でゴーレムを消し飛ばし、フィールドに張られている結界ごと破壊してカイを場外まで吹き飛ばした。
「はぁースッキリした!」
「まだ私が残っているぞ!」
ゆうきがネネの間合いに入り刀を抜く。
「それで?」
ゆうきの刀がネネに当たると思った瞬間刀が真っ二つに折れた。
「なに!?」
「竜水障壁。リーグルガルドの恩恵よ。これで終わり。」
リーグルガルドの尻尾がゆうきを吹き飛ばす。
「勝負あり!勝者、ネネ、マサトペア!」
「なんと言う魔力!なんと言う力とんでもない選手が現れたー!!!!」
「お、俺なにも出来なかった……」
「ふふふ」
何も出来ずに肩を落とすマサトとスッキリして機嫌のいいネネはフィールドを後にした。
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「へぇー、あの二人に勝つなんてなかなかやるじゃん」
「アイツらに勝ったところで俺らには勝てないけどな。」
2人はニヤリと笑った。
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