3学園合同バトルマッチ
毎日朝6時に投稿していく予定です。
ちゃんと毎日投稿します。
「遂に始まりました!3学園合同バトルマッチ!今年から魔王に対抗するべく戦力増強の為に行われるこの大会、なんと優勝した学園のペアのクラスには1階級昇進が進呈されます。更にさらに!優勝したペアには二階級昇進を確約されております!」
「優勝したらゴールドクラスに昇進だと!」
「王国騎士も夢じゃないぜ!」
他の学園の生徒がはしゃいでいる。
どうせディスクラウド学園の生徒だろ。
アルトはため息をつく。
「どうしたアルト?浮かない顔だね。」
腹を抑える拓斗が心配して話しかけてきた。
「どう頑張っても今回目立ってしまうからな項垂れても仕方ないだろ。」
「そうだよなアルトは目立ちたくないんだもんね。あんま無理するなよ。」
いやいやそれはこっちのセリフだよ!
「お前こそ無理するなよ。」
「うん。直ぐにトイレに行ってくるよ。」
そう言って拓斗は立ち去った。
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控え室
「ミーティングを始める。集まってくれ。」
控え室には今回のメンバー6人しかいない。
他のクラスメイトは応援席で待機である。
「今回のバトルマッチは学年対抗戦だ。戦う相手は同じ学年臆することは無い!お前らなら勝てる!以上」
静まっている控え室が更に静まり返った。
「えっ、それだけですか?」
すかさずルリアが突っ込まを入れる。
「あぁこれだけだ。それとも他に言いたいことのあるやつはいるか?」
「あの、ひとついいか?」
「どうしたアルト言ってみろ。」
「今回のバトルマッチディスクラウド学園に気おつけろ。あいつらの中に魔人が混ざっている可能性がある。」
「なっなんだって!」
「それはどういうこと!?」
この事はアルトのパーティメンバーは知っていても先生とルリアそれにマサトは知らない。
「言葉の通りだディスクラウド学園は今の新魔王に繋がっている可能性がある。もしも相手が魔人化したら直ぐに逃げろ。そして俺に知らせろ絶対に守ってみせる。」
「ま、でも魔人が出ても正直私の力なら倒せるわよ!」
「魔人を侮るな奴らは何をしてくるかわからない。弱い部類の魔人ならまだしも上位魔人にはお前らじゃ絶対に勝てない。」
「何よその言い方。あんたなら勝てるって言うの?」
ここでネネが割って入ってきた。
「あまりアルト様を舐めないでください。アルト様を見くびってると痛い目に合わせますよ。」
「そこまでだ。わかったなら魔人がもしも出たら1度戦ってみるといい。ルリアお前は俺のパートナーだからな何かあっても助けられる。1度やりあってみるといいさ。」
「何よ…触手しか使えないくせに…」
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「さー!学園合同バトルマッチ第一回戦を始めます!今回全部で9組の為一回戦は一試合のみの戦いとなります!」
一回戦は余興か。
「アルト様わっち良いとこ見せますね!」
「なんでよりによって一回戦が俺らだけあるんだよ…」
拓斗は項垂れている。
「まぁお前らなら大丈夫だろ。頑張ってこいよ。」
2人は頷きフィールドに入った。
「今回のバトルマッチは全バトルこの闘技場で行います!ステージ変更はございません!」
という事は敵を探す手間が省けるということか。
しかしその分フィールドを使った立体的な動きは、しにくいということになるのか。
ニムルには少し厄介かもな。
「第一回戦、第1試合!アルストラ学園嶺 拓斗、ニムルペア対ディスクラウド学園ガル、ドルペアの試合を始める。いざ尋常に始め!」
ニムル達の相手は試合が始まる前優勝したらなんたらと意気込んでいた奴らだろう。
多分こいつらは普通の生徒だ。
ニムルは先陣をきるように敵陣に突っ込んでいく。
ガルとドルは武器を構える。
「拘束魔法 風の牢獄!」
ガルはニムルに拘束魔法を発動する。
ニムルと拓斗はニヤリと笑う
「拓斗!任せたよ!」
「うん!」
拓斗はニムルの前に空間魔法を発動する。
超高速コンビネーション フレアテンペスト
ニムルは炎魔法フレアドライブで燃えながら更に加速し敵の周りの空間から高速空間移動を繰り返す。
ニムルの速度と空間魔法により予測不可能な場所から高速の攻撃が幾度となく襲う。
そしてニムルが拓斗の元へ戻った時にはガルとドルの体は切り傷だらけで更に焼け焦げていた。
「なぁに死んではいない。」
ニムルはそう言って拓斗とフィールドを後にする。
「しょ、勝者!アルストラ学園嶺 拓斗、ニムルペア!」
「な、なんだあれは!圧倒的じゃないか!」
「なんだあいつらチートだチート!」
「ニムル、拓斗中々のコンビネーションだったぞ。」
「えへへ、アルト様もっとわっちを褒めてくれてもいいんですよ!」
はいはいと言いながら頭を撫でてやる。
ニムルは上機嫌だ。
「でもさすがに拍子抜け過ぎないか?」
「確かにみんなの油断を誘う作戦かもしれないぞこれは。」
ディスクラウド学園ならやりそうな事だ裏の連中はなんでもするような外道ばかりだ。
あいつらはいつか潰してやる。
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「まさかの一回戦拍子抜けだったわー。あんなの余興にもなりゃしねぇ。」
「こりゃ優勝は俺らのものかもな。」
「それは当たり前のことだ。僕らが負けるわけないだろ?」
「まぁそれもそうだな。」
余裕の表情を浮かべ異様なオーラを放つこの者達。
これから始まるバトルマッチが一筋縄では行かないことをアルト達はまだ知るよしもなかった。
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今後頑張れます。




