表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/35

エグゼリオン

徐々に書いて行きますので良かったら気長に楽しんで貰えると嬉しいです。

武器召喚で伝説の勇者の剣を召喚してしまったアルトは酷く落ち込んでいた。


「なんであんた落ち込んでんのよ!伝説の勇者の剣を召喚するなんてすごく凄いことじゃない!」

伝説の勇者の剣を召喚した事にエミルは自分の事のように喜んでいた。しかしアルトはこう思っていた。


ーエミルよ違うんだ。俺は目立ちたくないんだ。ただただ平凡なロングソードが欲しかっただけなんだ!ー


そんな時アルトはある事に気付いた。

剣は鞘に収まった状態でアルトの目の前に刺さっていたのだ。


もしやと思い柄を握りアルトは確証に至った。

ーこの剣鞘から抜けないぞ!ー


「クラウス先生!この剣鞘から抜けないので俺の剣じゃ無いかもしれないです!」


「アルトよ。その剣エグゼリオンは自分に相応しい相手が戦う対象でないと抜けないようになっている。そしてアルトよ。お前が選ばれたという明確な確証を見せてやろう。その剣をこちらへ」


アルトはエグゼリオンを抜きクラウス先生の手の上に置いたその瞬間。


剣は先生の手をすり抜け地面に落ちたのである。


ー嘘だろー


「この剣はそもそも選ばれた者にしか触れる事はできない。持ち主が触れてない限りな。」


「それじゃほんとにこの剣に選ばれたって事か...」


「おー!アルトすげぇ!」

「本当はあいつすごいやつだったのか!」

「俺は知ってたぞお前が凄いやつだって最初からな!」


クラスの皆がアルトに注目し騒ぎ始めた。


「あぁ、終わった。これで俺の平穏が。」


膝をつき酷く項垂れてしまった。


「なんであいつ落ち込んでんだ?」

「わかんね。嬉しすぎて気が抜けたんじゃね!」

「そういう事か!」


アルトの話題は学園中に広がったと言う。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


伝説の剣エグゼリオンの召喚によりある事が会議されていた。

「今まで姿を消していた勇者の剣エグゼリオンの復活は大予言の魔王と何か関係があるんじゃないのか?」


「エグゼリオンの復活は魔王の復活が近いと言うことを意味しているとおもわれるぞ。」


「そうであれば戦士の育成を急がねば。」


「ならばそろそろ計画を実行に移すのもありかも知れぬな。」


「ほほぉあの計画を。」


「確かにあれをやるには良い頃合いじゃろう。」


「どんな強者達が生まれるのか楽しみじゃな。」

静かに皆は微笑んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

学園内講義室


教室は重苦しい空気が漂っていた。


その空気の均衡を破るようにクラウスは話し始めた。

「再来月3学園初の合同バトルマッチが開催される。この大会は学年別最強を決める闘いであり魔王復活に対抗する為の力の見定めである。お前達には2人1組のタッグを組んでもらい戦ってもらいたい。」


「アルトと私が組めば負ける事なんて無いわよ。」

耳元でエミルが呟いてくるがアルトは別の事で頭がいっぱいだ。


ー嘘だろ。絶対目立つやつじゃないか!こんなの目立つためだけにあるような戦いだ。どうにかして目立たない方法を……ー


「クラウス先生!私アルトと組むのでそういう事でよろしく!」


「おお!!!伝説級の武器を引き当てたペアーなら絶対勝てるぜ!」


「他の学園なんて敵じゃないぜ!」


他の生徒達が騒ぎ始める


「待って俺は...」


「アルトいい!絶対2人で優勝するのよ!私達の力知らしめてやるんだから!絶対に逃がさないからね!」

とてつもない勢いで言いよってくるエミルそしてみんなの視線が断る余地を与えてくれない。


「お、おう」

渋々頷くしか出来なかった。


「尚この戦いで優勝したペアのクラスには1階級昇級を渡されるので心してかかれ!」


「ん?昇級?」


この世界の力の格付けには七大階級という大きな格付けが作られていて

ブロンド

シルバー

ゴールド

プラチナ

ダイヤモンド

オリハルコン

レジェンダリー

が存在する。

この階級が高いほど就職率、本の解読権限、指定地への立ち入り権限など解除されていく。

ちなみに今のアルト達の階級はブロンド。最下級なのだ。

この学園の卒業で手に入る階級は1階級昇級。なのでここで昇級すると言う事は卒業時に周りよりも楽に平和な仕事につけるという事なのだ。


「ほほぉ昇級がかかるとなれば話は別だ学園を出たと後に平穏が待っていると思えば目立つ事など我慢してやろう!どうせこの剣を手にした時点で俺の平穏は崩れたのだから!」

そうは言っているがなるべくは目立ちたくないアルトであった。


「この再来月に行われるバトルマッチに向けて来月クラスマッチが開催される。そこで勝ち残った3組のみがバトルマッチに参加する事になるので、それも頭に入れておくように!尚クラスマッチで3組に選ばれた者には私からのプレゼントがあるので心してかかる様に!」

ーよしこれでこいつらのやる気も1段上がるだろ!ー


「どうせしょうもない物だぜー期待せずにいようぜ。」


「そうだね。どうせたいしたことないよ。」


クラウスはがくりと肩を落とした。

アルトとエミルの最強ペアーに敵はいないと思われるが、なんとクラスマッチは思わぬ展開に!?

次回の展開をお楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=67233769&si
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ