試験①
試験が始まります!
「こら!アルト・セシスタもう試験は、始まってるんだぞ!何をしていたんだ!」
アルトが武闘場に着くと既に試験は、始まっていた。
「トイレに行ったら道に迷っちゃって」
見え透いた嘘をついた。
「トイレか、なら仕方ない初めてだから仕方ないが早く校内になれるんだぞ。」
何とか乗り切れたようだった
アルトの横には誰にも見えないアウラがいる。
アウラの普段の面倒はエグゼシスにして貰うように頼んである。唯一アウラとコミュニケーションを取れるのが俺とエグゼシスしかいないからだ。
そしてアウラとのコミュニケーションは、思念伝達で行われることになった。
普段何も無いところに話しかけているとさすがに悲しいやつに見られて逆に目立ってしまうからな。
「次、ネネ・ニムルペア対カイル・エルザペアの対戦を始める。両者フィールドの中へ」
試験は縦横1キロ四方の結界に覆われたフィールドで行われる。
そして毎試合フィールドは変更を行うルールみたいだ。
今回は森林ステージだ。中を探索しない限りお互いを見つけられないようになっている。
「始め!」
ネネとニムルは敵を視界に抑えるため一気に中へ攻め込んだ。
今回の試験のルールは簡単。
相手を戦闘不能もしくは降参と言わせれば勝ちだ。
当然殺す事は厳禁である。
「見つけた。」
ニムルが相手がは、2人を見つけたようだ。
「ネネ、逃げれないように結界よろしく!」
「うん。任せて。」
ネネは相手を視界から逃がさないように結界をはる。
「水結界魔法ウォーターウォール!」
そして逃げ場を失った2人にニムルが迫る。
「木や壁はわっちの武器に変わるさね!」
ニムルは周りの木を使い、高速で飛び回る。
「は、早すぎて狙いが定まらない。」
2人がニムルに気を取られている隙にネネはリーグルハイドを召喚していた。
「終わり。」
ネネがそう言うと同時にリーグルハイドの口から水の咆哮が放たれ2人は戦闘不能になった。
「カイル、エルザ戦闘不能により、ネネ、ニムルペアの勝利!」
「つ、つえー、、、」
「何だあの2人強すぎる」
「転校生半端ねぇ…」
当たり前と言わんばかりの顔でニムルがアルトの元へ帰ってくる。
「お疲れ様」
「わっちにかかればこのくらい当然!」
まぁ心配する事でもないだろう。
忘れてたと言わんばかりにエミルが話を始めた。
「そう言えばアルトがいない間に拓斗の試合終わっちゃったわよ?」
「えっそうなのか!?」
「拓斗の空間魔法による不意の一撃で圧勝だったわ。」
まぁそうだろうな。
しかし拓斗の姿が見当たらない。
「拓斗はどこに行ったんだ?」
「あぁ、かなり緊張してたみたいで試合が終わってすぐにトイレに出ていったわ。それより次はあんたと私の番よ!あんたは力見せ付けないとダメなんだからね!」
いやいや見せつけねぇよ!目立ちたくないんだよ!
「次、最後の試合だ。アルト、エミルペア対ルリア、マサトペアの試合を始める。両者フィールドの中へ」
クラスの皆が騒ぎ始めた。
「次は転校生対うちのクラス最強の2人ルリアとマサトの戦いか。」
「まぁこの試合は、転校生には悪いけどルリア達の勝ちだな。次元が違いすぎる。」
「アルトあんな事言われてるけどいいの?」
「まぁいいんじゃないか?」
「そうね。どうせ勝つのは私たちなんだから!」
そう言って2人はフィールドへ足を進めた。
次はアルト達の戦いですね。
目立ちたくないアルトはどうするのか!
そしてルリアの実力とは?
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今後頑張れます。