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エミル救出編 前編

だいぶサボってましたすみません┏●

アルト達は家から拓斗の空間魔法を使い学園近くの人気のない路地に来ていた。


「学園内に囚われているエミルの救出に向かう。」


「案外僕の空間魔法で届く場所にいたりしてね。」

そう言って拓斗は笑った。


「それなら凄い楽なんだけどな。」

アルトは笑みをこぼした。


「エミルちゃんが目の届く場所にいますように!イーグルアイ!」


拓斗は空間魔法で届くギリギリの距離まで学園を透視した。


しかし拓斗のイーグルアイは、アリムから潜在能力を引き出して貰ったことにより、範囲が広がり学園全体を透視することが出来ていた。


「見つけた!ゲート開くよ。」


拓斗は空間魔法でエミルの元へ空間を繋いだ。


アルト達はゲートを通りエミルの元へ向かった。


「アルト?」


牢獄のような部屋にエミルは一人座り込んでいた。


「助けに来たぞ。」


そう言って手を差し出した。


エミルは手を取り立ち上がった。


「ありがとう。」

涙を拭いながら少し笑顔を見せた。


「エミルは奪還した!ここからにげるぞ!」


「ふっふっふっ、やはり来たか。」


「クラウス、、、!」


「拓斗!直ぐにゲートを開け!」


「わかった!」


拓斗はなるべく遠くに行けるようにゲートを開いた。


「今お前と戦うのは分が悪いんでな、逃げさせてもらうぞ。」


アルト達はゲートに飛び込みクラウスから逃げた。


「私から逃げれると思うなよ。」

クラウスは小さく笑った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

拓斗の開いたゲートは街の外までとは行かないが街の外れまで繋がっていた。


アルト達はエミルを連れ逃げることに成功した。


そのはずだった。


「何故お前はそこにいる!」


アルト達の目の前に、まいたはずのクラウスがいた。


「僕のゲートの移動位置は、僕にしかわからないはず!なのに何故貴方はそこにいるんだ!」


「ふっふっふっふっふっ、何故だって?それを教えるはずがないだろ?一つ言えるとしたら私も空間魔法が使えるという事だ!」


クラウスはアルト達に襲い掛かる。


アルトは鞘から抜けないエグゼリオンで対抗する。


「拓斗!もう一度ゲートで移動だ!」


「わかった!」


拓斗は、ゲートを開きその中にみんなは飛び込んだ。


「アルトも早く!」


「わかってる!」


アルトはクラウスを弾き飛ばし、ゲートに飛び込んだ。


しかし、ゲートを使い国の外まで移動したと言うのに奴は目の前に現れた。


「何でいんだよ、、、」


拓斗は唖然とする。


「ふっふっふっ、もう逃がさん。所有結界 裁きの間」


アルト達は、クラウスの結界の中に閉じ込められてしまった。


「この結界からはもう出られない。この結界は、貴様ら全員が死ぬことが条件で解除される事になっている。例え術者が死のうと解除はされない。何かの間違いで私が貴様らに殺されようが君達はここでのたれ死ぬという事だ!万が一にも君たちに負ける事は無いがね。」


「大丈夫だ。出る方法はきっとあるはず。まずはアイツを倒そう。」


そう言ってアルトは異空間ポケットからエグゼガルドを取り出した。


「おや?エグゼリオンは、抜かないのか?」


「抜かないじゃなくて抜けないんだよ!」

そう言ってアルトはクラウスに斬り掛かる。


しかしクラウスは何も無い空間から剣を抜きそれを止める。


「そんな生温い攻撃じゃ、一太刀も浴びせられんぞ!」


そう言って一振でアルトは吹き飛ばされた。


その刹那、ネネのリーグルハイドの咆哮がクラウスを襲う。


しかしクラウスには、全く通用しない。


そしてニムルの斬撃が襲い掛かるがそれも振り払われてしまった。


「貴様らの力は、そんなものか?」


「貴様らに教えてやろう。何故貴様らの攻撃が私に届かないと思う?答えは簡単、私は貴様らの思考を記憶を見ることが出来る。やろうとすること行くとこ全てが手に取るように分かるのだ!」


「という事はそれでゲートの行き先もバレたのか!」


「しかし1番気に食わんのは貴様だアルト・セシスタ。貴様の記憶だけはジャミングがかかり見ることが出来なかった。だから罠をしかけたのだ魔人を用意してな!エグゼリオンを手にした時は、勇者の後継者だからジャミングがかかっていたと思っていたのだがな。まさか魔王の生まれ変わりだったとはな!魔王は1人でいいのだ。新魔王様だけでな!」


そう言ってアルト達に手を向ける、するととてつもなく大きな魔法陣が描き出された。


「これで終わりだ旧魔王!塵も残らず消えて無くなれ!」


巨大な魔力エネルギーがクラウスの前で形成されていく。


「これはまずい。気になる事は沢山あるが、あれをくらってしまうとほんとに死ぬかもしれない。」


「禁忌魔法 滅びの壱 デスブラスター!」


超強力な魔力エネルギー弾がアルト達の元へ飛んでくる。


このままじゃ、みんな死ぬ!


何故エグゼリオンは、抜けないんだ!


俺は誰も守れないのか、、、


(それはね、今の君には、僕を使う必要が無いからさ。)


そう言ってアルトの目の前に現れたのは、白髪で金色の瞳をした子供くらいの男の子だった。


「それは、どういう事だ!」


(言葉の通りだよ。君には僕を使う必要が無い。)


「それは資格がないということなのか?」


「アルト!こんな大事な時に誰と喋ってんの!?」


エミルや他の仲間にはこいつの姿は見えていないらしい。


(僕の名前はエグゼシス。そして君は僕を使う資格を持つ主さ。)


「だったら何故抜けないんだ!」


その時時が止まった。


(少し話が長くなるからね、少し時を止めさせてもらうよ。)

そう言ってエグゼシスは、笑った。


(まず、何故この状況で僕が抜けないのか、それはあの男が僕を使うに値しない相手だからだ。)


「でも俺達は今アイツの手によって死にかけてるじゃないか!」


(確かに僕達は死にかけてる。でもそれは、僕が抜けないからじゃない。君が力を出てないからだ。)


「なんだと?」


(今君の首には、エグゼアスリングとエグシアスリングがかかっているだろ?そのリングには君の力の90%が封印されている。しかし正直な所そのリングはもう破裂寸前だ。君が望めばすぐにでも君の中に全ての力が戻るんだ。そうなると僕なんて使う必要は無いだろ?)


「確かにそうだ。」


(でもね、今の君の体は人間の体だ。魔人の体では無いんだ。全ての力が君の中に戻るとまず君は弾けて死ぬだろう。そこでだ!僕が君の力の制御を手伝う!その為に僕は出てきたんだ!じゃないと僕の出番なんて一生回ってこないかもしれないからね!)

そう言ってエグゼシスは笑った。


「でも何でお前は人の姿で出てきたんだ?」


(君も知っての通り、エグゼリオンとエグゼガルドは、元々1つだったんだ。エグゼリオンは僕の精神。エグゼガルドは僕の肉体だ。だから僕は精神体として君をサポートするために出てきたのさ!今の君なら世界を変えてくれると信じてね。)


(それじゃ、もう時間だ。時が動き出すよ。そして君の力を解放するから、気合い入れてね!)


エグゼシスの話が終わると同時に、時は動き出し2つのリングは弾け飛んだ。


その瞬間アルトの体が膨大なエネルギーに包まれた!


「な、なに!?何が起こってるの!?」


「アルト様!」


デスブラスターはエネルギーに包まれたアルトに直撃した。


しかしその攻撃は一瞬でかき消された。


黒い力に包まれ、紅い光が浮かび上がる。


紅い光の正体は、マグマのように紅いアルトの瞳だった。


(魔王化成功だね、アルト。君の力で皆を救う戦いの始まりだ。)

エグゼシスは静かに笑い


アルトはクラウスを睨み付けた。

毎週土曜日に更新していけたらなと思いますのでお楽しみに!

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