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俺と犬  作者: 経験不足
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初等科入学式

母親から学校に行くように言われた。


確か6歳のころは


日本では小学校に行っている時分だから、学校にいくことは


抵抗がなかった。


というか


合計31歳のおっさんなんですが小学校なんて


行っていいの?


という心の問いに答えてくれる親切な人はいなかった。



『君がいきたいならいけばいい全力で応援するよ』



そう神様が唯一答えてくれた。



「頑張って彼女作って!」



ガキの時分に恋愛とかしても恋は実らないような気がした。


初等科に行くにあたって、


父親から



「そうそう。わが王国のお姫様も同じクラスになるような事を聞いたぞ!


がんばってこい!」



何をがんばるんだろう?


まあ友好的な関係を作って、将来役立つ関係という方向で


考えればいいのだろうか。



入学式前日に一度学校にきて魔法適正の簡単なテストを受けるようにいわれていた。


初めてくる学校は砦のように大きくて、



「この砦なに?」



と言ってしまった。



「砦ではないよ学校だよ。」



そう言われてしまった。ごっついんだもの。


ちなみに魔力テストはいたって簡単で、


水晶玉に手をかざして水晶玉の下の部分に数字で魔力測定が


できるものである。



ちなみにこの測定器は子供用なので、5000ぐらいまでしか測れない。


いままでの最高が4900であった。


しかしその記録も今日までで、


俺が記録を塗り替えた。


手をかざしただけなのだが


まず水晶玉がパリーンと壊れてしまった。


壊れるのが想定外すぎたのだろうか?



「5000オバーとかどんだけだよぉ・・・・グハッ」



気がくるって倒れるスタッフが現れるなど一時は騒然としたが。



「まあ割れてしまったものはしょうがないですね。大人用があったはずですから


 持ってきてください。」



そう指示をしているのが偉そうな人。


指示を受けた人は若くて先生になったばかりに見える人。



少し騒然としたが、大人用をもってきたので、


再度手をかざすことに。



『50000~』



そうなのである。50000という数字を6歳でたたき出してしまった。


ちなみに50000という数字は例えると宮廷魔導士並みで


普通の大人では無理だそうだ。



「今年は面白い人材が多そうですね。」



そう偉そうな人がつぶやいていた。





翌日。


入学式が盛大に執り行われた。


保護者の出席が義務付けられている入学式なので


当然ながら今期注目株とされているあの方の父親と母親も来ているわけで、


歓声が保護者の中から上がっていた。



「キャー王様よ、やっぱりかっこいいね抱かれたいわ。」



「王妃様は美人でうらやましいわ」



という賛美の声が周囲から上がった。




ここで王様・王妃様について触れておこう。


王様と王妃様はとても若く30代らしい。


なんで王様がこんなに若いのかという疑問だが、


王様のお父様に当たる方が病気で急死してしまったことで


王位を継承したそうだ。


普通は国内が混乱しそうだが、有能で忠臣な宰相や官僚がいた影響があって


何事もないように混乱もなくいるらしい。




入学式自体は退屈そのものだった。


偉い人と思っていた人は学校長であり、その人の話に始まり、


祝辞に至っては、お姫様が入学することもあって、


例年よりもものすごい量になっていたらしい。


お姫様らしき人物を遠目でみたけど


6歳のガキにしては綺麗だった。


王妃様ににたんだろうな。




そういえば入学式代表のあいさつがお姫さまだった。


う~んなんて名前だっただろうか?


そうそうアンヌ=マルゴワールだったかな。


我が国マルゴワールの王族を象徴する銀色の髪の毛をサラサラとなびかせている。


首筋のところで髪をまとめて、ストーンと髪を落としているので


綺麗に首筋が見えているが、所詮はガキである。



今いる国についてまったく触れていなかったので話しておこうと思う。


今いる国はマルゴワール王国といい、大陸でも大きな国であり、


鉱山が豊富なので鉱山資源が取れるほか


軍備も他の大国に比べて強いらしい。


国王がエリック=マルゴワール


王妃がコーネリア=マルゴワール


第一王子がライアン=マルゴワール


第一王女がアンヌ=マルゴワール


である。



周辺の諸国についても話しておこうと思う。


国の周辺を取り巻く環境として、


北側に小さな国が3つほどあるのがエレディア3国


南側は海に面していて貿易船が行きかっている。


西側は山脈が連なり軍隊が行軍するのは難しい。


ドワーフと呼ばれる種族が国を形成している。


東側には2つほど国がある犬族の国家 ドック


            猫族の国家 キャット


がある。ドックとキャットの国に関しては軍備面ではマルゴワールに


劣っているが、マルゴワールと友好的な関係である。


ドック国、キャット国に行ってみたいという気持ちはある。


(この気持ちが実現するとはまだわかっていないんだが)


わからないのが犬や猫が政治を行っているのかということだ。


犬耳、猫耳に障れたらいいなとおもうと行きたくなる。



話を戻して、所詮ガキであるアンヌ様が堅苦しい挨拶兼お披露目をした後、


国家を斉唱して終わった。


クラスごとの先生を紹介され、Sクラスにはニック=カーターという人が先生になることに。


なぜSクラスか?


あれだけ魔力量があればそうなるらしいが。


Sクラスは貴族が大半をしめている。


まず教室でホームルームをすることになった。


なぜかあいうえお順というのに突っ込まないでおこう。


マッケンジーが氏なので、結構後のほうになった。


アンヌ王女と席が隣になった。


そりゃそうだよな、


俺はマッケンジー、アンヌ様はマルゴワールだからね


ま行だよ。


仕方ないよなと思っていると、


うらやましそうに見てくる男の視線があった。

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