表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/16

14、フラグが立ったぁ!

 ハイ、ここで皆さんにお知らせがあります。

 昨晩、私は図書館で衝撃的な事実を知ってしまったのです。


 先代勇者が、現代日本の知識をビックリするほど置いてってました。


 この前話にでたモルト・ゴードンさん。あいつも大概だがその一つあと、オオタキとかいう(やから)が俺の知ってる範囲の知識を全部使ってやがった。


 いやぁもう、絶望的ですよ。

 最悪知識チートか行政チートでどうにかしようと思ってたのに。もう逃げ場ないよ。


「あぁ……、なんというか、もう……」


 詰みそう。


「ん? 大陸くん、どうしたの?」

「ひゃい!?」


 気づけば、近くに引き気味の光輝がいた。


 あ、そういえばここ廊下でした。

 ついでに言えば俺は床に這いつくばってます。

 まあ、みんなが土足で歩く廊下に寝そべってる奴がいたら、さすがの光輝も引きますよね。


「ああ、悪い。邪魔だったか」

「いや、別にそんなことはないけれど」


 俺が立って壁際に寄ると、光輝は笑った。


「いつもの奇行もここじゃよしなよ」

「いつものとは失礼な」

「でも、大変だったら言ってね。僕で良ければ力になるよ」

「ああ、ありがとう」


 去っていく光輝。

 いい奴もいるもんだなぁ。さすが俺。人望が厚い。いや、自虐じゃないぞ。


「ま、考えても無駄か」


 気をとりなおして部屋に戻る。


 俺は昨日のとおり部屋で夕飯をとり、ホールで食べている拓人を待たずに寝た。


 2日ぶりの、異世界初睡眠は、予想外にもぐっすりと眠れた。



 -・-・-・-・-・-・-



 早朝、まだ日が出てるかどうか、という時間帯に目が覚めた。

 そういえば、日が変わらないうちに眠りに落ちたのは数年ぶりかもしれない。短すぎる睡眠時間にこの体も慣れてしまっていたようだ。


「あ~、早すぎたな。どうしよ」


 呟いてすぐ、適当にぶらつこうと部屋を出る。


 廊下の端に見張りの騎士が居たが、「あ? 勝手にしろよ無能」と許可を貰って城門の方へ向かう。

 いや~、早朝から仕事なんて騎士さんは大変だな。寝不足なんだから扱いがざつになっても仕方ないよね。そう、寝不足なせいだよ。きっと。


 城門は商人らしき人達が大荷物を持って城の倉庫を出入りしているようだった。

 いや、正しくは商人であろう人は2,3人しかいない。他は多分従業員の厳ついおっさんたちだ。

 この世界にはアスタルテのように奴隷が存在するが、それらしき人は従業員の中に見当たらない。

 なぜだろうか。普通こういうのって奴隷が無理なくらいの仕事をしているイメージがある。


 まあいいか、と考えるのを放棄した俺は、2階廊下を歩くフィレリスさんを見た。

 朝から忙しいのか、先を急ぐように速歩きだ。


 城は忙しなく、のんびりしてるのは俺だけのように思えてくる。


「そろそろ勇者(あいつら)も起きるか」


 俺は部屋に戻ろうと歩き始める。

 そんな中、またフィレリスさんを見かける。今度は部屋に入っていくところだった。


 そういえば、王女さんってどんなお仕事してるんだろ。

 そう思って少し立ち止まると、フィレリスさんが入った部屋から甲高い奇声が聞こえてきた。おそらく第四王女のものだ。



「あんたなんかに用はないんだから、勝手に行動しないでよ!」




 ああ、恋愛フラグ(そういうこと)か。

ギリギリ間に合ったぞ。


12/31~1/2まではネット環境にいないので、急ぎで書きました。

そのせいで短くなってますが、そのうち改稿するかもしれません。


でも光輝くんはなぜか長く書いていられないんだよなぁ……



それでは、よいお年を!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ